真の包括的な言語の科学

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土屋俊 言語・哲学コレクション 1
真の包括的な言語の科学

土屋俊[著]

定価
4,180円(3,800円+税)
ISBN
978-4-87424-433-3 C3310
発売日
2008/12/25
判型
A5
ページ数
420頁
ジャンル
言語学・英語学 ― <土屋俊 言語・哲学コレクション>
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「哲学の仕事は常にその時代の出来事・問題に真面目につきあうことであった」 図書館論、情報化社会論で発信と行動を続ける著者の出発点となった「言語という謎」に迫る。


<土屋俊 言語・哲学コレクション>
■土屋俊
言語、哲学、情報処理、図書館論とジャンルの垣根を越えて常に時代と向き合い、時に厳しい問題提起を行い、その時々の学界の・・・(全文を読む)中心にいた著者による著作集。各巻には序としてその論文が書かれた背景などを書き下ろす。全6巻(3, 6は未刊)。

関連情報

目次
序文

Ⅰ 日本語の意味論を求めて
 1. 「が」は「格」助詞か
 2. いくつの「が」があるか
 3. 「が」と認知
 4. 日本語に疑問文はない
 5. 選択・疑問・詠嘆・存在の「か」
 6. 「あっ、そうか」の意味論
 7. 日本語「代名詞」 事情
 8. 「誰」とは誰か
 9. 犬とDOG
 10. 犬を数える
 11. 犬は出来事か?
 12. 束縛と統率からの自由

Ⅱ 論理学的意味論とその応用
 13. どうやって意味をとらえるか----論理学からの接近
 14. なぜ意味論はいまおもしろいか
 15. 形式意味論の基礎
 16. 指示詞としての固有名詞
 17. 固有名を他の一般名辞から区別するための条件について
 18. 変項と代名詞
 19. 語用論の論理的研究について
 20. 品詞をめぐる言語学と哲学との戦い
 21. 動詞は名詞とどこが違うのか---名前としての動詞
 22. モダリティの議論のために
 23. 語用論と国語学

Ⅲ 真の包括的な言語の科学への道
 24. 近代言語学の歴史
 25. 人間に関するチョムスキーの誤解
 26. 言語学は認知革命を生き延びるか
 27. 語用論から認知科学へ?言語学の新しい方向を探る
 28. 言語の開かれた概念を求めて
 29. 文から語へ

Ⅳ 現代日本の言語学
 30. 松村一登氏への質問状(1)
 31. 土屋俊氏の批判に答える(1)
 33. 松村一登氏への質問状(2)
 33. 土屋俊氏への批判に答える(2)
 34. 松村一登氏への質問状(3)
 35. 土屋俊氏の批判に答える(3)
著者紹介
土屋 俊(つちや しゅん)

1952年東京に生まれる。東京大学教養学部卒業、東京大学大学院博士課程、単位取得退学(哲学専攻)。現在、千葉大学文学部教授。