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  • 教材研究

日本語を教えるための教材研究入門

深澤のぞみ/本田弘之[著]
定価
1,980円(1,800円+税)
ISBN
978-4-87424-820-1 C0081
発売日
2019/12/2
判型
A5
ページ数
176頁
重量
267g
ジャンル
日本語教育 ― 日本語教師参考書
オンライン書店
amazon 楽天ブックス 紀伊國屋書店 丸善ジュンク堂書店  e-hon 

日本語教科書の分析をとおして授業のあり方を考える初の入門書。授業で教科書を使う前にどう分析すればよいのか? 教科書分析から教案を作成するには? 教科書と「著作権」の関係とは? 本書を使った授業用の付属資料をWeb公開。

追加情報
【関連サイト】
本書(pp. 57-58.)で紹介している「WEB版 エリンが挑戦!にほんごできます。」は、2020年8月より「『エリンが挑戦!にほんごできます。』コンテンツライブラリー」として提供されています。
参考URL:https://www.erin.jpf.go.jp

【テキスト採用】
ご採用検討の先生に採用見本をご用意しております。
ご希望の方は下記からお問い合わせください。

https://www.9640.jp/textbook/desk-copy/
目次
第1部 日本語教材とは何かを理解する
第1章 日本語の教科書とほかの教科書の違いを考えてみよう
 1 母語話者教師は日本語を勉強したことがない
 2 母語話者教師にとって教科書とは何か
 3 学習者にとって日本語教科書とは何か
 4 学習順序、学習項目と教科書の関係

第2章 「日本語を教える」とはどのようなことか考えてみよう
 1 日常の言語行動を観察してみよう
 2 いつも話していることばと教科書の日本語を比較してみよう
 3 レストランでの会話
 4 依頼の表現
 5 日常を切りとって教科書が作られているわけではない

第3章 なぜ「教科書で学ぶ」のか考えてみよう
 1 母語の習得(獲得)と第二言語習得の違い
 2 なぜ教科書を使って学ぶのか
 3 だれがどのように教科書を使うのか
 4 どのように「教科書で教え」ているのか
 5 教師にとっての教科書の役割
 6 チームティーチングのガイドブックとしての役割

第2部 日本語教材を分析する
第4章 教科書の目的と多様性を知ろう
 1 教科書と教材、そして教具を定義する
 2 教科書の特徴
 3 補助教材の特徴
 4 教具の特徴
 5 日本語教科書から見る日本語教育の歴史

第5章 コースデザインにおける教科書分析を考えよう
 1 どのような人々が日本語を学んでいるのか
 2 日本語を学ぶ人々のニーズ―国内と海外との違い
 3 コースデザインと教科書分析
 4 調査・分析の段階
 5 計画の段階
 6 実施・評価の段階
 7 コースと教科書のマッチング

第6章 どのように教科書分析をおこなうのか考えよう
 1 コースデザインのプロセスと教科書分析
 2 まず、教科書の全体像をつかむ
 3 各課の構成と内容の分析
 4 課のつながりの分析
 5 「わかりやすい」と「見やすい」とはどういうことか
 6 教科書分析と日本語教育の現場

第7章 教科書分析で何がわかるのか考えよう
 1 なぜ、教科書を分析する必要があるのか
 2 教科書から学習者は何を学んでいるか
 3 日本語教科書は何に焦点を当てているのか
 4 日本語教科書を分析することの意味

第3部 日本語教材を使って実践する
第8章 「教科書分析」から「教案作成」へ進んでみよう
 1 「教案」とは何か、何のために必要か
 2 日本語の授業の教案作成
 3 教科書から教案を作る理由
 4 教科書から教案を作る方法
 5 教案を作るときの作業手順
 6 授業のとき、教案はどうするか

第9章 教科書を道標として「授業」を作ってみよう
 1 「直接法」と「媒介語を使う授業」について
 2 授業の流れを追って準備する
 3 直接法で授業をするコツ
 4 どのように練習するか
 5 練習問題を補充する

第10章 教科書を使うときの「権利」と「義務」について考えよう
 1 教科書を授業に使う権利
 2 教科書の著作権
 3 補助教材や問題集の著作権
 4 教科書の著作権を尊重することの重要性
 5 教科書の変遷に見る日本語教育の理念
 6 みなさんが日本語教育のためにできること
著者紹介
深澤のぞみ(ふかさわ・のぞみ)
金沢大学人間社会学域国際学類教授。金沢大学大学院社会環境科学研究科博士後期課程修了、博士(学術)取得。外国人留学生に対する日本語教育と、日本語教師養成に携わる。研究分野は、日本語教育学、応用言語学。主著に、『アカデミックプレゼンテーション入門 ―最初の一歩から始める日本語学習者と日本人学生のための―』(共著、ひつじ書房、2006)、『21世紀のカレッジ・ジャパニーズ ―大学生のための日本語で読み解き、伝えるスキル―』(共著、国書刊行会、2018)などがある。

本田弘之(ほんだ・ひろゆき)
北陸先端科学技術大学院大学教授。早稲田大学大学院日本語教育研究科博士後期課程修了、博士(日本語教育学)取得。早稲田大学卒業後、高校教諭を経て、青年海外協力隊に参加し、日本語教育に携わる。研究分野は、日本語教育学、社会言語学。主著に、『街の公共サインを点検する ―外国人にはどう見えるか―』(共著、大修館書店、2017)、『日本語教育学の歩き方 ―初学者のための研究ガイド―[改訂版]』(共著、大阪大学出版会、2019)、『[改訂版]日本語教育能力検定試験に合格するための用語集』(共著、アルク、2019)などがある。