日本語教師の「衣」再考

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日本語教師の「衣」再考

多文化共生への課題

徳井厚子[著]
定価
1,760円(1,600円+税)
ISBN
978-4-87424-375-6 C1081
発売日
2007/4/16
判型
四六
ページ数
232頁
重量
250g
ジャンル
日本語教育 ― 日本語教師参考書
オンライン書店
amazon.co.jp 楽天ブックス

日本語教師が知らず知らずに身につけてしまっている、先入観や価値観を検証し、「教えること、学ぶこと」の本質的な意味に迫る書。変動する社会の中で日本語を教えていくことに戸惑いを感じている方にとって必携の1冊。

追加情報

目次
はじめに



1章 日本語教師の「衣」を再考する

 1 話しすぎの衣

 2 アドバイスしようという衣

 3 答えを見つけようとする衣

 4 好奇心の衣

 5 偏見・ステレオタイプイコール悪いという衣

 6 評価しようとする衣

 7 無意識に身につけた非言語行動の衣



2章 異文化コミュニケーションキーワードを現場から問い直す

 1 モデルの限界と実践の多様性

 2 「理想のコミュニケーター」再考

 3 「カルチャーショック」再考

 4 「適応」再考

 5 「摩擦の回避」再考

 6 「理解すること」再考

 7 「二項対立的視点」再考

 8 「学習スタイル」再考

 9 「正しい日本語」再考



3章 多文化共生の日本語支援を考える

 ~どのような視点が必要か~

 1 現場に対峙する力を持つ

 2 現場の変化とつきあう

 3 混沌と向き合う・向き合ってみえてきたもの

 4 多様なアイデンティティを引き出す

 5 失敗という学びの場・失敗からみえてくるもの

 6 クリティカルに問い直していく視点を持つ

 7 教科書をクリティカルに問い直す

 8 「学び」の意味を問い直す

 9 言語教育の意味を問い直す

 10 イメージの再構築から見えてきたもの

 11 現場を空間的時間的繋がりの中から捉える

 12 評価に対する多様な視点を持つ

 13 多文化共生の現実はせめぎ合いである

 ~コミュニケーションへの課題~

 14 意味づけは会話の中で進行する

 15 摩擦を避ける王道はなし―わからなさとつきあっていく

 16 言葉にすること―意義ある体験になる

 17 エポケーと枠組み自体の問い直し

 18 マインドフルなききかた

 ~場の再生にむけて~

 19 現場は関係の構築と再構築の場である

 20 プロセスの共有の大切さ

 21 支援者・被支援者の関係性の組みかえ

 22 メタ的な視点の必要性

 23 ミクロ・マクロ視点の融合

 24 日常的空間の中での学び

 25 地域におけるネットワーキング生成

 26 創造的・協働的な対話の必要性



参考文献

おわりに

著者紹介
徳井 厚子(とくい あつこ)

信州大学 教育学部 准教授

[著書]

『多文化共生のコミュニケーション』2002アルク

『対人関係構築のためのコミュニケーション入門』2006(共著)ひつじ書房

『異文化コミュニケーション研究法』2005(分担執筆)有斐閣

『異文化間コミュニケーション入門』2000(分担執筆)創元社