日本語の習得を支援するカリキュラムの考え方

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日本語の習得を支援するカリキュラムの考え方

畑佐由紀子[著]
定価
2,200円(2,000円+税)
ISBN
978-4-87424-758-7 C3081
発売日
2018/3/29
判型
A5
ページ数
240頁
重量
361g
ジャンル
日本語教育 ― 日本語教師参考書
オンライン書店
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言語習得の基礎、コミュニケーション能力、コース・デザインから評価まで、日本語教育プログラムにおけるカリキュラム開発を総合的に捉え、精細に整理した1冊。米国で20年以上外国語としての日本語指導に携わってきた著者が、日本語教育プログラムを構築、運営、改善するために必要とされる理論や概念を、カリキュラム開発の流れに沿って紹介。日本語教師を目指す人や現場の教師が押さえておきたい基本知識が満載。

追加情報

目次
はじめに

第1章 第2言語学習者とは
 1. はじめに
 2. 第1言語習得過程
 3. 第2言語習得過程
 4. SLA研究が教師に教えてくれること

第2章 コミュニケーション能力とは
 1. はじめに
 2. Hymesの定義
 3. Canale & Swainのモデル
 4. Bachman & Palmerのモデル
 5. Celce-Murciaのモデル
 6. 母語話者のコミュニケーション能力
 7. コミュニケーション能力の獲得を支援する指導とは

第3章 カリキュラム
 1. はじめに
 2. カリキュラム開発
 3. 習得を支援するカリキュラム

第4章 コース・デザインとシラバス
 1. はじめに
 2. コース・デザインの概要
 3. シラバス・デザイン
 4. シラバスの選び方

第5章 教授法
 1. はじめに
 2. 1930年代以前の教授法
 3. 1930年代から60年代のアプローチ
 4. 1970年代の教授法─ヒューマニスティック・アプローチ
 5. コミュニカティブ・ランゲージ・ティーチング (初期のコミュニカティブ・アプローチ)
 6. ナチュラル・アプローチ
 7. プロフィシエンシー・アプローチ
 8. 内容重視型学習と内容言語統合型学習
 9. タスク中心指導法
 10. 反転授業とブレンディッド・ラーニング
 11. まとめ

第6章 教材
 1. はじめに
 2. 教材の種類
 3. まとめ

第7章 評価
 1. はじめに
 2. アセスメント,エバリュエーション,評価
 3. 評価の分類
 4. アセスメント・タスク
 5. 信頼性と妥当性
 6. 大規模テスト
 7. 評価と学習
著者紹介
畑佐 由紀子(Hatasa, Yukiko)
広島大学大学院・教育学研究科日本語教育学講座・教授
1992年イリノイ大学博士(言語学)取得。1983年より日本語教育に従事し,イリノイ大学,パデュー大学,アイオワ大学,モナシュ大学等で教鞭を執るとともにカリキュラム開発及び教員養成を行う。2007年に広島大学日本語教育学講座の教授に就任。専門は日本語教授法と第二言語習得,主な著書に,『第二言語習得研究への招待』『外国語としての日本語教育―多角的視野に基づく試み―』『第二言語習得研究と言語教育』(編著,くろしお出版),Nakama: Japanese Communication Context, Culture(共著,Cengage Publishing)など。Modern Language Journal,Japanese Language and Literature,Language Assessment Quarterly,『第二言語としての日本語の習得研究』,『日本語学』などに論文を発表している。Association for Teachers of Japaneseの理事,日本語教育学会の評議員を務め,現在は大学日本語教員養成課程研究協議会の理事を務めている。