外国人児童生徒の学びを創る授業実践

外国人児童生徒の学びを創る授業実践

「ことばと教科の力」を育む浜松のとりくみ

齋藤ひろみ/池上摩希子/近田由紀子[編]

価格
2,200円+税
ISBN
978-4-87424-662-7 C1081
発売日
2015/6/10
判型
A5
ページ数
256頁
ジャンル
日本語教育 ― 日本語教師参考書
オンライン書店
amazon.co.jp 楽天ブックス

浜松市での実例をもとに、外国人の子どもたちの学びを育む授業づくりを考える。豊富な実践例とともに、実践に取り組む方々へのインタビューも掲載。小中学校・地域の現場で、外国人児童生徒の教育に関わる教師に必携の一冊。

関連情報

目次
【第1部 浜松市の外国人児童生徒教育の現在】
第1章 浜松市の外国人児童生徒をとりまく状況
第2章 日本語教室における外国人児童生徒の学習支援─第2部の授業実践を読み解くために─

【第2部 実践事例─「ことばと教科の力」を育む授業─】
第3章 子どもたちの「学習への興味関心」を喚起する
実践報告1 視覚的に情報を提供し、興味関心を掻き立てる
4年国語科「アップとルーズで伝える」「4年3組から発信します」
実践報告2 わかる喜びを体験させ、興味関心を持続す
5年国語科「千年の釘にいどむ」
活動の工夫1 「吹き出し」を利用して「気持ち」を表現する
コメント 興味へのきっかけと関心の維持から「自信と意欲」を育む実践

第4章 子どもたちの「思考・判断」を促す仕掛けをつくる
実践報告1 クイズづくりの過程を通して判断の手掛かりに気づく
2年国語科「ともこさんはどこかな」
実践報告2 テキストと写真のマッチングによって情景を想像する
6年国語科「森へ」
実践報告3 図式化により情報を関連付けて未知の事柄を理解する
6年国語科「平和のとりでを築く」
実践報告4 資料の比較を通して、事象の歴史的意味を考える
6年社会科「明治の国づくりを進めた人々」
活動の工夫2 カードに書いてしりとりをしよう
コメント 考える手掛かりが得られる活動展開

第5章 子どもたちの「理解・表現」を支援する
実践報告1 モデル文と観点カードをヒントに文章を構成する
2年国語科「かんさつ名人になろう」
実践報告2 ペープサートの操作を通して文章を理解する
3年国語科「ありの行列」
実践報告3 身の回りの具体例を探して内容を理解する
5年国語科「見立てる・生き物は円柱形」
実践報告4 モデル図を利用して理解し、説明する
中学2年理科「動物の生活と種類」
活動の工夫3 思考を刺激し、整理するために色分けを利用する
コメント 視覚教材や動作で理解を促し、表現の機会をつくる

第6章 子どもたちの「関係性を広げる」学びの場をつくる
実践報告1 日本人児童を日本語教室に招き、クイズを出題する
2年国語科「たんぽぽのちえ」
実践報告2 日本語教室で作ったクイズを在籍学級で出題する
3年国語科「おもしろいもの見つけた」
実践報告3 日本語教室をオープンにし、音読劇を披露する
4年国語科「白いぼうし」
実践報告4 自分と社会の関係を意識して、調べ学習を進める
中学1年総合「自分・まち・未来」
活動の工夫4 在籍学校とのつながりを明確にする
コメント 学びの場の「他者」を意識して

【第3部 インタビュー─学校と地域支援とのつながりと広がり─】
1. 子どもにとって、何が必要か-教育委員会の立場から、教員の立場から-
2. 浜松に住む子どもなら、多人数校でも少人数校でも
3. 学校内の連携-生活指導の立場から-
4. 浜松市の日本語指導教室を振り返って
5. 「教え、育てること」に違いはない
6. 「まなぶん」教室の運営と子どもたちの姿
7. 地域発の外国人の子どもたちの支援活動を目指して
8. 夢を語り、自立して生きる力を育む場づくりを
9. ベトナムのコミュニティと 子どもたちの学びの場
10. フィリピンにつながるいろいろな人に居場所を
11. ポルトガル語でつなぐ「人」と「未来」
12. 社会人としての経験を、外国人の子どもたちの支援活動に生かす
13. グローバル人材の育成と子どもたちの支援
14. 地域社会とつながり、地域社会をつなぐ大学の役割
著者紹介
齋藤ひろみ(さいとう・ひろみ)
東京学芸大学教育学部日本語教育学分野 教授
著書に『外国人児童生徒のための支援ガイドブック?子どもたちのライフコースによりそって』(編者,凡人社 2011),『文化間移動をする子どもたちの学び―教育コミュニティの創造に向けて』(編者,ひつじ書房 2009)ほか

池上摩希子(いけがみ・まきこ)
早稲田大学大学院日本語教育研究科 教授
著書に『こども にほんご 宝島』(共著,アスク出版 2009),『小学校「JSL算数科」の授業作り』(共著,スリーエーネットワーク 2005)ほか

近田由紀子(こんだ・ゆきこ)
イースタンミシガン大学 リサーチスカラー/元 浜松市立瑞穂小学校  
論文に、「外国につながる子どもの情報を共有し支援のニーズを知る」『シリーズ多言語・多文化協働実践研究9』(東京外国語大学多言語・多文化教育研究センター 2009)