教える前に確認しよう! 日本語文法の要点

教える前に確認しよう! 日本語文法の要点

Essentials of Japanese Grammar for Teachers

富田英夫[著]

価格
1,800円+税
ISBN
978-4-87424-371-8 C2081
発売日
2007/3/22
判型
A5
ページ数
244頁
ジャンル
日本語教育 ― 日本語教師参考書
オンライン書店
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長年アメリカで日本語教育に携わった著者が、これまでの言語学研究をふまえて書いた日本語文法書。学習者の視点から従来の文法説明を見直し、発話の動機がよくわかるように解説。

関連情報

目次
序章 日本語を教えるための基礎

 1.学習者がわからないこと

 2.日本語文の概観

  2.1 文の二大成分

  2.2 命題の必須成分

  2.3 文法カテゴリー

   2.3.1 ヴォイス

   2.3.2 アスペクト

   2.3.3 肯定・否定

   2.3.4 テンス(時制)

   2.3.5 モダリティ

  2.4 文の素材としての品詞

  2.5 モダリティ表現の素材

  2.6 単文と複文

  2.7 用語のまとめ

   2.7.1 品詞

   2.7.2 文法的成分を表す用語

   2.7.3 語の構造を表す用語



第1章 日本語とはどんな言語か:学習者への日本語概論

 1.1 言語音の特徴

 1.2 表記の特徴

 1.3 文法的特徴

 1.4 談話レベルの特徴

 1.5 社会言語学的特徴

 1.6 指導上のポイント

 第1章 まとめ



第2章 名詞と形容詞

 2.1 名詞文

  2.1.1 名詞文の活用

  2.1.2 名詞文のガ格主語

  2.1.3 注意すべき表現

 2.2 形容詞文

  2.2.1 形容詞の活用

  2.2.2 属性形容詞

  2.2.3 感情形容詞

 2.3 指導上のポイント

 第2章 まとめ



第3章 動詞

 3.1 活用の仕方による動詞の三分類

 3.2 状態動詞と動態動詞

 3.3 自動詞と他動詞

 3.4 意志動詞と無意志動詞

 3.5 指導上のポイント

 第3章 まとめ



第4章 指示詞コソアド

 4.1 種類と形

 4.2 場面指示と文脈指示

  4.2.1 場面指示

  4.2.2 文脈指示

 4.3 述語の代用:ソウスルとソウダ

 4.4 指導上のポイント

 第4章 まとめ



第5章 助詞

 5.1 種類と用法

 5.2 格助詞

 5.3 取り立て助詞

 5.4 接続助詞

 5.5 終助詞

 5.6 助詞:ハとガ

  5.6.1 主題(topic)を表すハの基本的機能

  5.6.2 対比(contrast)を表すハ

  5.6.3 主題の範囲を限定するハ

  5.6.4 ガの基本的機能

  5.6.5 ガの使い方

   5.6.5.1 主格の疑問語・応答の主語

   5.6.5.2 現場現象描写文の主語

   5.6.5.3 存在文の主語

   5.6.5.4 従属節中の主語

   5.6.5.5 状態述語の対象

   5.6.5.6 生理的感覚の場所

  5.6.6 XはYガ

 5.7 指導上のポイント

 第5章 まとめ



第6章 単文のテンスとアスペクト

 6.1 テンスとアスペクトの意味

 6.2 単文のテンス

  6.2.1 非過去形(non-past form)の意味

  6.2.2 過去形(past form)の意味

 6.3 動作の継続と結果の継続を表すテイル

  6.3.1 状態動詞

   6.3.1.1 知覚動詞

  6.3.2 感覚・感情・思考の動態動詞

   6.3.2.1 感覚動詞

   6.3.2.2 感情動詞

   6.3.2.3 思考動詞

  6.3.3 一般的な動態動詞

   6.3.3.1 主体の動作を表す動詞

   6.3.3.2 主体の変化継続を表す動詞

   6.3.3.3 経験・経歴を表すテイル

 6.4 人為的なテアル

 6.5 完了を表すテシマウ

 6.6 テクルとテイク

 6.7 指導上のポイント

 第6章 まとめ



第7章 モダリティ表現

 7.1 命題とモダリティ

 7.2 断定保留のダロウと可能性のカモシレナイ

 7.3 含意の標識:ハズダと思い込み的な推測:ニチガイナイ

  7.3.1 ハズダとニチガイナイの用法

  7.3.2 ハズダとニチガイナイの使い分け

  7.3.3 ハズダの用法

 7.4 直接情報+ヨウダと間接情報+ラシイ

 7.5 伝聞のソウダと印象のソウダ

 7.6 主観的なノダと論理的なワケダ

 7.7 指導上のポイント

 第7章 まとめ



第8章 存在の表現と比較表現

 8.1 存在の表現

  8.1.1 文型と意味

  8.1.2 所有の表現との比較

