マイナスの待遇表現行動
対象を低く悪く扱う表現への規制と配慮
西尾純二[著]
- 定価
- 4,070円(3,700円+税)
- ISBN
- 978-4-87424-645-0 C3081
- 発売日
- 2015/3/3
- 判型
- A5
- ページ数
- 288頁
- ジャンル
- 言語学・英語学 ― 社会言語学専門
- オンライン書店
- amazon.co.jp 楽天ブックス
- リアル書店在庫
- 紀伊國屋書店 丸善・ジュンク堂書店・文教堂
近年の日本社会において、マイナス待遇表現(対象を低く悪く扱う表現)はどのように行われ、どんな多様性をもち、どんな変化が起こっているのか。社会に暮らす人々は、対象を「上手く」マイナスに待遇することが求められている。
関連情報
- 目次
- 第Ⅰ部 理論的背景
第1章 研究の対象と考察の方針
第2章 待遇表現の言語行動論的研究史
第3章 マイナスの待遇表現行動と言語行動研究
第4章 マイナス待遇表現行動のモデル
第Ⅱ部 マイナス待遇表現の表現性と多様性
第5章 関西方言の卑語形式「ヨル」の表現性
第6章 卑語形式選択における規範意識の属性差―卑語形式が選択されるプロセスの多様性―
第7章 マイナス待遇の契機への評価とその表出の世代差
第8章 発話レベルのマイナス待遇表現行動の分析?―相手との対人関係による変化―
第9章 発話レベルのマイナス待遇表現行動の分析?―補償的表現スタイル―
第10章 大学生におけるマイナス待遇表現行動の地域差―待遇表現行動の地域的変異―
第11章 マイナス待遇表現行動の契機に対する言語行動の変容
―愛知県岡崎市の『敬語と敬語意識』に関する経年調査から―
- 著者紹介
- 西尾 純二(にしお じゅんじ)
兵庫県生まれ。三重大学人文学部卒業,大阪大学博士前期課程日本学専攻修了,同後期課程中退。博士(文学)。大阪大学助手などを経て、現在大阪府立大学准教授。社会言語科学会理事。単著に、『関西・大阪・堺の地域言語生活』(大阪公立大学共同出版会,2009)。共著に、『ことばのコミュニケーション』 (世界思想社 2007)、『日本のフィールド言語学』(桂書房 2006)、『社会言語学の展望』(くろしお出版 2006)、『ケーススタディ 日本語のバラエティ』(おうふう 2005)、 『応用社会言語学を学ぶ人のために』共著 (世界思想社 2001)など。
「言語学・英語学 ― 社会言語学専門」の他の本
-
日本語会話における自慢・愚痴・自己卑下と共感についての研究
釜田友里江 著
2024/4/10 発売
-
ミステリードラマの日本語
泉子・K・メイナード 著
2023/3/24 発売
-
都市空間の言語生態
彭国躍 著
2023/3/10 発売
-
日本語の自然会話分析
宇佐美まゆみ 編
2020/10/16 発売
-
参加型文化の時代におけるメディア・リテラシー
アンドリュー・バーン 著 奥泉香 編訳 石田喜美/田島知之/松田結貴/水澤祐美子/村井明日香/森本洋介/和田正人 訳
2017/10/4 発売
-
話者の言語哲学
泉子・K・メイナード 著
2017/3/31 発売
-
コミュニケーションを枠づける
片岡邦好/池田佳子/秦かおり 編
2017/2/22 発売
-
ディスコース分析の実践
石上文正/高木佐知子 編著 稲永知世/相田洋明/冨成絢子/仲西恭子 著
2016/11/20 発売
-
インターカルチュラル・コミュニケーションの理論と実践
三牧陽子/村岡貴子/義永美央子/西口光一/大谷晋也 編
2016/3/10 発売
-
文法・談話研究と日本語教育の接点
阿部二郎/庵功雄/佐藤琢三 編
2015/4/5 発売