リテラシーズ3

リテラシーズ3

ことば・文化・社会の日本語教育へ

リテラシーズ研究会[編]

価格
1,800円+税
ISBN
978-4-87424-377-0 C3377
発売日
2007/5/20
判型
A5
ページ数
164頁
ジャンル
日本語教育 ― <リテラシーズ>
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日本事情教育の変革から,文化リテラシーの研究へ,そして,リテラシーズ研究へ。ことばとは、文化とは、社会とは、何か? 日本語教育・言語教育実践の意味を問う論考を掲載。


<リテラシーズ>
■リテラシーズ研究会 編
前身の『21世紀の「日本事情」』を受けて、知識・能力の別を超え、複数のリテラシーズ育成にむけた、新たな言語教育の方・・・(全文を読む)向性を提案する学術研究誌。「ことば・文化・社会の日本語教育へ」という理念を発信する。第4号で完結。以後WEB版にて公開。

関連情報

目次
【考察する】
リテラシーズとしての〈視読解〉:「図解」を手始めとして
門倉 正美
 1 リテラシーの複数性
 2 〈視読解〉という問題系
  2.1 〈視読解〉とは
  2.2 〈視解〉と読解の共通性
  2.3 〈視読解〉の問題領域
 3 〈視読解〉としての図解
  3.1 図解とは
  3.2 図解の特徴
  3.3 図解を日本語教育に取り入れる

日本語教育における「クリティカル・リテラシー」の序論:批判性・創造性の実現にむけたメディア・リテラシー論の可能性と限界
アレクサンダー・アンドラハーノフ
 1 日本語教育における知識から能力へのパラダイム転換
 2 知識やストラテジーの一方的伝授の問題点:日本語教育で育成すべき能力
 3 言語はメディアである:クリティカル・リテラシーの理論的土台
 4 批判性:「現実」を読み解く
 5 創造性:「現実」をつくっていく
 6 あらゆるメディアに通用するクリティカル・リテラシーの提言
 7 クリティカル・リテラシーの育成方法:メディア・リテラシーの可能性と限界
 8 日本語教育におけるメディア・リテラシー教育の先例
 9 おわりに

多言語使用と感情という視点からみる,ある「誤用」:定住外国人のエスノグラフィーから
八木 真奈美
 1 はじめに
 2 調査の概要
 3 ストーリー「家族」
 4 ストーリーが語るもの

「国際化」の中の「逸脱した日本語」について
須田 風志
 1 はじめに
 2 「非寛容な」態度
  2.1 単一民族神話と同化主義
  2.2 言語の実体視
  2.3 「日本語の内部の外部」としての「逸脱した日本語」
 3 「寛容な」態度
  3.1 脱-政治化される 「日本語の国際化」
  3.2 「日本語/逸脱した日本語」から「国語としての日本語/国際語としての日本語」へ
 4 おわりに

【調査する】
理論と実践における「異文化間言語学習」の問題:オーストラリアにおける年少者日本語教育の事例から
太田 裕子
 1 問題の所在と研究目的
 2 異文化間言語学習の理論
  2.1 三つの利点
  2.2 三つの問題点
 3 異文化間言語学習の実践
  3.1 授業の概要―「夢の寝室」プロジェクト
  3.2 授業の様子
  3.3 生徒たちの作品
  3.4 授業の分析
 4 問題を乗り越える観点
 5 おわりに

多文化共生指向の日本語教育実習生による反対意見表明の変化:ティーチャー・コミュニティー構築の過程から
平野 美恵子
 1 はじめに
 2 先行研究と研究目的
 3 研究方法
  3.1 研究フィールドの概要
  3.2 本稿が対象とするデータについて
  3.3 研究対象
  3.4 分析方法
   3.4.1 反対意見表明を分析するツール
   3.4.2 分析の手順
 4 結果と考察
  4.1 反対意見表明の様相
   4.1.1 分析
  4.2 考察
  4.3 反対意見表明の単位方略と対話達成展開に及ぼす影響
   4.3.1 分析
   4.3.2 考察
 5 終わりに

留学生・日本人大学生相互学習型活動における共生の実現をめざして:相互行為に現れる非対称性と権力作用の観点から
杉原 由美
 1 はじめに
 2 先行研究と研究目的
 3 研究方法
 4 研究対象
 5 分析と考察
  5.1 際立った振る舞いとして観察された特徴的なパターン
  5.2 力の行使が顕在化している事例
 6 まとめ

【実践する】
日本語教室における「論争上にある問題」(controversial issues)の展開についての試論:「日中関係の悪化」を例として
有田 佳代子
 1 はじめに
 2 教育現場で「論争上にある問題」を取り扱うことの意義
 3 必要とされる前提,あるいは避けられるべき危険性
 4 日本語教育での「論争上にある問題」の展開の可能性
 5 事例―「日中関係の悪化」について
  5.1 テーマの設定とその動機
  5.2 取材の報告
  5.3 「私の結論」
  5.4 考察
 6 おわりに

【ノート】
「複数言語主義・使用・状況」の可能性:欧州評議会の動向とヨーロピアン・スクールの試み
山川 智子
 1 はじめに
 2 「複数言語主義・使用・状況」という考え方
  2.1 言語学習における心のあり方・他者との関わり方を問う
 3 CEFRの役割・位置付け・評価
 4 「複数言語主義・使用・状況」を学校の中につくりだした例
  4.1 ヨーロピアン・スクールとは
  4.2 母語を尊重した教育プログラム
  4.3 ヨーロピアン・スクールにおける言語意識教育
 5 おわりに―日本への適用可能性を考えるにあたって

【書評】
「共生社会」実現への対話を触発する:植田晃次・山下仁編著『「共生」の内実―批判的社会言語学からの問いかけ』
三代 純平
 1 キャッチフレーズ化する「共生」
 2 共生の語られる場所
 3 共生と日本語
  3.1 日本語教育のジレンマ
  3.2 「共生言語としての日本語」
  3.3 公的領域へ
 4 公共圏の構築へ向けての対話

著者紹介