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リテラシーズ叢書 7
コミュニケーションとは何か

ポスト・コミュニカティブ・アプローチ

佐藤慎司[編]
定価
2,640円(2,400円+税)
ISBN
978-4-87424-801-0 C3080
発売日
2019/5/28
判型
A5
ページ数
216頁
重量
311g
ジャンル
日本語教育 ― <リテラシーズ叢書>
オンライン書店
amazon.co.jp 楽天ブックス

本書は,コミュニケーションとは何か,また,ことばの教育とコミュニケーションについて考えることを目的としている。(中略)まず,コミュニカティブ・アプローチが唱えられるようになった背景を簡単に振り返り,コミュニケーションという概念の定義,コミュニカティブ・アプローチの根底にある教育理念を批判的に考察し,その後,コミュニカティブ・アプローチの問題点を乗り越えるような教育実践をいくつか紹介する。(「はじめに」より)

<リテラシーズ叢書>
リテラシーズ研究会・編集委員が企画・立案し、シンポジウム等を通じて議論を重ねた上で刊行する論文集。ことば・文化・社会の言語教育へむけ、日本語教育の新たな方向を指し示す。

追加情報
【誤植・修正】
第1刷、p.12の脚注5の最後に、次の1文が抜けておりました。お詫びして訂正いたします。

(誤)…言語教育を提案している。
(正)…言語教育を提案している。以上,百濟氏による。
目次
▼第1部 コミュニカティブ・アプローチ理論編▼

第1章
コミュニカティブ・アプローチをめぐって
―ポスト・コミュニカティブ・アプローチがめざすもの(熊谷 由理・佐藤 慎司)

第2章
ポストメソッド時代の言語教育デザイン
─応用言語学の視点と原理に基づく言語教育(百濟 正和・西口 光一)

▼第2部 言語教育政策分析編▼

第3章
ことばの活動によるコミュニケーションとその教育の意味
―欧州評議会における言語教育政策観の推移から(細川 英雄)

第4章
言語教育政策における「コミュニケーション」を考える
(久保田 竜子)

▼第3部 言語教育実践編▼

第5章
第二言語学習者が教室で「わたし」を語るとき
―日本で学ぶ大学院研究留学生の事例から(義永 美央子)

第6章
戦争の記憶を読む・語る
―批判的メタコミュニケーション意識と意味の協働構築へ向けて(芝原 里佳)

第7章
コミュニケーションの「デザイン者」をめざして
―「デザイン」概念に根ざしたデジタル・ストーリーテリング実践(此枝 恵子)

第8章
越境を支えるビジネス日本語教育
―ポスト・コミュニカティブ・アプローチの就職支援(三代 純平)
著者紹介
佐藤慎司(さとう しんじ)
プリンストン大学東アジア研究部日本語プログラムディレクター・主任講師。コロンビア大学ティーチャーズカレッジ博士課程修了。Ph.D.(教育人類学)。専門は、教育人類学。ハーバード大学、ミドルベリー大学、コロンビア大学を経て現職。主著に、『アセスメントと日本語教育―新しい評価の理論と実践』(共編、くろしお出版)、『人類学・社会学的視点からみた過去、現在、未来のことばの教育―言語と言語教育イデオロギー』(共編、三元社)など多数。

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