発話機能論

発話機能論

山岡政紀[著]

価格
2,800円+税
ISBN
978-4-87424-419-7 C3081
発売日
2008/6/25
判型
A5
ページ数
198頁
ジャンル
日本語学 ― 日本語学専門
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日本語教育や会話分析などで直観的概念として用いられてきた発話機能を、ハリデーの理論やサールの発話行為論などの分析的な方法論を応用し、論理的に説明可能な体系として捉える試み。

関連情報

目次
第1章 発話機能論を始めるに当たって
  1.1 発話機能とは何か:直観的把捉と定義
  1.2 本書の構成と概要
  1.3 条件群の階層構造

第2章 発話機能論の歴史
  2.0 本章の概要
  2.1 言語機能論と発話機能論
  2.2 日本語文法のモダリティ論における発話機能指向
  2.3 日本語教育における表現意図と発話機能
  2.4 日本語の会話分析における発話機能
  2.5 ハリデーの機能文法における発話機能
  2.6 サールの発話行為論における発話行為
  2.7 本章のまとめ

第3章 発話行為と発話機能の比較
  3.0 本章の概要
  3.1 二つの理論の共通性
  3.2 二つの理論の相違点
  3.3 二つの理論の統合へ

第4章 発話機能の基本原理:《命令》・《服従》を例として
  4.0 本章の概要
  4.1 発話機能と語用論的条件
  4.2 語用論的条件の共有
  4.3 発話機能の原型(≪要求≫と≪付与≫)
  4.4 会話の単位としての「連」
  4.5 発話機能の条件としての文機能
  4.6 《命令》の各文機能と命題内容条件
  4.7 《服従》の各文機能と命題内容条件
  4.8 《命令》・《服従》の実例

第5章 発話機能の範疇群:{策動}を中心に
  5.1 4分類案の提示
  5.2 {策動}の一般的特徴
  5.3 《命令》・《服従》
  5.4 《依頼》・《協力》
  5.5 《改善要求》・《改善》
  5.6 《提供要求》・《提供》
  5.7 《約束要求》・《約束》
  5.8 《助言要求》・《助言》
  5.9 《忠告》・《受容》
  5.10 《許可要求》・《許可》
  5.11 《勧誘》・《参加》
  5.12 《脅迫》
  5.13 {宣言}
  5.14 {演述}
  5.15 {表出}
  5.16 メタ発話レベルの発話機能

第6章 授受構文の構造
  6.1 二重の格と動作主格
  6.2 授受動詞構文と受益者格
  6.3 授受補助動詞テアゲルとテクレルの構文
  6.4 授受補助動詞テモラウの構文
  6.5 視点制約とその特性
  6.6 授受構文の視点制約
  6.7 授受構文の人称制限
  6.8 本章のまとめ

第7章 授受構文による{策動}
  7.0 本章の概要
  7.1 名詞句の省略と人称
  7.2 〈命令〉による《依頼》と授受構文
  7.3 〈意志表出〉による《命令》と授受構文
  7.4 〈願望表出〉の多機能性と授受構文
  7.5 本章のまとめ
著者紹介
京都市生まれ。筑波大学第一学群人文学類卒業、同大学院博士課程文芸・言語研究科単位取得。博士(言語学)。

筑波大学文芸・言語学系助手、創価大学文学部講師・助教授を経て、2004年より創価大学文学部教授。2005-2006年カリフォルニア大学バークレー校客員研究員。



主要著書 『日本語の述語と文機能』(2000くろしお出版)

主要論文 「意志表現の文型提示に関する一考察──機能シラバスの一つの原理として」(1992『日本語教育』77)、「属性動詞の語彙と文法的特徴」(1999『国語学』197)、「関係動詞の語彙と文法的特徴──照合行為の介在をめぐって」(2000『日本語科学』8)、「日本語における配慮表現研究の現状」(2004創価大学『日本語日本文学』14)