「移動する子ども」という記憶と力

リテラシーズ叢書 2
「移動する子ども」という記憶と力

ことばとアイデンティティ

川上郁雄[編]

価格
3,800円+税
ISBN
978-4-87424-579-8 C3080
発売日
2013/3/8
判型
A5
ページ数
384頁
ジャンル
日本語教育 ― <リテラシーズ叢書>
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リアル書店在庫
紀伊國屋書店 丸善・ジュンク堂書店・文教堂

複言語・複文化の中で成長した「移動する子ども」たち。彼らが日本語を学んだ経験は、その後の人生やアイデンティティにどのように関わっていったのか。「移動する子ども」と親や支援者の、新しい関係性を追求する。


<リテラシーズ叢書>
リテラシーズ研究会・編集委員が企画・立案し、シンポジウム等を通じて議論を重ねた上で刊行する論文集。こ・・・(全文を読む)とば・文化・社会の言語教育へむけ、日本語教育の新たな方向を指し示す。

関連情報
【書評・紹介】
早稲田大学大学院日本語教育研究科 川上郁雄研究室WEBサイトに書評が掲載されました。
http://gsjal.jp/kawakami/bkkiokurev.html
目次
序 思想としての「移動する子ども」(川上 郁雄)

■第1章
「移動する子ども」学へ向けた視座
―移民の子どもはどのように語られてきたか(川上 郁雄)


◇第1部 「移動する子ども」という記憶

■第2章
「移動する子ども」が大人になる時
―ライフストーリーの語り直しによるアイデンティティの再構築(谷口 すみ子)

■第3章
「日本人らしい日本語」が話せない日本人である僕の物語(鄭 京姫)

■第4章
日本とフランスを「移動する子ども」だったことの意味(小間井 麗)

■第5章
私の中の「移動する子ども」
―自己エスノグラフィーから見えたもの(李 玲芝)

■第6章
「移動する子ども」が特別ではない場所
―オーストラリアで日本語を学ぶ大学生の複言語と自己イメージ(トムソン 木下 千尋)


◇第2部 「移動する子ども」という主体

■第7章
幼少期より日本で成長した高校生が語る記憶,ことば,自分(太田 裕子)

■第8章
「移動する子ども」のことばの発達をめぐる親子の物語(佐伯 なつの)

■第9章
複数言語環境にある親子はことばの学びをどのように捉えていたか(本間 祥子)

■第10章
JSLの子どもが「なりたい自分」に向かうための日本語支援(唐木澤 みどり)

■第11章
日本語を学ぶ子どもが語る「自分らしさ」
―複数のことばに育まれるアイデンティティ(相浦 裕希)

■第12章
複数言語と向き合うこと
―子どものことばと主体性の関係(金丸 巧)


◇第3部 「移動する子ども」という意識のゆくえ

■第13章
カナダと日本で育った私が震災後のFUKUSHIMAから発信する理由(ウィリアム マクマイケル)

■第14章
多文化社会の中で育つ,育てる
―ことば,家族,社会,そしてアイデンティティ(陳 天璽)

■第15章
「移動する子ども」のことばと心を育むために親ができること(高橋 朋子)

■第16章
複言語・複文化の子どもの成長を支える教育実践
―親が創るタイの活動事例から(深澤 伸子)

あとがき 新しいステージにたつ「移動する子ども」(川上 郁雄)
著者紹介
川上郁雄(かわかみ・いくお)

早稲田大学大学院日本語教育研究科・教授

1990年大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得。博士(文学)。オーストラリア・クイーンズランド州教育省日本語教育アドバイザー、宮城教育大学教授などを経て、現職。専門は日本語教育、文化人類学。

難民・移民研究、年少者日本語教育をフィールドに、「移動」と「ことば」を視点にした新しい「移動する子ども」学を提唱している。文部科学省「JSLカリキュラム」開発委員、同省「定住外国人の子どもの教育等に関する政策懇談会」委員を務める。

編著書に、『越境する家族:在日ベトナム系住民の生活世界』『「移動する子どもたち」と日本語教育:日本語を母語としない子どもへのことばの教育を考える』『「移動する子どもたち」の考える力とリテラシー:主体性の年少者日本語教育学』『海の向こうの「移動する子どもたち」と日本語教育:動態性の年少者日本語教育学』(ともに明石書店)『日本難民受け入れ 過去・現在・未来』(共著、中央公論事業出版)『私も「移動する子ども」だった:異なる言語の間で育った子どもたちのライフストーリー』『「移動する子どもたち」のことばの教育学』(ともにくろしお出版)『移民の子どもたちの言語教育:オーストラリアの英語学校で学ぶ子どもたち』(オセアニア出版社)など。