「移動する子どもたち」のことばの教育学

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「移動する子どもたち」のことばの教育学

川上郁雄[著]
定価
3,960円(3,600円+税)
ISBN
978-4-87424-511-8 C0080
発売日
2011/2/24
判型
A5
ページ数
288頁
重量
361g
ジャンル
日本語教育 ― 日本語教育専門書
オンライン書店
amazon.co.jp 楽天ブックス

「移動する子どもたち」のことばの教育と生き方をテーマとし、日本において日本語を第二言語として学ぶJSL児童生徒を取り上げる。彼らのことばの教育と自己形成をどのように捉え、どのような教育実践を行うべきかを追究。

追加情報

目次
序 「移動する子どもたち」のことばの教育を考える

◇第Ⅰ部 なぜ「ことばの力」の把握が大切か
 ■第1章 「移動する子どもたち」のことばの教育とは何か
 ■第2章 ことばの力の捉え方が言語教育のあり方を決定する
 ■第3章 子どものことばの力を把握することの意味とは
 
◇第Ⅱ部 「移動する子どもたち」のことばの学びをどうデザインするか
 ■第4章 「移動する子どもたち」とどう向き合い、実践を行なうのか―主体性と動態性の年少者日本語教育学―
 ■第5章 実践と「教材」はどう結びつくのか―移動する子どもたち」への実践的教材論の試み―
 ■第6章 学校教育環境を捉え直す―日本語教育コーディネーターの創設―
 
◇第Ⅲ部 「移動する子どもたち」のアイデンティティと「ことばの力」
 ■第7章 「移動する子どもたち」に必要な「ことばの力」を捉え直す
 ■第8章 「移動する子どもたち」のアイデンティティの課題をどう捉えるか
 ■第9章 「移動する子どもたち」への支援と連携とは何か

 終 章 「移動する子ども」学の創発へ向けて―日本語教育学的語りと文化人類学的語りの節合―
著者紹介
川上郁雄(かわかみ・いくお)

早稲田大学大学院日本語教育研究科・教授

専門:日本語教育、文化人類学

1990年大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得。博士(文学)。オーストラリア・クイーンズランド州教育省日本語教育アドバイザー、宮城教育大学助教授・教授などを経て2003年より現職。国籍や言語や生活世界などにおいて、多様な背景をもつ子どもたちの「ことばの教育」(「移動する子ども」学)について研究を行っている。文部科学省「JSLカリキュラム」開発委員、同省「定住外国人の子どもの教育等に関する政策懇談会」委員。

編著書に『「移動する子どもたち」と日本語教育:日本語を母語としない子どもへのことばの教育を考える』『「移動する子どもたち」の考える力とリテラシー:主体性の年少者日本語教育学』『海の向こうの「移動する子どもたち」と日本語教育:動態性の年少者日本語教育学』(ともに明石書店)など。