役割語研究の地平

役割語研究の地平

金水敏[編]

定価
2,750円(2,500円+税)
ISBN
978-4-87424-396-1 C3080
発売日
2007/9/26
判型
A5
ページ数
232頁
ジャンル
日本語学 ― 日本語学専門
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他言語との対照、音声や外見など身体性をめぐる議論も取り入れ、役割語研究の新たな展開を示す。日本語教育を含めた外国語教育や翻訳・吹き替え等に興味を持つ方にもお勧めの論文集。

関連情報

目次
導入(金水 敏)

◇第1部「対照役割語研究への誘い」
 第1章 役割語の個別性と普遍性―日英の対照を通して―(山口治彦)
 第2章 キャラ助詞が現れる環境(定延利之)
 第3章 声質から見た声のステレオタイプ―役割語の音声的側面に関する一考察―(勅使河原三保子)
 第4章 日韓対照役割語研究(鄭 惠先)

◇第2部「近代マンガの言語と身体」
 第5章 近代日本マンガの言語(金水 敏)
 第6章 近代日本マンガの身体(吉村和真)

◇第3部「役割語研究の射程」
 第7章 小説における米語方言の日本語訳について(トーマス・マーチン・ガウバッツ)
 第8章 〈西洋人語〉「おお、ロミオ!」の文型―その確立と普及―(依田恵美)
 第9章 役割語としての「軍隊語」の成立(衣畑智秀・楊 昌洙)
 第10章 役割語としてのピジン日本語の歴史素描(金水 敏)
著者紹介
1956年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。神戸大学教養部講師、大阪女子大学学芸部講師、神戸大学文学部助教授等を経て、現在、大阪大学大学院文学研究科教授。専門は日本語史。主な著書として『時・否定と取り立て』(共著,岩波書店,2000)、『ヴァーチャル日本語 役割語の謎』(岩波書店,2003)、『日本語存在表現の歴史』(ひつじ書房,2006)がある。