スペイン語と日本語のモダリティ

シリーズ言語対照 11
スペイン語と日本語のモダリティ

叙法とモダリティの接点

和佐敦子[著]

価格
3,500円+税
ISBN
978-4-87424-329-9 C3080
発売日
2005/11/21
判型
A5
ページ数
224頁
ジャンル
言語学 ― <シリーズ言語対照>
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スペイン語の叙法体系をモダリティの観点から考察、認知意味論などの研究成果を応用し、接続法とモダリティの接点を探る。また、スペイン語の接続法の分析を日本語の(ヨ)ウ、ダロウの分析に応用し、その多義性を説明する。

【シリーズ言語対照】
■中川正之/西光義弘/益岡隆志 編
日本語を諸外国語と対照することにより、日本語だけをみていて・・・(全文を読む)は見えにくいところに光をあて、言語の一般的性質を解明する。日本語教育などの言語教育にも資するシリーズ(8は未刊)。

関連情報

目次
序章

 1.本研究の目的

 2.本研究の立場

 3.本書の構成



第1章 スペイン語のモダリティ概観

 1.1 はじめに

 1.2 叙法とモダリティの定義

 1.3 スペイン語の叙法体系

 1.4 モダリティのカテゴリー

 1.5 モダリティを表す言語的手段

 1.6 スペイン語と日本語のモダリティの体系

 1.7 おわりに



第2章 発話・伝達のモダリティと叙法

 2.1 はじめに

 2.2 伝達機能のモダリティ

  2.2.1 <述べ立て>のモダリティと叙法

  2.2.2 <疑問>のモダリティと叙法

   2.2.2.1 <問い掛け>

   2.2.2.2 <傾き>を持つ疑問文 ?Acaso...?

   2.2.2.3 <疑い>

  2.2.3 <働き掛け>のモダリティと叙法

   2.2.3.1 <命令>

   2.2.3.2 <依頼>

   2.2.3.3 <誘いかけ>

   2.2.3.4 <申し出>

  2.2.4 <表出>のモダリティと叙法

   2.2.4.1 <意志>

   2.2.4.2 <希望>

   2.2.4.3 <願望>

  2.2.5 <感嘆>のモダリティと叙法

 2.3 <丁寧さ>と叙法

 2.4 おわりに



第3章 叙法と Realis/Irrealis

 3.1 はじめに

 3.2 RealisとIrrealis

 3.3 RealidadとRealisの違い

 3.4 日本語の古典語における叙法形式

 3.5 感情・評価を表す文の従属節における接続法

 3.6 おわりに



第4章 命題めあてのモダリティと叙法

 4.1 はじめに

 4.2 真偽判断のモダリティ

  4.2.1 <断定>と<非断定>

  4.2.2 Creerを主動詞とする疑問文の従属節における接続法

  4.2.3 真偽判断の副詞と接続法

   4.2.3.1 スペイン語のモダリティ副詞

   4.2.3.2 真偽判断文における接続法と真偽判断の副詞

  4.2.4 真偽判断の副詞句a lo mejorと接続法

   4.2.4.1 a lo mejorの特異性

   4.2.4.2 a lo mejorと共起する命題

   4.2.4.3 a lo mejorが接続法と共起できない理由

   4.2.4.4 a lo mejorの機能

   4.2.4.5 可能性判断を表す副詞

  4.2.5 スペイン語と日本語の可能性判断を表す副詞

   4.2.5.1 真偽疑問文との共起

   4.2.5.2.日本語の可能性判断を表す副詞

  4.2.6 スペイン語の真偽判断のモダリティの体系

 4.3 感情・評価のモダリティ

  4.3.1 Irrealisの事態に対する感情・評価を表す文

  4.3.2 感情・評価を表す文における叙法選択

 4.4 当為判断のモダリティ

  4.4.1 スペイン語と日本語の当為判断文

  4.4.2 当為判断文と叙法

 4.5 メタ認識のモダリティ

  4.5.1 es que構文とノ(ダ)構文

  4.5.2 es que疑問文とノ(ダ)疑問文

   4.5.2.1 真偽疑問文の場合

   4.5.2.2 疑問語疑問文の場合

  4.5.3 条件文におけるes queと「ノ(ダ)」

   4.5.3.1 主節に後置される条件節に現われる場合

   4.5.3.2 主節に前置される条件節に現われる場合

   4.5.3.3 主節に現れる場合

  4.5.4 平叙文におけるes queと「ノ(ダ)」

  4.5.5 es queと「ノ(ダ)」の共通点と相違点

 4.6 おわりに



第5章 スペイン語接続法と日本語の「(ヨ)ウ」「ダロウ」

 5.1 はじめに

 5.2 古典語における「未然形+ム」とスペイン語接続法

  5.2.1 終止法の場合

  5.2.2 非終止法の場合

 5.3 スペイン語接続法と「(ヨ)ウ」「ダロウ」

  5.3.1 終止法の場合

  5.3.2 非終止法の場合

 5.4 おわりに



終章



用例出典

参考文献

索引

著者紹介
和佐 敦子(わさ・あつこ)

[略歴]

 1954年 大阪生まれ

 1978年 大阪外国語大学外国語学部イスパニア語学科卒業

 1980年 神戸市外国語大学大学院外国語学研究科イスパニア語学専攻修了

 1992年 大阪外国語大学大学院外国語学研究科日本語学専攻修了

 博士(言語文化学,2005)

 現在,大阪外国語大学・神戸女学院大学非常勤講師

[主要論文]

 “El subjuntivo y la modalidad”(Hispania 82-1,1999),「日本語とスペイン語の可能性判断を表す副詞-疑問文との共起をめぐって-」(『言語研究』120,2001),“A lo mejor y el subjuntivo”(Hispania 85-1,2002),「条件文におけるes queの意味機能」(HISPANICA 47,2003)