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新刊

英文法の展望台

全体像をつかむ英語上達トレーニング

戸澤全崇[著]

定価
1,980円(1,800円+税)
ISBN
978-4-87424-976-5 C1082
発売日
2024/10/10
判型
A5
ページ数
248頁
ジャンル
英語教育・英語学習 ― 英語学習
オンライン書店
amazon 楽天ブックス 紀伊國屋書店 丸善ジュンク堂書店  e-hon 

全体像という「型」に当てはめることで、難しい英文法の知識を単純化して整理する。書く練習や演習問題も充実。基礎をしっかり固めることで、無意識の状態で瞬時に英文を判断できる状態になれば、さらに上のレベルも目指せる。
例文の読み上げ音声、書き込み用のシートがウェブ上で利用可能。

■「はじめに-本書が目指すもの」より
 英文法の知識・・・(全文を読む)は膨大なので、まず学習する際に知識がごちゃごちゃになってしまって、何を勉強しているのかわからなくなります。またその知識をアウトプットして使う際にどの知識を使ったらいいのかわからなくなってしまいます。だから英文法の学習は難しく感じるのではないかと思います。
 ですから、基礎を固めることで、その膨大な知識をわかりやすく整理することが、インプットもアウトプットも楽にする近道なのです。ところが、前述の通り、「基礎」という言葉が「簡単なことをやっている」という誤解を招くことは否めないと思います。そこで、今回、視点を変えてみることにしました。本書の「英文法の展望台」が表すように、「基礎」というのは、「展望台に上って景色を眺める」ことだと意識してみたらいかがでしょうか? 展望台から全体像を眺めれば、「どの知識がどこで使われているのか」ということが一目瞭然ですから、インプットがしやすくなるだけではなく、アウトプットもしやすくなります。
 そもそも学習にプライドもへったくれもなく、みなさんは他人のためではなくご自身のために勉強しているのですから、他人からどう思われようと気にせずに勉強をすればよいと思います。「基礎をやっていると馬鹿にされるんじゃないか」と思っている人も、「自分は展望台に上っているんだ」と考えれば、むしろ優越感にひたれるのではないでしょうか?

関連情報
【書評・紹介】
くろしお出版のnoteにて、書評記事「英語の「型」を体得するための鍛錬」を掲載しました。評者は倉林秀男氏(杏林大学外国語学部教授)。
https://note.com/kurosio_pub/n/nb470b61c8176

『英語教育 2025年1月号』(大修館書店)の「Check out new titles」で紹介されました。
「本書は豊富な用例や練習問題を通じて、複雑に見える文構造を理解する力を養う機会を提供する」
紹介者は及川賢氏(埼玉大学教授)。
https://www.taishukan.co.jp/book/b10107136.html

【誤植・修正】
第1刷にて、下記のとおり誤植がありました。お詫びして訂正いたします。

p. 77
「知識事項+α」内
誤:You didn't finish it today.
正:You didn't need to finish it today.

p. 101
誤:全体像内「a good dictionary (O2)」が⑤に配置
正:全体像内「a good dictionary (O2)」が④に配置

p. 108
誤:網掛け部分解説内「When your friend came ...」
正:網掛け部分解説内「When did your friend come ...」

p. 121
誤:疑似補語
正:擬似補語

【関連サイト】
『英文法の展望台』書き込みシート・音声
https://www.9640.jp/books_976/
「全体像」書き込みシート、演習問題サンプル、音声などを公開しています。
目次
はじめに―本書が目指すもの
本書の使い方
英文の「全体像」

■第1部 カタマリを理解する
1. 意味のカタマリ
 1. 句
 ◎演習1-1-1 意味のカタマリ:句
 2. 節
 ◎演習1-1-2 意味のカタマリ:節

2. 名詞のカタチ
 1. 限定詞
 2. 前置修飾の形容詞
 3. 名詞
 4. 後置修飾の形容詞(句・節)
 ◎演習1-2 名詞のカタチ

3. 修飾
 ◎演習1-3 修飾

■第2部 全体像の要素を見分ける
1. 文頭のパターン
 1. 文頭の副詞
 ◎演習2-1-1 文頭の副詞
 2. 主語
 ◎演習2-1-2 主語

2. 動詞とその周辺
 1. 動詞のカタチ(+助動詞)
 ◎演習2-2-1 動詞のカタチ(+助動詞)
 2. 動詞の時制
 ◎演習2-2-2 動詞の時制
 3. 動詞の文型
 ◎演習2-2-3 動詞の文型

3. 補部―より正確な理解へ
 1. 第1文型+α
 ◎演習2-3-1 第1文型+α
 2. 第2文型+α
 ◎演習2-3-2 第2文型+α
 3. 第3文型+α
 ◎演習2-3-3 第3文型+α
 4. 第4文型+α
 ◎演習2-3-4 第4文型+α
 5. 第5文型+α
 ◎演習2-3-5 第5文型+α

4. 文末の副詞
 1. 副詞的目的格
 2. 分詞構文
 3. 副詞節
 ◎演習2-4 文末の副詞

■第3部 さまざまな文のパターンに対応する
1. 文の種類
 1. さまざまな疑問文
 2. 命令文・感嘆文
 3. 間接疑問文
 ◎演習3-1 文の種類

2. 態(能動態・受動態)
 1. 受動態の作り方と意味
 2. 受動態にできる動詞
 3. その他、自動詞や熟語に関する受動態
 ◎演習3-2 態(能動態・受動態)

3. 例外(倒置など)
 1. 疑問文の語順になる「倒置」
 2. 文要素の「倒置」
 3. 強調構文[分裂文]
 4. 省略
 ◎演習3-3 例外(倒置など)

総合演習
今後の展望―あとがきに代えて
索引
主要参考文献
著者紹介
戸澤全崇 (とざわ・まさたか)
1975年生まれ。東京外国語大学外国語学部欧米第一課程英語専攻2000年卒。大学での専攻は英語統語論。大学卒業後、代々木ゼミナール講師を経て、現在、駿台予備学校英語科講師。首都圏や東北地方などを中心に大学受験生に直接指導をするほか、全国に配信されるオンライン授業の担当や、駿台教育研究所の教員向けのセミナーなども担当している。『ライトハウス英和辞典』(研究社)の巻末文法解説の執筆を担当。