- ICT
日本語教師のためのアクティブ・ラーニング
横溝紳一郎/山田智久[著]
- 定価
- 2,640円(2,400円+税)
- ISBN
- 978-4-87424-802-7 C0081
- 発売日
- 2019/6/6
- 判型
- A5
- ページ数
- 320頁
- 重量
- 437g
- ジャンル
- 日本語教育 ― 日本語教師参考書
学習者の「主体的・対話的で深い学び」を引き出すために、授業をどうデザインすればよいのか。既存の授業を見直すヒント、ICTの活用方法など、教師の自己成長を促すための具体的な手法が満載。新たな授業改善にチャレンジしよう。
追加情報
- 目次
- 1 アクティブ・ラーニングとは何か?
A アクティブ・ラーニングの定義
B アクティブ・ラーニングが登場してきた社会的背景
C これからの社会に求められる資質・能力
D アクティブ・ラーニングに期待されているもの
E 日本語教育にアクティブ・ラーニングは必要なのか
2 アクティブ・ラーニングの特徴
A 「学び」とは何か?
B アクティブ・ラーニングの三つの視点
C 学習の能動性
D アクティブ・ラーニングに対する疑問
E アクティブ・ラーニングを引き出す授業
F アクティブ・ラーニングと授業規律
G アクティブ・ラーニングを引き出す授業と3要素(主体的・対話的で深い)の関係
コラム① 時間の制約がある場合の授業設計
3 アクティブ・ラーニングを実現するための視点
A 先行研究から見る授業改善の「視点」
B 本書における授業改善の「視点」
コラム② 学校の方針や現行のカリキュラムとどう調整するのか?
4 アクティブ・ラーニングの視点での授業改善―既存の授業を変える―
A 導入
B 文法説明
コラム③ バックワード・デザイン(逆向き設計)
C 文法練習活動
コラム④ Can-Doリスト
D スピーキングの指導
コラム⑤ パフォーマンス評価とルーブリック
E ライティングの指導
F リーディングの指導
G リスニングの指導
コラム⑥ グループ学習と協同学習
5 アクティブ・ラーニングの視点での授業改善―ICTで教室を変える―
A テクノロジーと教室
B オンライン学習のさまざまな形態
C オンラインストレージで教材を共有しよう―Dropbox―
D オンラインでのディスカッションの場を作ろう―lino―
コラム⑦ 最強のパスワード
E メールを使わないで授業報告をしよう―slack―
F オンラインで授業記録を共有しよう―Googleスプレッドシート―
G オンライン練習問題を作ろう① ―Googleフォーム[基礎編]―
H オンライン練習問題を作ろう② ―Googleフォーム[動画編]―
I オンライン動画を日本語の授業に活用しよう―JMOOC―
J 発表をオンラインで共有しよう―発表動画をYouTubeに―
K 反転学習教材の作り方―授業動画をYouTubeに―
コラム⑧ 学習者のふり返りを支援するには?(その1)
L 発表の文字起こしの負担を減らそう―oTranscribe―
M インタラクティブなコミュニケーションを促進しよう―sli.do―
N オンラインアンケートを作ろう―SurveyMonkey―
O オンラインでリアルタイムに授業をしよう―Zoom―
コラム⑨ AIは教師の仕事を奪うのか?
6 日本語教育におけるアクティブ・ラーニングの可能性
A 日本語教師としてできること・すべきこと・やってはいけないこと
B アクティブ・ラーニングを引き出す授業による学習者の変容
コラム⑩ 学習者のふり返りを支援するには?(その2)
C アクティブ・ラーニングを引き出す授業による教師の変容
- 著者紹介
- 横溝 紳一郎(よこみぞ しんいちろう)
西南女学院大学人文学部英語学科教授
ハワイ大学大学院より修士(MA)および博士号(Ph.D.)取得。元日本語教育学会理事。日本語教師養成に加え、国内外での日本語教育・教師教育に関する講演/研修を行う一方で、在住地の福岡でさまざまな教育活動に積極的に関わっている。主な著書に『クラスルーム運営』(くろしお出版)、『今さら聞けない日本語教師塾―日本語教師の役割=「やる気」を引き出す!―[DVD]』(凡人社)、『日本語教師のためのアクション・リサーチ』(凡人社)、『教案の作り方編(日本語教師の7つ道具シリーズ+(プラス))』(共著、アルク)、『成長する教師のための日本語教育ガイドブック[上・下]』(共著、ひつじ書房)、『生徒の心に火をつける―英語教師田尻悟郎の挑戦―』(共著、教育出版)等がある。
山田 智久(やまだ ともひさ)
北海道大学准教授(高等教育推進機構国際教育研究部/大学院国際広報メディア・観光学院)
ロンドン大学教育研究所より修士号(MA in Modern Languages in Education)、北海道大学より博士号(学術)取得。ロンドン大学東洋アフリカ学院ランゲージセンター、佐賀大学留学生センターを経て2012年より現職。研究領域は、教育工学、教師教育。研究活動の傍ら、日本語教師のICTリテラシー向上をめざした講演・研修活動にも積極的に関わっている。北海道大学エクセレント・ティーチャーズ(平成26~29年度)。主な著書に『ICTの活用[第2版]』(くろしお出版)、『日本語教材研究の視点―新しい教材研究論の確立をめざして―』(共著、くろしお出版)等がある。