レキシコン研究の新たなアプローチ
岸本秀樹/影山太郎[編]
- 定価
- 4,070円(3,700円+税)
- ISBN
- 978-4-87424-787-7 C3081
- 発売日
- 2019/1/25
- 判型
- A5
- ページ数
- 240頁
- ジャンル
- 言語学・英語学 ― 言語学専門
「レキシコン」とは語彙ないし辞書をという意味をさす。その研究は語彙論にとどまらず,語彙を作り出す「語形成」の仕組み、文法全体を包括する幅広い分野に及ぶ。データベースの活用など、従来主流だった方法論を超える新たな研究手法が求められている昨今、レキシコン研究がどのような方向に進むべきかを考える機会を提供。個々の言語現象の理解を深め・・・(全文を読む)つつも,今後の研究の方向性を示す9論文を所収(査読付)。
関連情報
- 目次
- 第1章 日本語の述語膠着とモジュール形態論
影山太郎
第2章 レキシコン理論の潮流:
レキシコンでの操作としての借用について
長野明子
第3章 「(漢語/和語)一字形態素-スル」の語形成と形態構造
岸本秀樹・于一楽
第4章 日英語の名詞的繋辞構文の通時的変化と共時的変異
小川芳樹
第5章 日本語の存在型アスペクト形式とその意味
益岡隆志
第6章 ブロッキングの認知脳科学:
語彙と意味と文法との関係に関する予備的考察
小泉政利・安永大地・加藤幸子
第7章 コーパスと言語教育:
コーパスによって深化するL2語彙の教授
石川慎一郎
第8章 語彙獲得:
「誤用」から見る普遍性と個別性
村杉恵子
第9章 ラ行五段化の多様性
佐々木冠
- 著者紹介
- 編者
岸本秀樹(きしもと ひでき)
兵庫県生まれ。神戸大学大学院文化学研究科修了(学術博士)。鳥取大学,滋賀大学,兵庫教育大学などを経て,現在,神戸大学大学院人文学研究科教授。
影山太郎(かげやま たろう)
兵庫県生まれ。大阪外国語大学(現:大阪大学)大学院修士課程修了。南カリフォルニア大学院博士課程修了。関西学院大学名誉教授,前国立国語研究所所長。現在,同志社大学文化情報学研究科特別客員教授。
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