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謎解きの英文法 冠詞と名詞

久野暲/高見健一[著]

定価
1,540円(1,400円+税)
ISBN
978-4-87424-301-5 C1082
発売日
2004/6/1
判型
四六
ページ数
192頁
ジャンル
英語教育・英語学習 ― <謎解きの英文法>
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紀伊國屋書店 丸善・ジュンク堂書店・文教堂

Several と a few どちらが大きな数を表せるか? ネイティブスピーカーの英語を観察していると学校文法では解けない謎がたくさんある。英文法の謎を著者と一緒に解くことで、その面白さや奥深さを再発見。


<謎解きの英文法>
■久野暲/高見健一
英文法で不思議に思われること、これまで教わってきたことが実は間違っているとい・・・(全文を読む)うような現象を取り上げ、ネイティヴ・スピーカーの用法を明らかに。大学生から社会人、英語のプロまで目から鱗のシリーズ。全11巻(完結)。

関連情報

目次
はしがき

■第1章 冠詞は何を意味するか?(1) a(n)がつく場合、つかない場合
◇an eel と eel
◇不定冠詞a(n)と無冠詞
◇抽象名詞の場合
◇物質名詞/集合名詞
◇まとめ

コラム① ポトラック(potluck)の語源は何?

■第2章 冠詞は何を意味するか?(2) theについて
◇定冠詞 the は「その」?
◇the の意味
◇the の限定化の2つの場合―特定化と総称化
◇a と the の総称的用法
◇まとめ

■第3章 単数名詞と複数名詞 (1) 目的語の位置の名詞句
◇単数名詞と複数名詞の意味の違い
◇a(n) が one で置き換えられるか?
◇I like a guy はどうして適格か?
◇I ate an apple も正しい文
◇まとめ

■第4章 a Few, Several と Some
◇a few は「2、3の」、severalは「5、6の」か?
◇a few と several
◇Some

■第5章 Any, Every と Each
◇Any の2つの用法
◇Any と Every
◇Every と Each

コラム② 数量詞のさらなる違い

■第6章 単数名詞と複数名詞 (2) 主語の位置の名詞句
◇a(n) が any で置き換えられるか?
◇主語位置の特殊性

■第7章 疑問代名詞 Who の不思議な特徴
◇Who がとる動詞は単数形?複数形?
◇"Who are these people?"は間違いか?
◇複数名詞を要求する動詞
◇疑問代名詞と and

コラム③ 英語と日本語では語順が逆

■第8章 A Blonde, Who... か A Blonde, Which... か ?
◇先行詞が人間なのに which?
◇総称名詞、特定名詞と不特定名詞
◇属性名詞
◇A Blonde, Who と A Blonde, Which
◇What は「人間」でも指せる?

■第9章 「僕はウナギだ」と “I am the Hamburger”
◇英語と日本語の分裂文
◇疑問詞疑問文に対する答え
◇「僕はウナギだ」
◇“I am the Hamburger”

コラム④ Submarine sandwich って何?

■第10章 There 構文の意味上の主語 本当に「不特定の名詞句」しか用いられないか?
◇2種類の主語
◇「意味上の主語」は不特定の名詞句だけ?
◇there の2つの用法
◇定名詞句も現われる
◇意味上の主語は「新情報」
◇the がつく意味上の主語

名詞のまとめ

付記・参考文献
著者紹介
久野 すすむ(くの・すすむ)

1964年にハーバード大学言語学科Ph.D.を取得し、同学科で40年間教鞭をとる。現在、ハーバード大学名誉教授。主な著作に『日本文法研究』(大修館書店、1973)、『談話の文法』(大修館書店、1978)、『新日本文法研究』(大修館書店、1983)、Functional Syntax(University of Chicago Press,1987)などがある。



高見 健一(たかみ・けんいち)

1990年に東京都立大学文学博士号を取得し、静岡大学、東京都立大学を経て、現在、学習院大学文学部教授。主な著作にPreposition Stranding(Mouton de Gruyter,1992)、『機能的構文論による日英語比較』(くろしお出版、1995)、『日英語の機能的構文分析』(鳳書房、2001)などがある。



なお、二人の共著による主な著作にGrammar and Discourse Principles(University of Chicago Press,1993)、Quantifier Scope(くろしお出版、2002)、Functional Constraints in Grammar(John Benjamins,2004)、『謎解きの英文法-文の意味-』(くろしお出版、2005)、『日本語機能的構文研究』(大修館書店、2006)、『英語の構文とその意味』(開拓社、2007)、『謎解きの英文法-否定-』(くろしお出版、2007)、『謎解きの英文法-単数か複数か-』(くろしお出版、2009)などがある。