DeonticからEpistemicへの普遍性と相対性

品切

DeonticからEpistemicへの普遍性と相対性

モダリティの日英語対照研究

黒滝真理子[著]

価格
3,500円+税
ISBN
978-4-87424-331-2 C3081
発売日
2005/11/21
判型
A5
ページ数
272頁
ジャンル
言語学 ― 認知言語学専門
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epistemic modalityとその周辺にみられる言語現象との関連性について、日英語の事例から問題の所在を整理しつつ、両言語の言語事象の本質を解明し、日英語対照研究のための指針を探究する。

関連情報

目次
第1章 緒論

 1.1 問題の所在

 1.2 モダリティ研究の枠組み

  1.2.1 論理学におけるモダリティの扱い

  1.2.2 言語学におけるモダリティの扱い

   1.2.2.1 モダリティと基本概念

   1.2.2.2 モダリティの定義

  1.2.3 Epistemic Modality

  1.2.4 Deontic Modality

 1.3 モダリティ論における主観性

  1.3.1 主観/客観の区別

 1.4 研究の動機付けとなるモダリティ習得の先行研究

 1.5 本研究の位置付け―目的と意義―

  1.5.1 本研究の目的

  1.5.2 本研究の意義

 1.6 本研究の方法論的特徴

  1.6.1 日英語対照アプローチの採用理念

  1.6.2 認知言語学的アプローチの採用理念

 1.7 本研究の概要と構成



第2章 モダリティ論、及び関与する学史

 2.1 英語モダリティ論の学史的展開

  2.1.1 英語法助動詞の意味論的研究動向

 2.2 伝統的日本語モダリティ論の学史的展開

 2.3 伝統的日本語モダリティ論の学史的意義と問題点

  2.3.1 主観表現論的(階層的)モダリティ論の意義

  2.3.2 主観表現論的(階層的)モダリティ論の問題点

 2.4 認知言語学におけるモダリティ論

  2.4.1 Langackerによるモダリティの捉え方

  2.4.2 非現実事態陳述モダリティ論の学史的展開

  2.4.3 英語学における非現実事態陳述モダリティ論

  2.4.4 日本語学における非現実事態陳述モダリティ論

  2.4.5 現実性の対立のパラダイムからなる日本語のepistemic modality論



第3章 モダリティは多義か単義か

 3.1 英語の法助動詞研究における4つのアプローチ

  3.1.1 多義的アプローチ

  3.1.2 単義的アプローチ

  3.1.3 動機付けられた多義的アプローチ

  3.1.4 認知言語学的アプローチ

 3.2 英語モダリティの多義性

 3.3 日本語モダリティの非多義性



第4章 日英語モダリティの文法化とSubjectification

 4.1 英語モダリティの文法化

 4.2 Subjectificationとは

  4.2.1 Subjectificationに対する2つの捉え方

  4.2.2 Subjectificationをめぐる疑問点

 4.3 日英語のepistemic modalityの文法化現象とSubjectification

  4.3.1 英語のepistemic modalityの文法化現象とSubjectification

  4.3.2 日本語のepistemic modalityの文法化現象とSubjectification

  4.3.3 語用論的文法化と多方向的文法化

 4.4 日英語モダリティの文法化と位置付け



第5章 主体化と「自己」・「場」の捉え方

 5.1 Langackerの「主体化」

 5.2 「主体の没入」としての「主体化」

 5.3 「可動/不動の自己」と「主体の分裂不可分/可分」

 5.4 「場所化される自己」と日本語モダリティ

 5.5 自己の客体化と「場」の捉え方



第6章 現代語のモダリティ試論

 6.1 現代英語学におけるepistemic modality論

  6.1.1 Epistemic用法のMayの意味分析-Canとの比較から-

  6.1.2 Deontic用法のMayの意味分析-Canとの比較から-

  6.1.3 認知意味論的アプローチからみたMayとCanの意味分析

 6.2 現代日本語学におけるepistemic modality論

 6.3 英語法助動詞に等置される日本語モダリティの意味論に関する先行研究

 6.4 日本語学におけるモダリティの下位区分

 6.5 日本語のepistemic modalityの意味分析

  6.5.1 日本語の「推量」-「ダロウ」と「カモシレナイ」の相違点から-

  6.5.2 日本語の「可能性」-「カモシレナイ」と「ニチガイナイ」の相違点から

  6.5.3 先行研究と問題の所在

  6.5.4 認識領域の2面性

  6.5.5 「カモシレナイ」と法副詞との共起性

 6.6 日本語のepistemic modalityとdeontic的modalityの関係

  6.6.1 日本語のdeonic的modalityの先行研究

  6.6.2 deontic的modalityを動機付ける「推論の過程」

 6.7 日本語のepistemic modalityとspeech act的modalityの機能的連続性

 6.8 本章のまとめ



第7章 結論

 7.1 本研究結果の総括

 7.2 総合的考察

 7.3 言語教育への新たな示唆と提言-新言語教育方法の枠組み提示-

  7.3.1 日本語教育への新たな示唆と提言

  7.3.2 英語教育への新たな示唆と提言

 7.4 今後の展望-将来性ある言語学の構築のために-



あとがき

参考文献
著者紹介
黒滝 真理子(くろたき・まりこ)

1963年京都市生まれ

1991年日本大学大学院文学研究科博士後期課程を経て、1997年ジョージタウン大学言語学部大学院英語教授法修士課程に入学。2003年お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士後期過程単位取得退学し、翌年お茶の水女子大学より博士(人文科学)の学位を取得する。現在、日本大学法学部専任講師。

[研究分野]英語学、応用言語学

[主要論文]

「日英対照・認識的モダリティの研究動向」(『第二言語習得・教育の研究最前線-あすの日本語教育への道しるべ-』日本言語文化学研究会、凡人社、2002年)

「中間言語としてのEpistemic Modalityに関する一考察-文法化の方向性と習得順序との関わりから-」(『英語表現研究』日本英語表現学会、2002年)

「日英対照:モダリティの文法化と認知」(『ことばと人間』、横浜「言語と人間」研究会、2003年)ほか多数。