イベント(日本語教育)
オンライン講義:タスクベースの言語指導とは? ―タスク支援型からタスク基盤型へ―
講師:
小柳かおる 先生(上智大学言語教育研究センター/大学院言語科学研究科教授)
日時:
2025年10月18日(土) 14:00 - 15:30
場所:
オンライン
■会場 オンライン(Zoomミーティング)
■日時 2025年10月18日(土)14:00–15:30 ※録画配信等はありません
■参加費 無料
■講師
小柳かおる 先生(上智大学言語教育研究センター/大学院言語科学研究科教授)
福岡県出身。ジョージタウン大学にて博士号(言語学)取得。(社)国際日本語普及協会(AJALT)を経て渡米、アメリカ国際経営大学院、ジョージタウン大学等の日本語講師。上智大学比較文化学部(現 国際教養学部)助教授などを経て現職。2018年9月から2019年8月まで、フランス国立東洋言語文化大学(INALCO)日本学研究センター特別招聘研究員。
著書に『改訂版 日本語教師のための新しい言語習得概論』(単著、スリーエーネットワーク、2021)(単著、スリーエーネットワーク、2004)、『第二言語習得について日本語教師が知っておくべきこと』単著、くろしお出版、2020)、『認知的アプローチから見た第二言語習得』(峯布由紀氏との共著、くろしお出版、2016)、『第二言語習得の普遍性と個別性』(向山陽子氏との共著、くろしお出版、2018)など。
講師から
日本語教育にコミュニカティブアプローチが入ってきて以来、今日コミュニカティブな要素が入っていない授業はないのではないかとも言われます。しかし、何がコミュニカティブなのか曖昧になっていると思います。「タスク」という用語も然りです。タスクを使った教授法は様々ありますが、厳密には「タスク基盤型(task-based)」と「タスク支援型(task-supported)」に分けられます。文型練習の後に伝達活動を行う、あるいは伝達活動を先に行ってから文型練習にはいるようなやり方はタスク支援型であって、タスク基盤型ではありません。TBLTはシラバスも教室活動も評価も全てがタスクから成り立っています。本講義では、SLAの研究者が提唱する「タスクベースの言語指導(TBLT)」とはどのような教授法なのかを考えたいと思います。
■本セミナー参考書
『第二言語習得研究とタスクベースの言語指導 ―課題遂行能力を伸ばす日本語教育を目ざして』