変貌する言語教育

  • 多言語社会・言語政策

在庫僅少

リテラシーズ叢書 
変貌する言語教育

多言語・多文化社会のリテラシーとは何か

佐々木倫子/細川英雄/砂川裕一/川上郁雄/門倉正美/牲川波都季[編]
定価
3,080円(2,800円+税)
ISBN
978-4-87424-395-4 C1081
発売日
2007/10/19
判型
A5
ページ数
272頁
重量
388g
ジャンル
日本語教育 ― <リテラシーズ叢書>
オンライン書店
amazon.co.jp 楽天ブックス

言語教育は、ことばそのものだけではなく、文化・社会を踏まえた新たな時代を迎えている。世界的な第二言語教育学者と日本語教育界を代表する編者らによる熱き対論。

<リテラシーズ叢書>
リテラシーズ研究会・編集委員が企画・立案し、シンポジウム等を通じて議論を重ねた上で刊行する論文集。ことば・文化・社会の言語教育へむけ、日本語教育の新たな方向を指し示す。

追加情報
【関連サイト】
「リテラシーズ ―ことば・文化・社会の言語教育」
研究プロジェクト「リテラシーズ」のサイト。論文誌『リテラシーズ』をウェブ公開。
http://literacies.9640.jp/
目次
▼第1部 外国語教育・学習者主体の変遷▼

■第1章 異文化リテラシーとコミュニケーション能力
 クラムシュ,クレア
1 コミュニケーション能力から異文化学習へ
2 異文化リテラシーの定義に向かって

■第2章 日本語教育における「学習者主体」と「文化リテラシー」形成の意味
 細川 英雄
1 戦後の日本語教育の推移と教育パラダイムの転換
2 学習者中心から学習者主体へ
3 学習者主体における教育の意味
4 三者の共存をどう考えるか

■第3章 文化間のずれを調整する能力:クラムシュ・細川論文をもとに
 佐々木 倫子
1 誤訳に現れた“文化リテラシー”
2 「社会」概念のずれ
3 教育方法の一致

▼第2部 言語教育と多文化社会▼

■第4章 新時代、世界の子どもたち、第三の場所
 ロビアンコ,ジョセフ
1 新時代、世界の子どもたち、第三の場所
2 教育の多元化
3 オーストラリアの学校における言語
4 英語話者学習者にとってのイタリア語と日本語
5 違いを演じる

■第5章 「移動する子どもたち」と言語教育:ことば、文化、社会を視野に
 川上郁雄
1 「移動する子どもたち」への日本語教育の課題
2 オーストラリアにおける異文化間言語教育の議論と実践
3 「ことばと文化」の言語教育とは何か
4 ことばの教育と言語能力観の問い直し

■第6章 アシミナはどのように結婚式をデザインするか「第三の場所」の行方
 門倉正美
1 「日本の結婚式」という教材
2 アシミナの可能性とは?
3 「移動する子どもたち」と「移動しない子どもたち」

▼第3部 言語と社会・文化▼

■第7章 「文化リテラシー」とは何か:異文化能力の評価をめぐるヨーロッパの議論から
 ザラト,ジュヌヴィエーヴ
1 ヨーロッパの文脈の中でいかに文化的差異を考慮するか
2 異文化能力の認知に対し自伝的側面がもたらすもの
3 政治的かつ科学的対象としての、外国との関係

■第8章 「言語の獲得/習得」と「世界の獲得/拡充」の一体性について:リテラシーズ概念の共同主観的基礎
 砂川裕一
1 個人的表象世界の共同主観的形成について
2 “非母語習得”による個人的表象世界の “拡充”について
  ―“リテラシーズ”の記述的理解のために
3 第二言語習得の準位とリテラシーズ―他章の言及に絡めて

■第9章 理論の効果を考える
 牲川波都季
1 異文化能力と言語能力の連動
2 文化・社会の境界

▼第4部 総合コメント▼

■第10章 総合コメント
 バイラム,マイケル

▼第5部 総 括 討 論▼
【討 論】 ことば・文化・社会の言語教育へ
文化リテラシー、第三の場所、リテラシーズをキーワードとして
 佐々木 倫子・細川 英雄・門倉 正美
 川上 郁雄・砂川 裕一・牲川 波都季
著者紹介
◆編者

佐々木 倫子(ささき・みちこ)

桜美林大学大学院 国際学研究科 教授



細川 英雄(ほそかわ・ひでお)

早稲田大学大学院 日本語教育研究科 教授



砂川 裕一(すなかわ・ゆういち)

群馬大学 社会情報学部 教授



川上 郁雄(かわかみ・いくお)

早稲田大学大学院 日本語教育研究科 教授



門倉 正美(かどくら・まさみ)

横浜国立大学 留学生センター 教授



牲川 波都季(せがわ・はづき)

秋田大学国際交流センター 准教授

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