言語への目覚め活動

言語への目覚め活動

複言語主義に基づく教授法

大山万容[著]

価格
1,800円+税
ISBN
978-4-87424-691-7 C3080
発売日
2016/4/4
判型
A5
ページ数
176頁
ジャンル
言語政策 ― 言語政策専門
オンライン書店
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学校で教えられている言語と教えられていない言語を使った活動を通して、異なる文化や考え方などへの気づきを促す「言語への目覚め活動」。ヨーロッパで実践されてきたこの教授法を、日本の教育現場へ文脈化するには、どのような実践や教員養成が可能か。

関連情報
【書評・紹介】
雑誌『英語教育』に書評が掲載されました。
http://www.taishukan.co.jp/book/b240509.html
目次
まえがき


第1章 単一言語主義のもたらす不利益
1. 二重の単一言語主義
1.1 教育制度における言語
1.2 社会言語学的様相
1.3 移民の子どもの未就学
1.4 移民の言語への制度的無関心
2. 外国語教育の役割
3. 複言語教育

第2章 言語への目覚め活動
1. 言語への目覚め活動とは
2. 1970年代~イギリスにおける言語意識運動
2.1 読解力の危機
2.2 言語意識教育の特徴
2.3 言語意識教育の教材
3. 1980年代~欧州各国への伝播と普及
3.1 言語教育学における「言語意識教育」研究
3.2 言語への目覚め活動の教材例
3.3 欧州各国への伝播
4. 2000年代~複言語主義に基づく教育としての位置づけ
4.1 複言語・複文化能力
4.2 多元的アプローチ
4.3 言語と文化の多元的アプローチのための参照枠
5. 複言語・複文化能力とCEFRの新しい言語学習観
5.1 部分的能力
5.2 社会政策としての言語教育
5.3 CEFRから見た言語への目覚め活動の目標
6. 第2章のまとめ

第3章 外国語活動と言語への目覚め活動
1. 日本の小学校における英語教育
2. 外国語活動は何であるべきか
2.1 「英語が使える日本人」
2.2 「小学校における英語教育について」
2.3 「新学習指導要領・生きる力,小学校学習指導要領解説外国語活動編」
3. 教室の中の言語的・文化的多様性と言語への目覚め活動
3.1 外国人児童の多様性
3.2 言語への目覚め活動の意義
4. 「言語への目覚め活動」実践(1):公立学校での実践
4.1 教材開発
4.2 実践を行ったクラスの文脈
4.3 授業の手順
4.4 知識と技能,態度の観点から見た教育目標
5. 「言語への目覚め活動」実践(2):愛知県内小学校での実践
5.1 教材作成・授業デザイン
5.2 実践を行ったクラスの文脈
5.3 授業の手順
5.4 授業プロトコルの分析
5.5 振り返りシートから
5.6 言語への目覚め活動実践のまとめ
6. 言語への目覚め活動の日本への導入へ向けて
6.1 言語への目覚め活動を導入する利点
6.2 CARAPを利用する利点
6.3 言語への目覚め活動を導入する上での課題
7. 第3章のまとめ

第4章 複言語教育のための教員養成
1. 複言語教育と教員養成
1.1 教員養成の目標:言語意識教育と複言語教育の視点
1.2 言語への目覚め活動による教員養成
2. 教員志望学生への複言語教育
2.1 教員志望者の受容
2.2 実践の手順
2.3 データ収集・分析方法
2.4 結果と分析
2.5 本実践のまとめ
3. 大学教員を含む教師の受容
3.1 教師の受容
3.2 実践
3.3 データ収集
3.4 結果と分析
3.5 解釈
3.6 本実践のまとめ
4. 第4章のまとめ

結 論

参考資料
資料A:言語への目覚め活動教材
資料B:言語への目覚め活動(質問紙)

参考文献
あとがき
著者紹介
大山 万容(おおやま まよ)
京都府京都市出身。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。専門は外国語教育学,言語政策。現在,京都大学ほか非常勤講師。主要論文・翻訳論文に,「国際理解教育としての小学校「外国語活動」と日本における「言語への目覚め活動」導入の可能性」『言語政策』第9号(日本言語政策学会,2013),「言語への目覚め活動の発展と複言語教育」『言語政策』第10号(日本言語政策学会,2014),ダニエル・モーア「複言語能力の養成―大学の国際化の挑戦と課題―」西山教行・細川英雄・大木充編『異文化間教育とは何か―グローバル人材育成のために―』(翻訳,くろしお出版,2015)などがある。