現代日本語文法5

現代日本語文法5

第9部とりたて 第10部主題

日本語記述文法研究会[編]

定価
3,080円(2,800円+税)
ISBN
978-4-87424-444-9 C3081
発売日
2009/6/20
判型
A5
ページ数
296頁
ジャンル
日本語学 ― <現代日本語文法>
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リアル書店在庫
紀伊國屋書店 丸善・ジュンク堂書店・文教堂

日本語表現についての疑問に、文法的見地から網羅的・体系的に答えるシリーズの第4回配本。「も」「こそ」「だけ」など様々な助詞や副詞などによる「とりたて」、ある文が何について述べるのかを示す「主題」に焦点を当てる。


<現代日本語文法>
■日本語記述文法研究会 編
日本語文法研究の気鋭の執筆陣が、日本語文法の細目を詳解する。日本・・・(全文を読む)語の文法現象について調べたいこと、知りたいことがわかる、網羅的で体系的な参照文法シリーズ。全7巻(完結)。

関連情報
【誤植・修正】
第4刷(2022年10月)について、以下のとおり誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
第5刷で修正します。

155ページ下5行
(誤)「かどこか」は人を表す名詞に
(正)「かだれか」は人を表す名詞に
目次
■第9部 とりたて■
第1章 とりたての概観
第1節 とりたてとは
1.とりたての規定
2.とりたての機能をもつ形式
第2節 とりたて助詞の意味
1.とりたて助詞の意味
2.疑問語・数量語につくとりたて助詞
第3節 とりたて助詞の性質
1.とりたてられる要素
2.述語を名詞化するとりたて
3.とりたてられる範囲
4.2つのとりたて助詞の結合
5.とりたて助詞が用いられた文の特徴
第4節 とりたての副詞
1.とりたての副詞とは
2.とりたてられる要素
3.意味と用法

第2章 累加を表すとりたて助詞
第1節 累加を表すとりたて助詞とは
1.累加のとりたてとは
2.累加を表すとりたて助詞
第2節 「も」
1.意味と用法
2.接続と共起
3.累加を表す「も」の周辺

第3章 対比を表すとりたて助詞
第1節 対比を表すとりたて助詞とは
1.対比のとりたてとは
2.対比を表すとりたて助詞
第2節 「は」
1.意味と用法
2.接続 と共起
3.対比を表す「は」の周辺
第3節 「なら」
1.意味と用法
2.接続 と共起
3.「は」との違い
4.対比を表す「なら」の周辺

第4章 限定を表すとりたて助詞
第1節 限定を表すとりたて助詞とは
1.限定のとりたてとは
2.限定を表すとりたて助詞
第2節 「だけ」
1.意味と用法
2.接続と共起
3.限定を表す「だけ」の周辺
第3節 「しか」
1.意味と用法
2.接続と共起
3.「だけ」との違い
4.限定を表す「しか」の周辺
第4節 「ばかり」
1.意味と用法
2.接続と共起
3.「だけ」「しか」との違い
4.限定を表す「ばかり」の周辺
第5節 「こそ」
1.意味と用法
2.接続と共起
3.「だけ」「しか」「ばかり」との違い
4.限定を表す「こそ」の周辺
第6節 関連する表現
1.限定を表す「が」
2.限定に関連するそのほかの表現

第5章 極限を表すとりたて助詞
第1節 極限を表すとりたて助詞とは
1.極限のとりたてとは
2.極限を表すとりたて助詞
第2節 「さえ」
1.意味と用法
2.接続と共起
3.極限を表す「さえ」の周辺
第3節 「まで」
1.意味と用法
2.接続と共起
3.「さえ」との違い
4.極限を表す「まで」の周辺
第4節 「も」
1.意味と用法
2.接続と共起
3.「さえ」「まで」との違い
4.極限を表す「も」の周辺
第5節 「でも」
1.意味と用法
2.接続と共起
3.「さえ」「まで」「も」との違い
4.極限を表す「でも」の周辺

第6章 評価を表すとりたて助詞
第1節 評価を表すとりたて助詞とは
1.評価のとりたてとは
2.評価を表すとりたて助詞
第2節 「なんか」「なんて」「など」
1.意味と用法
2 接続と共起
3.評価を表す「なんか」「なんて」「など」の周辺
第3節 「くらい」
1.意味と用法
2.接続と共起
3.「なんか」「なんて」「など」との違い
4.評価を表す「くらい」の周辺
第4節 関連する表現
1.評価に関連する表現

第7章 ぼかしを表すとりたて助詞
第1節 ぼかしを表すとりたて助詞とは
1.ぼかしのとりたてとは
2.ぼかしを表すとりたて助詞
第2節 「も」
1.意味と用法
2.接続と共起
3.ぼかしを表す「も」の周辺
第3節 「でも」
1.意味と用法
2.接続と共起
3.「も」との違い
4.ぼかしを表す「でも」の周辺
第4節 「なんか」「など」
1.意味と用法
2.接続と共起
3.「も」「でも」との違い
4.ぼかしを表す「なんか」「など」の周辺 

