文法と談話の接点

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文法と談話の接点

日本語の談話における主題展開機能の研究

砂川有里子[著]

価格
3,800円+税
ISBN
978-4-87424-327-5 C3081
発売日
2005/10/11
判型
A5
ページ数
312頁
ジャンル
言語学 ― 社会言語学専門
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文法と談話のダイナミックな関わりを究明する。談話の主題展開機能という観点から文法概念の再検討を試みながら、コミュニケーションの成立場面での綿密かつ柔軟な言語運用実態に迫る。

関連情報

目次
はじめに

用例の記号



序章 文法と談話

 0.1 はじめに

 0.2 文法とは何か

 0.3 談話とは何か

 0.4 書き言葉による談話

 0.5 量的な研究と質的な研究

 0.6 章の構成と概要



第1章 文の主題と談話の主題

 1.1 文の主題

 1.2 文の主題と談話の主題展開

 1.3 談話の主題

 1.4 結び



第2章 主題の階層性と表現形式

 2.1 これまでの研究

 2.2 調査の概要

  2.2.1 第1テキスト・第2テキスト

  2.2.2 分析単位の判定法

 2.3 談話展開の構造

  2.3.1 第1テキストの課題-解決パタン

  2.3.2 第2テキストの課題-解決パタン

  2.3.3 課題持続型と課題推移型

  2.3.4 まとめ

 2.4 同一指示語の分布調査

  2.4.1 同一指示語の異なり・頻度・分布

  2.4.2 同一指示語の表現形式

  2.4.3 接続詞と接続助詞

  2.4.4 まとめ

 2.5 パラフレーズ調査

  2.5.1 パラフレーズ調査の方法

  2.5.2 第1テキストの調査結果

  2.5.3 上位の主題と下位の主題

  2.5.4 第2テキストの調査結果

  2.5.5 パラフレーズ調査の限界

  2.5.6 まとめ

 2.6 導入/再導入時の表現調査

  2.6.1 第1テキストの調査結果

  2.6.2 主題性のスケール

  2.6.3 表現形式と機能

  2.6.4 コピュラ文の述部

  2.6.5 第2テキストの調査結果

  2.6.6 まとめ

 2.7 結び



第3章 コピュラ文の構造と機能

 3.1 コピュラ文の分類

  3.1.1 記述文と同定文

  3.1.2 「AはBだ」と「BがAだ」

  3.1.3 同定文の使い分け

 3.2 情報構造と主題構造

  3.2.1 同定文の情報構造

  3.2.2 同定文の主題構造

  3.2.3 状況陰題の語用論的要因

  3.2.4 まとめ

 3.3 談話機能と語順の原理

  3.3.1 同定文の意味と機能

  3.3.2 新しい主題の導入

  3.3.3 古びた主題の再活性化

  3.3.4 状況的枠組みの提示

  3.3.5 談話の結び

  3.3.6 まとめ

 3.4 語順の原理

 3.5 結び



第4章 文の類型と主題展開

 4.1 文の4類型

 4.2 談話展開テスト

 4.3 データの処理法

  4.3.1 観察の単位

  4.3.2 文の判定法

  4.3.3 登場人物の種類と観察法

 4.4 登場人物の表現形式

  4.4.1 表現形式の調査結果

  4.4.2 ハと省略

  4.4.3 格助詞

  4.4.4 直接的な引用

  4.4.5 まとめ

 4.5 登場人物の出現頻度

  4.5.1 「女主人」の出現頻度

  4.5.2 分裂文と語順

  4.5.3 「女主人」以外の出現頻度

  4.5.4 「女主人」と「娘たち」「婦人たち」

  4.5.5 主題のハと対比のハ

  4.5.6 「女主人」と「新人物」

  4.5.7 ハのステージング効果

  4.5.8 談話を結ぶ機能

  4.5.9 ガのステージング効果

  4.5.10 まとめ

 4.6 登場人物の叙述のタイプ

  4.6.1 属性叙述と事象叙述

  4.6.2 役割による叙述の違い

  4.6.3 「女主人」の叙述のタイプ

  4.6.4 分裂文と非分裂文

  4.6.5 「女主人」の降格

  4.6.6 有題文と無題文

  4.6.7 まとめ

 4.7 結び



第5章 分裂文の構造と機能

 5.1 文法と談話の接点

 5.2 分裂文とは何か

  5.2.1 分裂文の構造と意味

  5.2.2 ハ分裂文とガ分裂文

  5.2.3 分裂文の文法的な特徴

 5.3 談話におけるハ分裂文の型

  5.3.1 ハ分裂文の調査結果

  5.3.2 ハ分裂文の偏った型

  5.3.3 ハ分裂文のまとめ

 5.4 談話におけるガ分裂文の型

  5.4.1 ガ分裂文と通常のコピュラ文

  5.4.2 ガ分裂文の調査結果

  5.4.3 ガ分裂文の偏った型

  5.4.4 ガ分裂文のまとめと課題

 5.5 分裂文の情報提示機能

  5.5.1 分裂文の情報構造

  5.5.2 焦点提示機能

  5.5.3 得立提示機能

  5.5.4 焦点提示と得立提示

 5.6 分裂文の主題展開

  5.6.1 ハ分裂文の主題展開

  5.6.2 ガ分裂文の主題展開

 5.7 結び



終章 言語形式と談話機能

 6.1 本研究のまとめ

 6.2 機能主義的な言語研究

 6.3 本研究の課題と可能性



用例出典

参考文献

本論文の構成と既発表論文との関係

索引
著者紹介
砂川 有里子(すなかわ・ゆりこ)

1949年 東京生まれ。

国際基督教大学教養学部卒業。

大阪外国語大学大学院外国語学研究科日本語学専攻修了。

神戸大学教養部講師。

オックスフォード大学セントアントニーズカレッジ客員研究員。

カリフォルニア大学サンタバーバラ校客員研究員。

現在、筑波大学人文社会科学研究科教授。博士(言語学)。

[著書]『日本語文型辞典』(共編著 くろしお出版)1998年

    『空間表現と文法』(共著 くろしお出版)2000年

    『明鏡国語辞典』(共編著 大修館書店)2002年

    『朝倉日本語講座文法I』(共著 朝倉書店)2003年