謎解きの英文法 文の意味
久野暲/高見健一[著]
- 定価
- 1,650円(1,500円+税)
- ISBN
- 978-4-87424-323-7 C1082
- 発売日
- 2005/4/1
- 判型
- 四六
- ページ数
- 232頁
- ジャンル
- 英語教育・英語学習 ― <謎解きの英文法>
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- 紀伊國屋書店 丸善・ジュンク堂書店・文教堂
英語ネイティブは、学校文法とは明らかに違った文法法則で話す。I am liking you more and more. などはその一例。進行形、受身文、使役文、二重目的語構文、強調構文などに焦点をあて英文法の謎を解く。
<謎解きの英文法>
■久野暲/高見健一
英文法で不思議に思われること、これまで教わってきたことが実は・・・(全文を読む)間違っているというような現象を取り上げ、ネイティヴ・スピーカーの用法を明らかに。大学生から社会人、英語のプロまで目から鱗のシリーズ。全11巻(完結)。
関連情報
- 目次
- ■第1章 I am liking you more and more each week.
-状態動詞と進行形-
◇ I am liking you. とは言わないが?
◇「状態動詞」は進行形にできない?
◇ 3種類の進行形とその共通の意味
◇「一定不変の状態」と「意図的な一時的状態」
◇ なぜ I am liking you more and more each week. は適格文か?
◇ 永続的でない非意図的状態
◇ まとめ
◇ 事象の「兆候」を表わす進行形
◇ 進行形の拡張例 ? 未来を表わす進行形
コラム① 上司が部下にどのような指示をするか
■第2章 受身文(1)
-受身文の適格性条件-
◇ A good time was had by all は適格か?
◇ 《主語性格づけ機能》
◇ 受身文と視点
◇ 《総体的ターゲット性制約》
◇ 《状態変化制約》
◇ 3つの仮説の関係
◇ まとめ
コラム②(go up to と come up to)
■第3章 受身文(2)
-動作主が明示されていない受身文-
◇ なぜ受身文を使うの?
◇ 受身文の機能 ? 動作主をぼかす
◇ 動作主のない受身文はどのような場合に用いられるか?
◇ まとめ
■第4章 自動詞の受身文
◇ 自動詞は受身にならない?
◇ 《総体的ターゲット性制約》
◇ 《主語性格づけ機能》
◇ 《状態変化制約》
◇ まとめ
◇ 日本語の受身文
コラム③ call up と call on はどこが違う?
■第5章 二重目的語構文
◇ 2つの形は意味も同じか?
◇ 情報構造の違い
◇ 目的語の指示対象は全体的影響
◇ 意味の違い
◇ 同じ動詞でも適格性に違い
◇「give 型」動詞と「buy 型」動詞
コラム④ John donated the museum a painting は本当に「間違いか」か?
■第6章 使役文(1)
-Make と Get を中心に-
◇ “It made me smile” と “Let it snow”
◇ Have が表わす2つの意味
◇ 使役動詞の make はどんなときに使う?
◇ 他動詞文と make 使役文の違い
◇ 使役動詞の get はどんなときに使う?
◇ まとめ
■第7章 使役文(2)
-Have と Let を中心に-
◇ ホテルのフロントで
◇ 使役動詞の have はどんなときに使う??被使役主が人間の場合
◇ 使役動詞の have はどんなときに使う??被使役主が無生物の場合
◇ 使役動詞の let はどんなときに使う?
◇ まとめ
■第8章 分裂文の謎
◇ 分裂文(強調構文)
◇ 分裂文の「前提」と「断定」
◇ 分裂文の文脈的制約
◇ 分裂文の含意
◇ *It’s Paris that John doesn’t live in はなぜ不適格文か?
◇ まとめ
■第9章 前提と間接話法
◇ 直接話法と間接話法
◇ 「前提」とは何か
◇ 非限定関係節の前提性
◇ まとめ
◇ さらなる裏づけ
まとめ
付記・参考文献
- 著者紹介
- 久野 すすむ(くの・すすむ)
1964年にハーバード大学言語学科Ph.D.を取得し、同学科で40年間教鞭をとる。現在、ハーバード大学名誉教授。主な著作に『日本文法研究』(大修館書店、1973)、『談話の文法』(大修館書店、1978)、『新日本文法研究』(大修館書店、1983)、Functional Syntax(University of Chicago Press,1987)などがある。
高見 健一(たかみ・けんいち)
1990年に東京都立大学文学博士号を取得し、静岡大学、東京都立大学を経て、現在、学習院大学文学部教授。主な著作にPreposition Stranding(Mouton de Gruyter,1992)、『機能的構文論による日英語比較』(くろしお出版、1995)、『日英語の機能的構文分析』(鳳書房、2001)などがある。
なお、二人の共著による主な著作にGrammar and Discourse Principles(University of Chicago Press,1993)、『日英語の自動詞構文』(研究社、2002)、Quantifier Scope(くろしお出版、2002)、『謎解きの英文法-冠詞と名詞-』(くろしお出版、2004)、Functional Constraints in Grammar(John Benjamins,2004)、『日本語機能的構文研究』(大修館書店、2006)、『英語の構文とその意味』(開拓社、2007)、『謎解きの英文法-否定-』(くろしお出版、2007)などがある。
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