大人のためのビジネス英文法

大人のためのビジネス英文法

畠山雄二[著]

定価
1,540円(1,400円+税)
ISBN
978-4-87424-647-4 C1082
発売日
2015/3/24
判型
四六
ページ数
250頁
ジャンル
英語教育・英語学習 ― 英語学習
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文法が必要なのが学校英語だけと思ったら大間違い。複雑なビジネス英語こそ文法知識で正確さと信頼性を高めよう。ジョブズ、オバマ、マララさん…著名人のスピーチやウェブニュースなど生の素材で文法を学び、情報収集力をアップ!

関連情報

目次
1 ビジネスも英語も文脈を読む力が大切
 前置詞の前後に文脈解読のヒントあり
2 「お願い」したはずが「命令」に!?
 ビジネスシーンで間違えると命取りなhave, get, make, let
3 「大事なことは‘最後’にいう」これが英語の新常識
 文末にひそむ重要なメッセージを見逃すな!
4 名詞もどきの隠れ動詞にだまされるな!
 ぞくぞく生まれる新語をキャッチアップ
5 予備知識を総動員して修飾関係を把握する
  過去分詞は近視、現在分詞は遠視
6 名文とキャッチコピーに見る英語の遊び心(1)
 商談相手のことばの端々にも隠れているかも
7 単なる数字データにホットな感情を込めるには?
 100しか? 100も? この表現で思いをアピール
8 命令文+andで英語も仕事も「為せば成る」
 バリエーション豊かな類似表現を自在に使いこなす
9 知りたい情報と言いたいことは最後にある
 文末に行くほど重要度は高く鮮度は新しい
10 その構文、書き換えてはいけない!
 似ていても違う。構文の数だけ意味・ニュアンスがある
11 誰でも知ってるand, but, orは頼れる助っ人
 「同じタイプどうしをつなぐ」で文の構造がわかる
12 副詞の割り込みで分裂・消滅した熟語を探せ
 形が崩れやすい「動詞+前置詞句」
13 「部分」vs.「全体」、「途中」vs.「完成」
 どちらも意味しうる特殊な動詞を使い分ける
14 ‘eat an apple’も‘eat apple’も両方OK
 でもニュアンスは大違い。冠詞の有無で何が変わる?
15 学校英語ではNGだが時事英語ではOKの上級表現
 分離不定詞をマスターして読み書きに幅をもたせる
16 生の英語に頻出する「主節の挿入句化」
 主節を脇役に、従属節を主役に
17 クセモノ、でも意外に使えるthere構文
 知りたい情報なら、固有名詞だってOK
18 時事英語に頻出する「長い主語」にビビらない!
 英文解釈でまずすべきこと、それは主語探し
19 長文に隠れているホンモノの主語と動詞を探せ
 文の構造を捉え直して袋小路から脱出する
20 進行形に込められた発信者の感情を読みとれ
 進行形は単に進行だけを表すわけではない
21 否定語が文頭にあっても否定文とは限らない
 倒置があれば否定、なければ肯定
22 日本語になじみがない変則的な厄介ルール
 時制の一致・不一致に込められた意味
23 前後関係を正確に把握したいnot ○○ until △△
 notがあっても意味上は否定ではない
24 構文本来の意味を知ってはじめて意味・ニュアンスが理解できる
 「the+比較級,the+比較級」本来は「話題提供」
25 原則通りの形とは限らない英語の構文(1)
 「so?that構文」の変化球に惑わされるな
26 名文とキャッチコピーに見る英語の遊び心(2)
 あえてルールを破ることでクールな表現に変身
27 ネタふりのためなら語順の変更もOK
 話題化構文に込められたニュアンス
28 正反対の意味をもちうる否定文に注意
 Notがどこにかかるかが意味の分かれ目
29 原則通りの形とは限らない英語の構文(2)
 変幻自在の「not only?but also」の変化を見逃すな
30 エスプリが詰まった「究極の擬人化」文を味わう
 まるごと覚えてビジネスでも使ってみたい、生きた英語表現
31 バラエティ豊かな強調表現を使いこなす
 上手に使って表現にメリハリをつける
32 現在分詞か? 動名詞か? それが問題だ!