第5節 関連する表現
1.とりたて助詞以外のぼかしの表現
2.「か何か」「かどこか」「かだれか」
3.「とか」
4.「ほど」
5.「あたり」
6.「の方」

第8章 疑問語・数量語につくとりたて助詞
第1節 疑問語・数量語につくとりたて助詞とは
1.疑問語・数量語につくとりたて助詞
2.疑問語・数量語につくとりたて助詞の機能
第2節 疑問語につくとりたて助詞
1.疑問語ととりたて助詞
2.疑問語につく「も」
3.疑問語につく「でも」
4.疑問語につく「も」と「でも」の関係
第3節 数量語につくとりたて助詞
1.数量語ととりたて助詞
2.数量語につく「は」
3.数量語につく「も」  167
4.数量語につくそのほかのとりたて助詞  169


■第10部 主題■
第1章 主題の概観  175
第1節 主題とは  175
1.主題の規定  175
2.主題になる成分  176
3.暗示的な主題  178
第2節 主題を表す表現の概観  179
1.意味による主題の分類  179
2.各主題表現の概観  180

第2章 主題を表す「は」
第1節 「は」の機能
1.「は」の基本的な機能
2.「は」で表される主題になれるもの
3.主題と対比
4.主題になりやすい要因
第2節 「は」と関連する構文
1.「AはBがC(だ)」構文
2.分裂文
3.ウナギ文

第3章 「は」と「が」の使い分け
第1節 「は」と「が」の使い分けの概観
1.「は」と「が」の使い分けの概観
2.主語を主題として示すかどうか
3.主語をとりたてるか,どのようにとりたてるか
4.「は」と「が」の使い分けのまとめ
第2節 文における「は」と「が」の使い分け
1.文における「は」と「が」の使い分けの概観
2.文における主題の有無
3.主題が明示されるかどうかという要因
4.主語をどのようにとりたてるかという要因
第3節 談話における「は」と「が」の使い分け
1.談話における「は」と「が」の使い分けの概観
2.主語が特定できるかどうか
3.文の叙述内容
4.ほかの文に従属的な文
5.主語をどのようにとりたてるか
第4節 節における「は」と「が」の使い分け
1.主節における「は」と「が」の使い分け
2.従属節の従属度と「は」と「が」の使い分けの関わり
3.従属節における「は」と「が」の使い分け
4.等位節・並列節における「は」と「が」の使い分け

第4章 「は」以外の主題の表現
第1節 無助詞
1.意味と用法
2.主題を表す無助詞の周辺
第2節 「とは」類 ―「とは」「というのは」「って」
1.意味と用法
2.主題を表す「とは」類の周辺
第3節 「については」類 ―「については」「に関しては」
1.意味と用法
2.主題を表す「については」類の周辺
第4節 「としては」類 ―「としては」「にすれば」 「にしたら」「にしてみれば」「にしてみると」
1.意味と用法
2.主題を表す「としては」類の周辺
第5節 「におかれては」類 ―「におかれては」「には」 「におかせられては」「にあらせられては」
1.意味と用法
第6節 「なんか」類 ―「なんか」「なんて」「など」
1.意味と用法
2.主題を表す「なんか」類の周辺
第7節 「ったら」類 ―「ったら」「ってば」 「ときたら」「といったら」
1.意味と用法
2.主題を表す「ったら」類の周辺
第8節 「なら」
1.意味と用法
2.主題を表す「は」との違い
3.主題を表す「なら」の周辺
第9節 「といえば」類 ―「といえば」「というと」 「といったら」
1.意味と用法
2.主題を表す「といえば」類の周辺
第10節 「となると」類 ―「となると」「になると」 「になってくると」「にいたっては」
1.意味と用法
2.主題を表す「となると」類の周辺
第11節 「だが」類 ―「だが」「だけれども」 「だけど」「であるが」
1.意味と用法
2.主題を表す「だが」類の周辺
著者紹介
《日本語記述文法研究会メンバー一覧》
仁田義雄(代表)
安達太郎,阿部忍,○雨宮雄一,○庵功雄,石黒圭,岩崎卓,川越菜穂子,黄淑燕,小林英樹,佐野由紀子,塩入すみ,渋谷勝己,○清水佳子,白川博之,○高梨信乃,○高橋美奈子,張麟声,○中西久実子,中畠孝幸,野田春美,○野田尚史,○浜田麻里,林雅子,日高水穂,前田直子,宮崎和人,森山卓郎,八亀裕美,山田敏弘,渡部学

○…本巻の執筆担当者