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参加型文化の時代におけるメディア・リテラシー

言葉・映像・文化の学習

アンドリュー・バーン[著] 奥泉香[編訳] 石田喜美/田島知之/松田結貴/水澤祐美子/村井明日香/森本洋介/和田正人[訳]

定価
2,970円(2,700円+税)
ISBN
978-4-87424-742-6 C3037
発売日
2017/10/4
判型
A5
ページ数
272頁
ジャンル
言語学・英語学 ― 社会言語学専門
オンライン書店
amazon.co.jp 楽天ブックス
リアル書店在庫
紀伊國屋書店 丸善・ジュンク堂書店・文教堂

 Making New Media: Creative Production and Digital Literaciesの邦訳。
 CGM(Consumer Generated Media)と呼ばれる参加型メディアの普及する現在,学習者はどういったデジタル・リテラシーを身につけていく必要があるのだろうか。また,そのデジタル・・・・(全文を読む)リテラシーの学習では,どういった分析力やそれを支える言葉の力,アイデンティティや文化について学ぶ必要があるのだろうか。そして,その学習では,どういった方法や理論的基盤が必要になるのだろうか。
 私たち教育に携わる大人は,実は自らもこういったことを学んだ経験が無い。しかし現実的には,たとえば国語科の授業では従来からの広範な読み物テクストがあり,それらと学習者を取り巻くメディアやテクスト環境との関連を,教師自身が考え工夫して学習させていかなければならない。この書は,こういった問題にアンドリュー・バーン(Andrew Burn)氏が挑戦し,英国の教師や学習者とともに紡ぎ出した学習方法や実践記録の分析を通した提案が示されている。

関連情報

目次
第1章 新たなメディアを作る
第2章 デジタル・フリーズフレーム
第3章 デジタル・ネイティブが「サイコ」を復活させる
第4章 デジタル・インスクリプションと新たな視覚記号論
第5章 バイリンガルな生徒たちの動画を使った自己表現
第6章 ポッター・リテラシー
第7章 コンピュータ・ゲームで「書く」物語
第8章 マシニマ,「セカンドライフ」にみるアニメーション教育の新たなかたち
著者紹介
アンドリュー・バーン(Andrew Burn)
英国University College London(ロンドン大学)教育学研究所教授(Ph.D.)。子ども・若い人たちとメディア研究センターにおいて,デビッド・バッキンガム氏らと協働研究を行ってきた。代表的な仕事に,英国のグローブ座との協働研究で,若者や子どもがシェイクスピア作品の理解や,文化的・歴史的吟味・検討を行えるゲーム・オーサリングシステムの開発(Playing Shakespeare: developing a game-authoring tool for Macbeth with The Globe and Immersive Education, AHRC Digital Transformations programme, 2012),英国映画協会やEUとの協働による,画像理解,映像理解のための若者や子ども向け教材の開発,ソフトウェアの開発等がある(Film Literacy in EU member states, Co-I with the BFI and Film Education, Screening Literacy, EC, 2012)。