 8.2 比較表現

  8.2.1 形容詞述語の二項比較

  8.2.2 形容詞述語の多項比較

  8.2.3 副詞の比較

 8.3 指導上のポイント

 第8章 まとめ



第9章 受動表現

 9.1 種類と形

 9.2 直接受動文

 9.3 間接受動文

 9.4 受動文の格表示

 9.5 どんな時に受動文を使うか

 9.6 受動文ができない動詞

 9.7 指導上のポイント

 第9章 まとめ



第10章 使役表現

 10.1 種類と形

 10.2 他動詞の使役文と格表示

 10.3 自動詞の使役文と格表示

  10.3.1 非意志自動詞の使役文

  10.3.2 意志自動詞の使役文

 10.4 使役受動文

 10.5 使役文ができない動詞

 10.6 指導上のポイント

 第10章 まとめ



第11章 授受表現

 11.1 種類と形

  11.1.1 授受の基本はアゲルとモラウ

  11.1.2 モラウ系とクレル系の使い分け

  11.1.3 モラウの内向き性

  11.1.4 例外的な一人称扱い

 11.2 丁寧さのレベル

 11.3 テアゲル、テクレル、テモラウ

  11.3.1 テアゲル

  11.3.2 テモラウ

  11.3.3 テモラウ

 11.4 指導上のポイント

 第11章 まとめ



第12章 敬語表現

 12.1 種類と形

 12.2 尊敬表現

 12.3 謙譲表現

 12.4 丁寧表現

 12.5 指導上のポイント

 第12章 まとめ



第13章 複文

 13.1 単文と複文

 13.2 ノ+共時動作とコト+抽象概念

  13.2.1 目的語の位置に現れるノ/コト

  13.2.2 主題・主語の位置に現れるノ/コト

 13.3 注意すべき連体節

 13.4 指導上のポイント

 第13章 まとめ



第14章 副詞節

 14.1 従属節のテンス

 14.2 状態・動作の継続を表す述語と従属節

 14.3 When/Whileの訳し方

  14.3.1 トキとタラ

  14.3.2 時を表す名詞+タラ

 14.4 時間を表す~ルマエと~タアト

 14.5 期間のアイダとアイダニ

 14.6 テ形による理由表現

 14.7 主観的カラと客観的ノデ

  14.7.1 カラとノデの使い分け

  14.7.2 カラを使うべきではない場合

  14.7.3 カラ/ノデによる理由付けと断言を避ける

 14.8 目的・理由を表すタメ(ニ)

 14.9 指導上のポイント

 第14章 まとめ



第15章 条件表現(1)事実条件文

 15.1 条件文の種類

 15.2 タラとトの事実条件文

  15.2.1 基本的な意味と形

  15.2.2 経験の主体

 15.3 タラとトの後件は過去の「述べ立て文」

 15.4 タラとトの主語人称

 15.5 タラとトの後件述語の非制御性

 15.6 タラとトの使い分け

 15.7 指導上のポイント

 第15章 まとめ



第16章 条件表現(2)仮定条件文

 16.1 四形式を使い分けるための要点

  16.1.1 主節末のモダリティ

  16.1.2 働きかけのモダリティによる制約

  16.1.3 表出のモダリティによる制約

  16.1.4 前件と後件の時間的前後関係

 16.2 四形式の使い分け

  16.2.1 恒常性・必然性を表すト

  16.2.2 必要最低条件を表すバ

  16.2.3 警告の(ナイ)ト/ナケレバ、保障のバ

  16.2.4 前後関係を表すタラ、表さないナラ

  16.2.5 話題を取り上げるナラ

  16.2.6 タラ、バ、ト

  16.2.7 四つの形式全てが使える時

 16.3 反事実仮定条件文

 16.4 指導上のポイント

 第16章 まとめ



参考文献

索引

あとがき

著者略歴
著者紹介
富田 英夫(とみた・ひでお)

1975年、慶應義塾大学法学部政治学科卒業

1986年、オハイオ州立大学大学院修士課程修了(専門領域:日本語言語学)

1988年、オハイオ州立大学大学院修士課程修了(専門領域:言語学)

1995年、オハイオ州立大学大学院博士課程修了(Ph.D. 専門領域:言語教育学)

現在、ケニオン大学外国語学部日本語科、教授



[主要研究]

・Identifying and explaining L2 learner’s difficulties:A case of the Japanese particles WA and GA. Doctoral Dissertation, Ohio State University, 1995

・「L2日本語学習者における『は』と『が』の習得―キューの対立が引き起こす難しさ」『世界の日本語教育』7号, 1997年

・「大学生の知的レベルに合わせた日本語教育とテクノロジーの活用」『言語教育の新展開:牧野成一教授古稀記念論集』ひつじ書房, 2005年