日本語の自然会話分析

近刊

日本語の自然会話分析

BTSJコーパスから見たコミュニケーションの解明

宇佐美まゆみ[編]

価格
4,200円+税
ISBN
978-4-87424-835-5 C3081
発売日
2020/10/16
判型
A5
ページ数
304頁
ジャンル
言語学 ― 社会言語学専門
オンライン書店
amazon.co.jp 楽天ブックス
リアル書店在庫
紀伊國屋書店 丸善・ジュンク堂書店・文教堂

国内外の気鋭の研究者が『BTSJ日本語自然会話コーパス』を分析。ポライトネスなどの点からコミュニケーションの解明をめざす。

■編者による紹介文
会話は、人間のコミュニケーションの原点である。本書は、国内外で活躍する気鋭の研究者が、世界最大規模の国立国語研究所『BTSJ日本語自然会話コーパス』という材料を、それぞれの観点と方法・・・(全文を読む)で自由に料理してコミュニケーションの解明に迫るというユニークな試みである。このコーパスは、「間」、「沈黙」、「発話の重なり」「笑い」など、語用論的分析に必須でありながら、多くのコーパスでは記されていない周辺言語情報も記述し、且つ、定性的分析だけでなく、定量的分析もできるように考案された「基本的な文字化の原則(BTSJ:Basic Transcription System for Japanese)」という文字起こし方法で記述されている。それによって、より細やかに、コミュニケーションの本質に迫っている。語用論的分析に適した『BTSJコーパス』の分析から得られた知見は、日本語教育における「会話教育」にも新しい息吹きを吹き込むものばかりである。語用論研究者だけでなく、日本語教育の研究者、実践者にも是非読んでもらいたい一冊である。

関連情報

目次
第1章  語用論的分析に適した『BTSJ日本語自然会話コーパス』構築の趣旨と特徴
宇佐美まゆみ

第2章 ポライトネスと配慮―受諾と断りを伴う依頼の場合―
福島佐江子

第3章 依頼表現の諸相―依頼の明示性の観点から―
ガヤ直美

第4章  雑談に表出する依頼と受諾―「です・ます」体の使い分けと,自然会話を素材とする教材への応用の観点から―
大橋純 大橋裕子

第5章  質問行為に伴う配慮
―初対面会話と親しい者同士の男性の雑談より―
重光由加

第6章 談話における終助詞「よね」―引き込みという観点から―
ナズキアン富美子

第7章 自然会話における感動詞「あっ」の機能―日本語教育の観点から―
大塚容子

第8章 友人同士の会話におけるディスコース・マーカー―性差の観点から―
田中リディア

第9章 大学生の会話と性差―ジェンダー構築の観点から―
岡本成子

第10章 会話の非流暢性(disfluency)―会話スタイルの観点から―
長谷川葉子

第11章 談話のインタラクションと言語発達―比較文化心理学の視点から―
南雅彦
著者紹介
宇佐美 まゆみ(うさみ まゆみ)
国立国語研究所日本語教育研究領域教授
慶應義塾大学大学大学院社会学研究科心理学専攻修了,文学修士
ハーバード大学教育学大学院博士課程修了(人間発達・心理学科),教育学博士(Ed.D)
主な著書・論文:『言葉は社会を変えられる』(明石書店,1997).Discourse politeness in Japanese conversation: Some implications for a universal theory of politeness (Hituzi Syobo, 2002). 連載「ポライトネス理論の展開 (1–12)」(『月刊言語』31(1–5, 7–13),2002). 『自然会話分析への語用論的アプローチ:BTSJコーパスを利用して』 (編者,ひつじ書房,2020)

福島佐江子(ふくしま さえこ)都留文科大学文学部英文学科教授
ガヤ 直美(がや なおみ)ウィスコンシン大学マディソン校アジア言語文化学科准教授
大橋 純(おおはし じゅん)メルボルン大学 Senior Lecturer
大橋 裕子(おおはし ひろこ)RMIT 大学Lecturer
重光 由加(しげみつ ゆか)東京工芸大学工学部教授
ナズキアン 富美子(なずきあん ふみこ)コロンビア大学日本語学科主任講師
大塚 容子(おおつか ようこ)岐阜聖徳学園大学外国語学部教授
田中 リディア(たなか りでぃあ)ラトローブ大学研究員
岡本 成子(おかもと しげこ)
カリフォルニア州立大学フレスノ校言語学部名誉教授・カリフォルニア大学サンタクルーズ校応用言語学部名誉教授
長谷川 葉子(はせがわ ようこ)カリフォルニア大学バークレー校東アジア言語・文化学部教授
南 雅彦(みなみ まさひこ)サンフランシスコ州立大学人文学部教授