自分で読むための 基礎 日本古典語

新刊

自分で読むための 基礎 日本古典語

紙尾康彦[著]

定価
2,420円(2,200円+税)
ISBN
978-4-87424-918-5 C1081
発売日
2022/11/25
判型
B5
ページ数
192頁 + 別冊24頁
ジャンル
日本語学 ― 日本語学入門
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紀伊國屋書店 丸善・ジュンク堂書店・文教堂

訳す力を身につける二十五講。古典文法の基礎問題(高校古典文法のおさらい)を解き、訳すための具体的知識を学ぶ、自学自習対応のワークブック。古典語研究のための入門知識も含み、古典作品を読みたい人・国語教員にもおすすめ。

◾︎まえがきより
皆さんは、学校の授業で古典を学んで—とくに文法を—、首をかしげたことがないだろうか。
学んだ・・・(全文を読む)とおりに現代語訳したのに、市販の訳本とは同じ訳にならないことに。あるいは、文法の知識を頭に詰め込んだはずなのに、直訳すらもままならないことに。
単語や背景的な知識の量によって読解の能力は大きく左右されるが、長年、教壇に立ち古文を教えてきた身として、「訳す力」を身につけるための文法、というものを日々探求する中で、本書が生まれた。 
本書は、まずは高校で学んだ古典文法の演習問題からはじめ、一般的な参考書にあるような基礎的な内容のおさらいができるように設計した。そして、訳すための具体的な知識や、それぞれの用語や文法項目が先学でどのように唱えられてきたかについて、「講義」で学べることに特徴がある。「発展」では、初学者から専門家への橋渡しとして、さらに一歩進んだ内容を用意した。
読者として、大学の専攻で古典語を学ぶ方や、古典作品を扱う方(学問の分野的には「日本語学」「日本文学」で括られる)を対象とした。また、国語教員の方(あるいは教員を目指す方)、古典に興味があって学びなおしたい方などが、大人になってからのワークブックとして新鮮に感じてくださるのなら、喜ばしいことこの上ない。

関連情報

目次
第一講 五十音図といろは歌・仮名遣いと読み方
講義
 発展一 文字の獲得
 発展二 五十音図といろは歌
 発展三 ハ行転呼
 発展四 母音の連続による長音化

第二講 文節と品詞
講義
 発展一 文節
 発展二 連文節
 発展三 品詞

第三講 活用と活用形
講義
 発展 活用と活用形の歴史

第四講 動詞総論
講義
 発展 動詞概説

第五講 動詞各論1―正格活用―
講義

第六講 動詞各論2―一段活用―
講義

第七講 動詞各論3―変格活用―
講義
 発展 ラ変「あり」の扱われ方

第八講 動詞各論4―音便・補助動詞・自動詞と他動詞―
講義

第九講 形容詞1
講義
 発展 形容詞の歴史

第十講 形容詞2―語幹の用法・音便・特殊な形容詞―
講義

第十一講 形容動詞
講義
 発展 形容動詞の定義と立場

第十二講 助動詞総論
講義
 発展 助動詞概説

第十三講 助動詞各論1―未然形に付く助動詞①「る・らる・す・さす・しむ」―
講義
 発展 「る・らる・す・さす・しむ」

第十四講 助動詞各論2―未然形に付く助動詞②「むず・む・ず・じ・まし・まほし」―
講義
 発展「む・まし」

第十五講 助動詞各論3―連用形に付く助動詞「き・けり・つ・ぬ・たり・けむ・たし」―
講義
 発展 時制

第十六講 助動詞各論4―終止形に付く助動詞「まじ・めり・なり・らむ・らし・べし」―
講義
 発展一 「なり」伝聞・推定小考
 発展二 「らむ」はなぜ終止形接続なのか

第十七講 助動詞各論5―連体形などに付く助動詞「なり・たり・ごとし」・変則的な接続の助動詞「り」―
講義
 発展 上代特殊仮名遣い

第十八講 助詞総論・助詞各論1―格助詞―
講義
 発展一 助詞の分類
 発展二 「が・の」

第十九講 助詞各論2―接続助詞―
講義 
 
第二十講 助詞各論3―係助詞―
講義

第二十一講 助詞各論4―副助詞・終助詞・間投助詞―
講義

第二十二講 敬語総論―敬意の方向による分類―
講義
 発展 接頭語「御」と丁寧語「ます」の歴史

第二十三講 敬語各論―二方面への敬意・敬意の高低・謙譲語Ⅱ類―
講義
発展 『敬語の指針』において美化語という項目を立てた理由

第二十四講 敬語各論―最高敬語・絶対敬語・自敬表現―
講義

第二十五講 紛らわしい語の識別
講義

別冊 解答解説
著者紹介
紙尾 康彦(かみお やすひこ)
1958年、富山県生まれ。國學院大學文学部、國學院大學大学院文学研究科博士前期・後期課程を修了後、開成中学校・開成高等学校非常勤講師から、国語科専任教諭となり、現在に至る。國學院大學文学部兼任講師も務める。