日本語教師のためのCEFR

日本語教師のためのCEFR

奥村三菜子/櫻井直子/鈴木裕子[編]

価格
2,000円+税
ISBN
978-4-87424-701-3 C0081
発売日
2016/6/1
判型
A5
ページ数
200頁
ジャンル
日本語教育 ― 日本語教師参考書
オンライン書店
amazon.co.jp 楽天ブックス

CEFR(外国語の学習、教授、評価のためのヨーロッパ共通参照枠)について、その背景や基本的な考え方をQ&A方式で紹介する第一部と、CEFRを参照した日本語教育の実践例を紹介した第二部から成るCEFR研究の入門書。

関連情報

目次
第一部 理念編

第1章 CEFRの基本的な考え方
Q.1 CEFRは何の略ですか?
Q.2 CEFRは、それに基づいて授業をしなければならないもの(スタンダード)ですか?
Q.3 CEFRは言葉を教えるためのマニュアルですか?
Q.4 CEFRの目的は何ですか?
Q.5 CEFRはどのような言語観に基づいていますか?
Q.6 複言語主義と多言語主義の違いは何ですか?
Q.7 複言語主義によって教育目的はどう異なりますか?
Q.8 複文化主義というのは何ですか?
Q.9 複言語・複文化能力の特徴は何ですか?
Q.10 複言語能力と複文化能力を身につけることによって何が変わりますか?
Q.11 CEFRに書いてある「部分的能力」とは何ですか?
Q.12 CEFRの目指す教育は何ですか?
〈振り返ってみましょう〉

第2章 CEFRが生まれた背景
Q.13 CEFRが生まれたヨーロッパはどんな地域ですか?
Q.14 CEFRをつくった欧州評議会はどんな機関ですか?
Q.15 CEFRをつくった「言語政策ユニット」の目的は何ですか?
Q.16 CEFRはどのような経緯で生まれましたか?
〈振り返ってみましょう〉

第3章 CEFRが目指す言語教育
Q.17 CEFRが採用した「行動中心アプローチ」とは何ですか?
Q.18 CEFRは学習者をどのように捉えていますか?
Q.19 CEFRがいう「課題」とは何ですか?
Q.20 CEFRがいう「ストラテジー」とは何ですか?
Q.21 CEFRと自律学習・生涯教育はどうつながりますか?
〈振り返ってみましょう〉

第4章 CEFRが考える言語能力
Q.22 CEFRはレベルをどう分けていますか?
Q.23 「Can Do(~ができる)」という表現で能力が記述されているのはなぜですか?
Q.24 CEFRは学習者の能力として何を挙げていますか?
Q.25 CEFRは言語活動をどう捉えていますか?
Q.26 例示的能力記述文(Can Do記述文)は全部でいくつありますか? どんなものがありますか?
Q.27 課題とレベルは対応関係にありますか? 例えば、「自己紹介ができる」はAレベル、「プレゼンテーションができる」はCレベルですか?
Q.28 「いくつ漢字ができたら○○レベル」というような言い方はできますか?
〈振り返ってみましょう〉

第5章 CEFRから教育実践へ
Q.29 CEFRを文脈化するとはどういうことですか?
Q.30 文脈化にはすでにどんな例がありますか?
Q.31 言語教育機関におけるCEFR文脈化の実践はどのようなものですか?
Q.32 CEFRは教育実践の中でどのような役割を担っていますか?
Q.33 Q.32の三角形の「目標」はCEFRの理念を反映させることによってどのように変わりますか?
Q.34 Q.32の三角形の「活動」はCEFRの理念を反映させることによってどのように変わりますか?
Q.35 Q.32の三角形の「評価」はCEFRの理念を反映させることによってどのように変わりますか?
Q.36 CEFR実践における教師の役割とは何ですか?
〈振り返ってみましょう〉

〈振り返ってみましょう〉の解答
CEFR理解度セルフチェック
CEFRグリッドリスト

第二部 実践編

第1章 CEFRを参照した実践例1:既存の教科書を用いた場合
(1) 『みんなの日本語 初級』を使った実践例
(2) 『初級日本語 げんき』を使った実践例

第2章 CEFRを参照した実践例2:課題別実践例
(1)  受容活動:読む 「法務省のWebサイト」
(2)  受容活動:読む・異文化理解教育 「漫画『ブリーチ』」
(3)  産出活動:書く・話す 「私たちが見つけた関西」
(4)  相互行為活動:口頭のやり取り 「日本語劇」
(5)  仲介活動:翻訳 「キャンプ用テントの商品説明」
(6)  仲介活動:翻訳 「社会参加としての翻訳」
著者紹介
奥村 三菜子(おくむら みなこ)
元・環太平洋大学短期大学部。1990年代より福建師範大学、国際交流基金ケルン日本文化会館、ケルン日本語補習授業校、ボン日本語補習授業校、ボン大学などにおいて日本語教育に携わる。2001年に着任したドイツでCEFRに出会い、2006年よりCEFRの日本語教育実践や教師研修を行う。2013年よりお茶の水女子大学にてグローバル人材育成推進事業に携わった後、2014年5月より環太平洋大学短期大学部にてCEFRを応用した留学生教育を実践(2015年3月退職)。主著に、「CEFR文脈化のための教師研修を考える―課題からの出発―」『ヨーロッパ日本語教育』16(共著、ヨーロッパ日本語教師会、2012)などがある。

櫻井 直子(さくらい なおこ)
ルーヴァン・カトリック大学専任講師。ベルギー日本語教師会を設立、現会長。1980年代から日本語教育に携わり、1989年より現職。CEFR出版時よりCEFRを日本語教育に取り入れたカリキュラム作成および実践に携わるとともに、CEFRに関する執筆、プロジェクト、講演、ワークショップを欧州各地および日本で行う。主著に、「言語教育機関におけるCEFR文脈化の意義―ベルギー成人教育機関での実践例からの考察―」細川英雄・西山教行編『複言語・複文化主義とは何か―ヨーロッパの理念・状況から日本における受容・文脈化へ―』(くろしお出版、2010)などがある。

鈴木 裕子(すずき ゆうこ)
マドリード・コンプルテンセ大学現代言語センター(CSIM)専任講師、マドリード・アウトノマ大学非常勤講師。スペイン日本語教師会を設立、初代会長。初等教育および年少者日本語教育を経て、2000年より日本語教育に携わり、現職。生涯学習支援として、国際交流基金マドリード文化センター主催夏期短期集中講座「中高年のための日本語講座」を担当。2015年よりCEFRプロジェクトとして、自律学習支援サイト『日本語せんせい』を立ち上げる。主著に、「CEFRに即した日本語授業の実践報告及びテキスト作りへの提案」『ヨーロッパ日本語教育』14(ヨーロッパ日本語教師会、2010)などがある。