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玉岡賀津雄の『決定木分析による言語研究』出版記念講演シリーズ1:マレーシア人日本語学習者の来日前後のスピーチレベルシフト

日程: 2023年7月30日(日)
場所: オンライン

▼日時詳細 2023年7月30日(日)20:00-21:00(日本時間)

▼講師 玉岡賀津雄(名古屋大学・名誉教授)
 司会 早川杏子(一橋大学・准教授)

▼要旨
〈著書の第2章では,マレーシア人日本語学習者のスピーチレベルシフトの研究を紹介しています。スピーチレベルシフトは,談話ストラテジーの一つです。会話において,ある口調から別の口調に一時的に変わったり,戻ったりすることを意味します。これが顕著にみられるのは,デス・マスの丁寧体から普通体に変わるダウンシフトとその逆に普通体から丁寧体に変わるアップシフトです。Jamila (2008,2009)は,初対面の目上の日本人と話す設定で4回の異なる時期に面接を行い,会話コーパスを作成しました。そして,マレーシア人日本語学習者の普通体と丁寧体の使用頻度が,来日前後で大きく変わることを証明しています。普通体と丁寧体の使用頻度は,分類木分析(決定木分析の一種で質的変数を予測する)を使って解析しています。この出版記念講演では,IBM SPSS Decision Treesを使って,データ入力から分析,解釈までを紹介します。〉

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