認知言語学の基礎

近刊

認知日本語学講座 1
認知言語学の基礎

碓井智子/田村幸誠/安原和也[著]

定価
3,960円(3,600円+税)
ISBN
978-4-87424-869-0 C3080
発売日
2021/9/14
判型
A5
ページ数
304頁
ジャンル
言語学・英語学 ― <認知日本語学講座>
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紀伊國屋書店 丸善・ジュンク堂書店・文教堂

認知言語学の研究領域で議論されてきた英語の現象を中心に、その基礎概念を丁寧に紹介する。シリーズの各巻への橋渡しとなる一冊。

■「まえがき」より
本書は,全7巻で構成される「認知日本語学講座」の第1巻であり,そのタイトルは『認知言語学の基礎』となっている。「認知日本語学講座」の企画意図としては,本書冒頭の「刊行にあたって」で説・・・(全文を読む)明されるように,「認知言語学の方法論と研究法を,主に日本語の具体的な分析に適用した研究書のシリーズ」であるという点に凝縮される。しかしながら,これを行っていくためには,認知言語学の研究領域においてこれまでに提起されてきた諸々の基礎概念を正確に理解した上でなければ,この種の適用はそもそも難しいものと一般に考えられる。したがって,「認知日本語学講座」の第1巻が果たすべき役割としては,最先端の知見をも含めた認知言語学の多種多様な基礎概念を,正確に且つわかりやすく読者に伝達するとともに,第2巻から第7巻で展開される「認知言語学的観点からの日本語分析」への橋渡しをすることにあると言える。この意味において,本書では,認知言語学の現状をできる限り正確に伝える目的で,認知言語学の研究領域で議論されてきた英語の現象を中心にして,認知言語学の基礎概念を紹介していく。


<認知日本語学講座>
■山梨正明/吉村公宏/堀江薫/籾山洋介 編
従来の認知言語学の入門・研究書は、英語の分析が中心となっており、日本語の分析を中心とするものは数少ない。この点を考慮し、認知言語学の方法論と研究法を、主に日本語の分析に適用した研究書として企画。全7巻(1, 3は未刊)。

関連情報

目次
第1章 認知言語学のアプローチ
1.1 はじめに
1.2 認知言語学の五人衆
1.3 意味への認知的アプローチ
1.4 文法への認知的アプローチ
1.5 おわりに

第2章 認知文法論
2.1 はじめに
2.2 認知言語学のパラダイム
2.3 経験基盤主義に基づく言語理論
2.4 認知言語学の文法観
2.5 時制とアスペクト
2.6 おわりに

第3章 認知意味論
3.1 はじめに
3.2 認知意味論の言語観
3.3 概念化
3.4 認知意味論の道具立て
3.5 概念内容と事態解釈
3.6 メタファー理論
3.7 メトニミー
3.8 Talmyの認知意味論
3.9 おわりに

第4章 認知語用論
4.1 はじめに
4.2 概念ブレンディング理論の背景
4.3 概念ブレンディング理論の基本的枠組み
4.4 ブレンディング・ネットワークの分類
4.5 概念ブレンディング理論の新展開
4.6 おわりに

第5章 認知談話論
5.1 はじめに
5.2 参照点能力と代名詞照応
5.3 認知文法と代名詞照応
5.4 認知文法と談話モデル
5.5 おわりに

第6章 使用依拠モデルに基づく言語観
6.1 はじめに
6.2 言語記述につきまとう2つのジレンマと認知言語学の挑戦
6.3 規則・リストの誤謬とスキーマ形成
6.4 使用依拠モデルの本質と記号の内在的特性
6.5 意味と構文のネットワーク
6.6 結語

第7章 認知言語学の展望
7.1 はじめに
7.2 今後の研究の方向性
7.3 おわりに
著者紹介
碓井智子(うすい ともこ)
龍谷大学政策学部教授
田村幸誠(たむら ゆきしげ)
大阪大学大学院言語文化研究科准教授
安原和也(やすはら かずや)
名城大学農学部准教授