心の科学の可能性 

土屋俊 言語・哲学コレクション 2
心の科学の可能性 

土屋俊[著]

定価
4,180円(3,800円+税)
ISBN
978-4-87424-440-1 C3310
発売日
2009/5/30
判型
A5
ページ数
420頁
ジャンル
言語学・英語学 ― <土屋俊 言語・哲学コレクション>
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計算機、人工知能、脳科学が進歩し「認知科学」なる科学が勃興する中、「心」と呼ばれる出来事に関して行われた、学問史的、論理的考察を収録。哲学の関心が「言語」から「心」に移行した1980、90年代における問題を整理。


<土屋俊 言語・哲学コレクション>
■土屋俊
言語、哲学、情報処理、図書館論とジャンルの垣根を越えて常に時代と・・・(全文を読む)向き合い、時に厳しい問題提起を行い、その時々の学界の中心にいた著者による著作集。各巻には序としてその論文が書かれた背景などを書き下ろす。全6巻(3, 6は未刊)。

関連情報

目次
第2巻 目次 

序章

Ⅰ 心の科学は可能か
1. 認知科学の端緒
2. 認知科学と「哲学」
3. 心はどこにあるか
4. 機能主義への批判
5. 表象主義の否定
6. 心的概念の難しさ
7. 心的概念の難しさの理由

Ⅱ 認知科学の哲学的基礎
8. 心の科学と心の哲学
9. 認知科学の基礎と心の哲学
10. チューリングテスト再考
11. 情報処理系の科学
12. 心の科学とは何か----『認知科学』における『科学』の概念
13. 認知科学の全体像
14. 情報の流れと言語の理解
15. 心理学の過去と未来
16. 用語集(『AI事典:人工知能の百科事典』記事)

Ⅲ 心の哲学の新たな展開
17. 心の非存在
18. 戦後日本における心身問題の帰結
19. 不合理な信念
20. 信念報告の意味論から信念の意味論へ
21. 心の哲学の決算
22. 心の哲学から倫理へ -- 黒田亘『行為と規範』解説 --
23. 移動ロボットの製作原理に関する基礎的考察
24. 便利なオフィスの設計について -現代オフィスオートメーション理論序説
著者紹介
土屋 俊(つちや しゅん)

1952年東京に生まれる。東京大学教養学部卒業、東京大学大学院博士課程、単位取得退学(哲学専攻)。現在、千葉大学文学部教授。