 ビジネス文書で避けて通れない厄介者の見分け方
33 トリッキーな独立分詞構文を読み解く
 原則から逸脱した文の意味を正確に把握する
34 「という」もwith、「さらに」もwith
 意味はさまざま、with付帯状況のwith
35 コンマやコロンの重要性は文法に勝るとも劣らない
 句読法までカバーしてやっと一人前
36 何通りにも訳せる「every」文に注意
 数量表現が2つ以上ある文
37 成功した暁に謝辞のスピーチで使いたい表現
 「あなたの協力がなければ、この成功はなかった」
38 ハイフンをバカにする者はハイフンに泣く
 ハイフンから読み解く文法関係
39 たかが代名詞、されど代名詞
 selfの有無で、指せるものが大きく変わる
40 同じ副詞で置く場所によって意味が違う
 2つの副詞「文副詞」と「述部副詞」を見分ける
41 ちょっと変わった関係副詞Howを攻略するway(方法)
 先行詞the wayと関係副詞how、どちらかでOK
42 代名詞の指す内容の把握が文章全体の理解に不可欠
 代名詞はある名詞の代わりになっている
43 論理的必然性を表す「つなぎ語」を見落とすな!
 1つ加えるだけで意味が大きく変わるつなぎ語「then」
44 唯一無二の表現には不定詞を使うのが原則
 宣伝文やスピーチにも盛り込みたい
45 前にあるものだけ指せる「that」、後ろのものも指せる「this」
 thisが出てきたら後ろの方も見てみよう
46 熟語を単語に分解すると熟語の本質が見えてくる
 「nothing but」は「nothing」+「but」
著者紹介
畠山 雄二(はたけやま・ゆうじ)
1966年静岡県生まれ。東北大学大学院情報科学研究科博士課程修了。博士(情報科学)。現在、東京農工大学 准教授。専門は理論言語学。著書に『情報科学のための自然言語学入門:ことばで探る脳のしくみ』(丸善出版)、『ことばを科学する:理論言語学の基礎講義』(鳳書房)、『情報科学のための理論言語学入門:脳内文法のしくみを探る』(丸善出版)『理工系のための英文記事の読み方』(東京図書)、『英語の構造と移動現象:生成理論とその科学性』(鳳書房)、『科学英語読本:例文で学ぶ読解のコツ』(丸善出版)、『言語学の専門家が教える新しい英文法:あなたの知らない英文法の世界』(ベレ出版)、『科学英語の読み方:実際の科学記事で学ぶ読解のコツ』(丸善出版)、『科学英語を読みこなす:思考力も身につく英文記事読解テクニック』(丸善出版)、『理系の人はなぜ英語の上達が早いのか』(草思社)、『ことばの分析から学ぶ科学的思考法:理論言語学の考え方』(大修館書店)、『科学英語を読みとくテクニック:実際の英文記事でトレーニングする読解・分析・意訳』(丸善出版)がある。訳書に『うまい!と言われる科学論文の書き方:ジャーナルに受理される論文作成のコツ』(丸善出版)、『研究者のための上手なサイエンス・コミュニケーション』(東京図書)、『完璧!と言われる科学論文の書き方:筋道の通った読みやすい文章作成のコツ』(丸善出版)、『まずはココから! 科学論文の基礎知識』(丸善出版)、『大学生のための成功する勉強法:タイムマネジメントから論文作成まで』(丸善出版)、『成功する科学論文:構成・プレゼン編』(丸善出版)、『成功する科学論文:ライティング・投稿編』(丸善出版)、『おもしろいように伝わる! 科学英語表現19のツボ』(丸善出版)、『テクニカル・ライティング必須ポイント50』(丸善出版)、『実験レポート作成法』(丸善出版)がある。編著書に『言語科学の百科事典』(丸善出版)、『日本語の教科書』(ベレ出版)、『理科実験で科学アタマをつくる』(ベレ出版)、『大学で教える英文法』(くろしお出版)、『くらべてわかる英文法』(くろしお出版)、『日英語の構文研究から探る理論言語学の可能性』(開拓社)、『書評から学ぶ理論言語学の最先端(上)(下)』(開拓社)、『数理言語学事典』(産業図書)、『ことばの本質に迫る理論言語学』(くろしお出版)、『ことばの仕組みから学ぶ 和文英訳のコツ』(開拓社)がある。また、ニコニコ生放送の「くろしおトークライブ」でパーソナリティを務めている。
・ホームページ:
http://www.shimonoseki-soft.com/~hatayu/