現代日本語の反復構文

日本語研究叢書(フロンティアシリーズ) 28
現代日本語の反復構文

構文文法と類像性の観点から

野呂健一[著]

価格
3,800円+税
ISBN
978-4-87424-721-1 C3081
発売日
2016/12/9
判型
A5
ページ数
312頁
ジャンル
日本語学 ― <日本語研究叢書(フロンティアシリーズ)>
オンライン書店
amazon.co.jp 楽天ブックス

現代日本語には、1つの文の中で同じ語句が繰り返される表現(以下「反復構文」と呼ぶ)が相当数存在する。同じ語句の反復は、いわゆる「ことばのあや」として用いられる場合もあるが、本書で考察対象とするのは、そのような修辞法の一種としての反復法ではなく、同じ語句の繰り返しを含むパターンが何らかの意味と慣習的に結びついた構文である。
本書・・・(全文を読む)は、現代日本語のさまざまな反復構文を、言語は人間の認知能力が反映したものであると考える認知言語学の観点から考察したものである。個々の構文について、類義表現や関連表現との比較を行いながら詳細に分析するとともに、包括的な分析によって、それらの構文全般に認められる特性を見出すことを目的とする。
(第1章「序論」より)

【日本語研究叢書(フロンティアシリーズ)】
■編集委員会:仁田義雄/田窪行則/野田尚史/益岡隆志/森山卓郎
現代日本語についての開拓的研究を、同学の士の共同財産とするために、できるだけ発表後すみやかに、廉価な形で刊行することを目的としたシリーズ。主に国内外で出された博士論文またはそれに準じる論文を刊行。


<日本語研究叢書(フロンティアシリーズ)>
■編集委員会:仁田義雄/田窪行則/野田尚史/益岡隆志/森山卓郎
現代日本語についての開拓的研究を、同学の士の共同財産とするために、できるだけ発表後すみやかに、廉価な形で刊行することを目的としたシリーズ。主に国内外で出された博士論文またはそれに準じる論文を刊行。

関連情報

目次
まえがき

第1章 序 論
1.1 研究の対象と目的
1.2 反復構文についての先行研究
1.3 本書の構成

第2章 理論的背景
2.1 構文文法(Construction Grammar)
2.2 類像性(iconicity)
2.3 その他援用する諸概念

第3章 名詞反復構文の考察
3.1 第3章の目的
3.2 接尾辞「らしい」を含む名詞反復構文
3.3 「Nの中のN」
3.4 「NNしている」(名詞重複+サ変動詞)
3.5 「NというN」
3.6 「NまたN」「NにつぐN」
3.7 第3章のまとめ

第4章 動詞反復構文の考察
4.1 第4章の目的
4.2 動詞連用形重複構文
4.3 「VにV」
4.4 「VだけV」
4.5 「VばVほど」
4.6 「VてもVても」
4.7 「VにはV」
4.8 「VわVわ」
4.9 第4章のまとめ

第5章 形容詞反復構文の考察
5.1 第5章の目的
5.2 「AばAほど」
5.3 形容詞テ形の反復構文
5.4 第5章のまとめ

第6章 述語反復構文の考察
6.1 第6章の目的
6.2 「PといえばP」
6.3 「PことはP」
6.4 類義表現との比較
6.5 第6章のまとめ

第7章 まとめと今後の展望
7.1 各章のまとめ
7.2 本書の考察の意義
7.3 今後の展望

あとがき
参考文献
例文出典
索 引
著者紹介
野呂 健一(のろ けんいち)

1968年三重県四日市市生まれ
放送大学教養学部卒業
名古屋大学大学院国際言語文化研究科博士後期課程修了(博士(文学))
高田短期大学助教、講師を経て
現在、高田短期大学准教授

主要論文
「現代日本語の動詞連用形重複構文」 〈『日本語文法』10巻2号 2010〉
「現代日本語の名詞反復構文―構文文法と類像性の観点から―」〈『認知言語学論考』No. 9 2010〉
「「~わ~わ」構文の分析」 〈『日本語文法』13巻1号 2013〉
「「赤いりんご」と「りんごの赤いの」―線条的類像性の観点から―」〈KLS 33 2013〉
「現代日本語の依頼表現における「いただく」使用の広がりとその要因」〈『高田短期大学紀要』34号 2016〉