日本語教師のための シャドーイング指導

新刊

日本語教師のための シャドーイング指導

迫田久美子/古本裕美[編著] 倉品さやか/山内豊/近藤妙子[著]

価格
2,000円+税
ISBN
978-4-87424-817-1 C0081
発売日
2019/11/29
判型
A5
ページ数
192頁
ジャンル
日本語教育 ― 日本語教師参考書
オンライン書店
amazon.co.jp 楽天ブックス

シャドーイングを授業に取り入れるための入門書。
シャドーイングが日本語学習者の「わかる」を「できる」へとつなげられる有効な訓練法であることを紹介。さらに、それを実践するための指導法や評価の仕方、日本国外の実践例も。
「シャドーイングって、知っているけれど、授業の取り入れ方がわからない」「上級レベルの学習者しか使えないのでは……・・・(全文を読む)」と導入をためらっている方、そして「導入しているけれど、もっと効果的な利用法が知りたい」「シャドーイングの練習をどう評価したらいいのだろう」と悩んでいる方に送る「教師による、教師と学習者のためのシャドーイングの本」。

関連情報

目次
第1部 導入編 日本語教育におけるシャドーイングとは

 第1章 外国語の上達とシャドーイング
 1.シャドーイングという訓練法
 2.誤用とシャドーイング
 3.シャドーイングと「繰り返し」の効果
 
 第2章 シャドーイングの効果
 1.シャドーイングの効果に関する研究
 2.音読との比較
 3.書写との比較
 4.シャドーイングと日本語能力のレベル
 5.シャドーイングの教材の難易
 6.ペア学習型授業と教師主導型授業
 
 第3章 シャドーイングのメカニズム
 1.学習者はなぜ間違うのか
 2.「 わかる」と「できる」の違い
 3.「 わかる」を「できる」に変えるために

第2部 実践編 シャドーイングの授業実践

 第1章 教材の選び方(1) ―素材の種類・長さ・音声―
 1.ダイアローグとモノローグ
 2.生教材と自主制作教材
  ■実践例①:国民的な詩のシャドーイング
  ■実践例②:TVコマーシャルを用いてモチベーションを上げる
  ■実践例③:「母語訛り」の外来語の発音を克服するためのシャドーイング教材
 3.教材の長さ
 4.モデル音声(話し手)の性別と年齢

 第2章 教材の選び方(2) ―レベル・難しさ―
 1.教材のレベル
 2.学習者が感じるシャドーイングの難しさ
 
 第3章 シャドーイングの練習方法
 1.さまざまなシャドーイング導入例
 2.各活動で使えるツール
 3.シャドーイングにおける自己調整的な学習
 4.シャドーイング練習にかける時間
 コラム① ビジュアルと音声を組み合わせたシャドーイング
 
 第4章 アプリを使った実践
 1.アプリ「がんばってシャドーイング」開発の経緯
 2.「がんばってシャドーイング」の機能
 3.「がんばってシャドーイング」を使った授業実践

 第5章 シャドーイングの評価(1)―手動評価―
 1. 手動評価とは
 2.全体的印象による評価
 3.観点別による評価
 4.正確な再生率に基づく評価
 5.簡易的な再生率による評価
 6.重点ポイントを設定した評価
 7.手動評価のまとめ
 コラム② シャドーイングは自動的に評価できるのか
 
 第6章 シャドーイングの評価(2)―学習者へのフィードバック―
 1.誰が評価するか
 2.何を評価するか
 3.どのように評価し、フィードバックするか

 第7章 学習者へのサポート
 1.シャドーイングと動機づけ
  ■実践例④: シャドーイングで人形劇
  ■実践例⑤: シャドーイングを暗唱のクラス発表につなぐ
 2.学習者を知る
  ■実践例⑥: 教師からのフィードバックの重要性

第3部 座談会 日本語学校でのシャドーイング実践
著者紹介
【編著者】
迫田久美子(さこだ くみこ)(第1部 第1, 2, 3章、第3部担当)
現職:広島大学 特任教授、国立国語研究所 客員教授
略歴:広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了。博士(教育学)。広島大学大学院教育学研究科教授、国立国語研究所教授を経て、2017年より現職。
著書:『日本語教育に生かす第二言語習得研究』(2002、アルク)、『学習者コーパスと日本語教育研究』(2019、共著、くろしお出版)など。

古本裕美(ふるもと ゆみ)(第2部 第1, 2, 3, 6, 7章、第3部担当)
現職:長崎大学 留学生教育・支援センター 准教授
略歴:広島大学大学院教育学研究科博士課程後期単位取得退学。博士(教育学)。広島大学大学院教育学研究科助教、国際交流基金米国若手日本語教員(J-LEAP)を経て、2014年より現職。
論文:「読解前の質問と読解時間が説明文の理解・記憶に及ぼす影響 ―中学生と大学生の比較―」(『読書科学』52巻、2009、共著)など。

【著者】
倉品さやか(くらしなさやか)(第2部 第4章担当)
現職:国際大学 言語教育研究センター 講師
略歴:広島大学大学院教育学研究科博士課程前期修了。修士(教育学)。国際大学大学院国際関係学研究科助教などを経て、2009年より現職。
著書:『にほんご単語ドリル ―慣用句・四字熟語―』(2008、アスク出版)、 『日本語単語スピードマスターBASIC1800』(2010、Jリサーチ出版)など。

山内豊(やまうち ゆたか)(第2部 第5章担当)
現職:創価大学 教育学部 教授、文部科学省 審議会委員
略歴:コロンビア大学大学院教育学研究科修了。 Master of Arts (TESOL)。東京学芸大学附属大泉中学校教諭、東京学芸大学附属高等学校教諭、東京学芸大学教育工学センター研究員、東京国際大学教授を経て、2018年より現職。
著書:『インターネットを活用した英語授業』(1996、NTT出版)、『英語語彙習得論』(1997, 河源社)、『IT時代のマルチメディア英語授業入門』(2001、研究社出版)など。

近藤妙子(こんどう たえこ)(第3部担当)
現職:広島女学院大学 人文学部 非常勤講師
略歴:県立広島女子大学大学院国際文化研究科修士課程修了。修士(国際文化)。広島YMCA専門学校副校長を経て、2013年より現職。
著書:『ことばの練習帳 ―テーマ別中級から学ぶ日本語の漢字・語彙練習―』(2009、共著、研究社)、『日本語イディオム用例辞典』(2001、項目執筆、朝日出版社)など。