ポライトネスの談話分析

ポライトネスの談話分析

初対面コミュニケーションの姿としくみ

三牧陽子[著]

価格
3,800円+税
ISBN
978-4-87424-592-7 C3081
発売日
2013/6/15
判型
A5
ページ数
328頁
ジャンル
言語学 ― 社会言語学専門
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初対面のとき、人々はどのように話題を選び、会話を遂行しているのだろうか。また、そこにはどのような配慮が働いているのであろうか。二者間の対面会話から、ポライトネス理論を用いて多様な観点で初対面会話を実証的に分析。

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目次
第1章 初対面会話研究と本研究

 1-1 談話におけるポライトネス

 1-2 初対面会話

 1-3 初対面会話研究へのアプローチ

 1-4 本研究の切り口と論文の構成

第2章 ポライトネス研究の展開と課題

 2-1 ポライトネス理論研究の展開

 2-2 ポライトネスの実証的研究

第3章 本研究の初対面会話データ

 3-1 収集データ

 3-2 分析方法

第4章 スピーチレベル管理論

 4-1 スピーチレベルとスピーチレベル・シフト:概念

 4-2 スピーチレベル研究概観

 4-3 スピーチレベル管理の経時的変化

第5章 基本的スピーチレベル設定にみるポライトネスの表示

 5-1 「社会的規範」と「個人のストラテジー」

 5-2 ペアごと各スピーチレベルの分布

 5-3 同等の相手との会話にみるポライトネスの両側面

 5-4 上下関係のある相手との会話におけるポライトネスの両側面

 5-5 異なる相手に対する基本的スピーチレベル設定の使い分け

 5-6 まとめ

第6章 相手に対するスピーチレベル表示回避形式を利用した接近ポライトネス・ストラテジー

 6-1 相手に対するスピーチレベル表示回避形式とポライトネス

 6-2 中途終了文とポライトネス

 6-3 文中の節末に表示される接近ストラテジー

 6-4 独話的発話を利用した接近ストラテジー

 6-5 過去の発話・心情/思考の直接引用による接近ストラテジー

 6-6 発話時の心情の直接表出による接近ストラテジー

 6-7 考察

第7章 話題の選択と転換にみるポライトネス

 7-1 話題管理

 7-2 初対面会話における話題選択スキーマ

 7-3 話題選択ストラテジー

 7-4 話題選択に関するポライトネス

 7-5 話題の転換にみるポライトネス

第8章 自己開示をめぐるポライトネス

 8-1 開示情報数の対称・非対称

 8-2 自己開示の非対称性と会話の主導権

 8-3 自己開示要求-応答の発話連鎖にみるポライトネス

第9章 仲間意識の構築過程にみるポジティブポライトネスの諸相

 9-1 同意や共感の積み重ねによるポジティブポライトネス

 9-2 役割の獲得とパターン化によるポジティブポライトネス

 9-3 話題のバランス探求行動とポライトネス

第10章 FTAバランス探求行動

 10-1 FTAの遂行と軽減行為をマクロに捉える視点

 10-2 FTAバランス探求行動:相手からのFTA誘導⑴

 10-3 FTAバランス探求行動:相手からのFTA誘導⑵

 10-4 FTAバランス探求行動:自らに向けたFTAの遂行

 10-5 考察

第11章 総合的考察

 11-1 種々のバランス探求行動に関して

 11-2 ポライトネス理論に関して

 11-3 その他の課題
著者紹介
三牧 陽子(みまきようこ)

<略歴>大阪府生まれ。大阪大学文学部卒業、大阪外国語大学大学院外国語学研究科日本語学専攻修士課程修了。AKP同志社留学生センター専任講師、大阪教育大学講師、大阪大学留学生センター助教授・教授、大阪大学国際教育交流センター教授、大阪大学言語文化研究科教授(兼)を経て、2013年4月から大阪大学名誉教授。大阪大学博士(言語文化学)。

<専門>社会言語学、日本語教育学。

<主要論文・著書>「会話参加者によるFTAバランス探求行動」『社会言語科学』第11巻第1号 2008、「ポライトネス理論と初対面会話」『ことばのコミュニケーション:対人関係のレトリック』ナカニシヤ出版 2007、「初対面会話における話題選択スキーマとストラテジー―大学生会話の分析―」『日本語教育』103号 1999、『過渡期の「日本」を考える』(共著)凡人社 1997、『日本語教授法を理解する本 実践編:解説と演習』バベル・プレス 1996、他。