ワークブック 方言で考える日本語学
松丸真大/白岩広行/原田走一郎/平塚雄亮[著]
- 定価
- 1,650円(1,500円+税)
- ISBN
- 978-4-87424-934-5 C1081
- 発売日
- 2023/5/10
- 判型
- B5
- ページ数
- 146頁
- ジャンル
- 日本語学 ― 日本語学入門
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我々は、自分が考えているよりも日本語のことをよくわかっていない。日本語のしくみを、方言研究の視点を生かして日本語のしくみを基礎から考え、しくみを解き明かすために試行錯誤するための本。日本語の謎を解き明かす。
■「はじめに」より
この本は、方言研究の視点を生かして日本語のしくみを基礎から考え、そのしくみを解き明かすために試行・・・(全文を読む)錯誤するための本です。
なぜ方言研究の視点から考えるのか説明しましょう。端的にいえば、方言には標準語にない言語事象が豊富にあり、それを視野に入れて考えることで日本語の姿を真に理解することができるからです。例えば、「日本の食」について考えるとします。日本各地のおいしい食材や郷土料理を抜きに「日本の食」を語れるでしょうか。同じように、ことばについて考えるときも、この列島に広がる多様な方言の姿を視野に入れなければ、大事なものを見落としてしまいます。自分の方言を見つめ直したり、知らない方言から新しい発見を得たりすることで、日本語のしくみを広く深く解き明かします。
- 関連情報
- 【誤植・修正】
第1刷(2023年5月)に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
・p.59 基本問題3 表中
(誤)節
(正)修飾成分
・p.75 4行目
(誤)(=五段動詞)
(正)(=五段活用)
・p.75 4行目
(誤)(=一段動詞)
(正)(=一段活用)
・p.75 9行目
(誤)基本問題2
(正)発展問題1
- 目次
- 1 私たちは日本語を知らない
2 母音と子音
3 五十音図と特殊拍
4 アクセント
5 形態素
6 語と句
7 格ととりたて
8 複文
9 活用
10 ヴォイス
11 アスペクト・テンス
12 モダリティ
13 待遇表現
14 語彙
15 言語変化
16 方言研究の方法
- 著者紹介
- 松丸真大(まつまる みちお)
滋賀大学教育学部教授。著書・論文に『ココが面白い!日本語学』(共著、ココ出版、2017年)、「本州方言における他動詞文の主語と目的語の区別について」(『日本語の格表現』くろしお出版、2022年)など
白岩広行(しらいわ ひろゆき)
立正大学文学部准教授。論文に「甑島里方言のモダリティ表現」(共著、『鹿児島県甑島方言からみる文法の諸相』くろしお出版、2019年)、「ハワイの日系/沖縄系社会にみられる日本語の特徴」(共著、『アメリカ・ハワイ日系社会の歴史と言語文化』東京堂出版、2015年)など
原田走一郎(はらだ そういちろう)
長崎大学多文化社会学部准教授。論文に「南琉球八重山語黒島東筋方言における目的語の無助詞」(『多文化社会研究』8号、2022年)、「南琉球八重山黒島方言における二重有声摩擦音」(『日本語の研究』12巻4号、2016年)など
平塚雄亮(ひらつか ゆうすけ)
中京大学文学部准教授。論文に「言葉の変異と諸方言」(共著、『基礎日本語学』ひつじ書房、2019年)、「甑島方言からみる言語変化と伝統方言形式のゆくえ」(『鹿児島県甑島方言からみる文法の諸相』くろしお出版、2019年)など
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