雑談の構造分析

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雑談の構造分析

筒井佐代[著]

定価
4,620円(4,200円+税)
ISBN
978-4-87424-554-5 C3081
発売日
2012/5/31
判型
A5
ページ数
368頁
ジャンル
言語学・英語学 ― 社会言語学専門
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日本語の雑談を分析、その構造(連鎖組織)や言語形式を明らかにし、これまで行われてこなかった雑談の体系化を試みる。また、雑談をどのように日本語教育などにおける会話の指導に活かすことができるかについても論じる。

関連情報

目次
第1章 日本語の会話教育に関わる先行研究

 1.1 日本語の話しことばに関する研究

 1.2 会話教育の指導項目に関する研究

 1.3 雑談の教育における指導項目のあり方

第2章 雑談の分析方法

 2.1 研究の目的

 2.2 分析に用いる概念

 2.3 分析データの概要

 2.4 分析方法

第3章 雑談の連鎖組織の類型

 3.1 話題内容の種類による連鎖組織の分類

 3.2 第一発話のタイプによる連鎖組織の分類

 3.3 話題内容と第一発話のタイプによる連鎖組織の類型化

 3.4 各連鎖組織に現れる言語形式の抽出

 3.5 本研究の分析から得られた連鎖組織の類型ごとの一覧

第4章 会話参加者に関することを話題とする連鎖組織

 4.1 質問から始まる連鎖組織

 4.2 報告から始まる連鎖組織

 4.3 共有から始まる連鎖組織

 4.4 独り言から始まる連鎖組織

 4.5 会話参加者に関することを話題とする連鎖組織のまとめ

第5章 第三者に関することを話題とする連鎖組織

 5.1 質問から始まる事態・属性系の連鎖組織

 5.2 報告から始まる事態・属性系の連鎖組織

 5.3 第三者に関することを話題とする連鎖組織のまとめ

第6章 現場の事物に関することを話題とする連鎖組織

 6.1 相手に属するものを話題とする場合の連鎖組織

 6.2 現場の事物を話題とする際の言語形式上の特徴

 6.3 現場の事物に関することを話題とする連鎖組織のまとめ

第7章 雑談の体系的な教育に向けて

 7.1 話題開始の発話タイプによる話題内容の性質の違い

 7.2 雑談の教育の体系化への考察

 7.3 雑談の対照研究の重要性

第8章 おわりに

 8.1 本研究のまとめ

 8.2 残された課題
著者紹介
筒井佐代(つつい さよ) 大阪大学言語文化研究科准教授

岡山県生まれ。愛知県立大学外国語学部講師、大阪外国語大学外国語学部助教授、アメリカ合衆国ミネソタ大学客員研究員、大阪大学世界言語研究センター准教授を経て、現職。研究分野は、日本語教育学、会話分析。共著に『日本語文型辞典』(くろしお出版)。