- 多言語社会・言語政策
品切
リテラシーズ叢書 6
市民性形成とことばの教育
母語・第二言語・外国語を超えて
細川英雄/尾辻恵美/マルチェッラ・マリオッティ[編]
- 定価
- 3,080円(2,800円+税)
- ISBN
- 978-4-87424-705-1 C3080
- 発売日
- 2016/8/5
- 判型
- A5
- ページ数
- 256頁
- 重量
- 366g
- ジャンル
- 日本語教育 ― <リテラシーズ叢書>
ことばの教育には、社会的行為主体として自覚的に他者とかかわる「市民」としての意識が不可欠である。そこには、母語、第二言語、外国語という境界はない。人がことばを使って社会の中で生きていくことの意味を追求し、具体的な活動実践とどのように結びついているかを考える。
<リテラシーズ叢書>
リテラシーズ研究会・編集委員が企画・立案し、シンポジウム等を通じて議論を重ねた上で刊行する論文集。ことば・文化・社会の言語教育へむけ、日本語教育の新たな方向を指し示す(品切あり)。
追加情報
- 目次
- はじめに 今なぜことばの教育は市民性形成をめざすのか(細川 英雄)
▼第1部 ことばの市民性とは▼
第1章
市民性形成をめざす言語教育とは何か(細川 英雄)
第2章
レパートリー、ことばの教育と市民性形成
―ことばの共生をめざす市民性形成教育とは(尾辻 恵美)
▼第2部 ことばの市民性形成の実践を振り返る▼
第3章
日本語教師は市民となりうるか
―「日本語教師性」をめぐって(牛窪 隆太)
第4章
市民として教師として
―日本語教師としての自己言及的な視点から(佐藤 正則)
第5章
社会的責任と市民性
―外国語学習を通した自己認識によって「自由」になること(マルチェッラ・マリオッティ)
第6章
地域社会はどのように「共生」を支えるのか
―「市民」としての意識化を目指す活動へ(福村 真紀子)
第7章
平和構築への市民性形成
―シリアの日本語教師,日本語学習者の語りをてがかりに(市嶋 典子)
▼第3部 ことばの市民性形成をめざす新しい教育観▼
第8章
循環する個人と社会
―市民性形成をめざすことばの教育へ(細川 英雄)
第9章
生態的なことばの市民性形成とスペーシャル・レパートリー(尾辻 恵美)
終章
ことばの市民性形成の将来的展望
―社会観,言語イデオロギー,言語教育イデオロギーの転換に向けて(尾辻 恵美)
あとがき 「母語・第二言語・外国語」という境界線を崩す過程(マルチェッラ・マリオッティ)
- 著者紹介
- 細川 英雄(ほそかわ ひでお)
早稲田大学名誉教授、言語文化教育研究所八ヶ岳アカデメイア主宰
尾辻 恵美(おつじ えみ)
オーストラリア・シドニー工科大学准教授、国際基督教大学アジア文化研究所客員研究員
マルチェッラ・マリオッティ
イタリア・ベネツィア「カ・フォスカリ」大学専任講師、ヨーロッパ日本語教師会会長