日本語条件文と時制節性

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日本語研究叢書(フロンティアシリーズ) 20
日本語条件文と時制節性

有田節子[著]

価格
3,800円+税
ISBN
978-4-87424-382-4 C3081
発売日
2007/5/30
判型
A5
ページ数
224頁
ジャンル
日本語学 ― <日本語研究叢書(フロンティアシリーズ)>
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紀伊國屋書店 丸善・ジュンク堂書店・文教堂

日本語の完全時制節が必ず規定命題を表し、そのことから、規定性と二種類の不確定性の観点による条件文分類と日本語の条件形式が対応することを検証する。【目次】序論/時制節性とモダリティ/日本語の副詞節と完全時制節/ほか


<日本語研究叢書(フロンティアシリーズ)>
■編集委員会:仁田義雄/田窪行則/野田尚史/益岡隆志/森山卓郎
・・・(全文を読む)代日本語についての開拓的研究を、同学の士の共同財産とするために、できるだけ発表後すみやかに、廉価な形で刊行することを目的としたシリーズ。主に国内外で出された博士論文またはそれに準じる論文を刊行。品切あり。

関連情報

目次


はじめに



第1章 序論

 1.1. はじめに

 1.2. 二種類の不確定性と条件文

 1.3. 本稿の目的

 1.4. 本稿の構成



第2章 時制節性とモダリティ

 2.1. モダリティとrealis/irrealis

 2.2. 命題モダリティと事態モダリティ

 2.3. 命題モダリティ・事態モダリティの下位分類

 2.4. 日本語のモダリティと時制節性

  2.4.1 命題とモダリティ

  2.4.2 日本語のモダリティ

  2.4.3 日本語の時制

  2.4.4 完全時制節・不完全時制節

  2.4.5 命題・事態モダリティと状態性述語

 2.5. 2章のまとめ



第3章 日本語の副詞節と完全時制節

 3.1. 日本語の副詞節の分類

 3.2. B類の副詞節の統語的性質

  3.2.1 副詞節における動作性主語

  3.2.2 独立した時間指示

 3.3. 不完全時制節の副詞節

 3.4. 3章のまとめ



第4章 日本語の完全時制節と既定性

 4.1. 完全時制節の意味

 4.2. 定まった過去と不定の未来

 4.3. 時間と世界

 4.4. 二種類の既定性

 4.5. 二種類の既定性とタ形・基本形そして状態形

 4.6. 話し手の知識

 4.7. 価値・評価の副詞の分布と時制節性

 4.8. 狭義の既定性と不完全時制節

 4.9. 4章のまとめ



第5章 論理文の体系性

 5.1. 「世界」との調和と事実性

 5.2. 条件文のネットワーク

 5.3. 5章のまとめと本稿の立場



第6章 条件文の意味と二種類の不確定性

 6.1. 条件文の言語学的研究の概観

  6.1.1 直説法か接続法か

  6.1.2 オープンか仮定か

  6.1.3 Predictive かNon-predictive か

 6.2. 二種類の不確定性と条件文分類

 6.3. 6章のまとめ



第7章 日本語の条件文

 7.1. 日本語の条件形式

 7.2. 完全時制節を導く「なら」・「のなら」

 7.3. 7章のまとめ



第8章 日本語の予測的条件文

 8.1. 予測的条件文

 8.2. 日本語の予測的条件文

  8.2.1 日本語の予測的条件文の前件

  8.2.2 日本語の予測的条件文の後件

 8.3. 総称的条件文(Generic conditionals)の扱い

 8.4. 8章のまとめ



第9章 日本語の認識的条件文

 9.1. 認識的条件文の定義

 9.2. 日本語の認識的条件文の前件

  9.2.1 前件が狭義に既定的な命題を表す場合

  9.2.2 前件が既定が見込まれる言明の場合

  9.2.3 認識的条件文の前件と既定性

 9.3. 認識的条件文の後件

  9.3.1 「猶予付き」結論・判断

  9.3.2 後件の証拠性モダリティの制約

 9.4. 過去の予測的条件文

 9.5. 9章のまとめ



第10章 日本語の反事実的条件文. 129

 10.1. 反事実的条件文の定義 129

 10.2. 日本語の反事実的条件文の前件

  10.2.1 二種類の反事実的前件

  10.2.2 認識的条件のマーカーとしての「のなら」

 10.3. 状態性と反事実性

 10.4. テイル形と既定性

 10.5. 反事実的条件文の後件

 10.6. 10章のまとめ



第11章 前件の既定性と後件のモダリティ

 11.1. 後件の事態モダリティ

 11.2. 後件の命題モダリティ

 11.3. 後件に現れる「ところだ」の反事実的解釈

 11.4. 11章のまとめ



第12章 テハ文の意味の合成性

 12.1. 分析対象

 12.2. 問題となる現象

 12.3. テハ構文の構造的二類型

  12.3.1 取り立て詞のスコープと副詞節の付加位置

  12.3.2 モのスコープとテハ節

  12.3.3 主語、アスペクト要素

  12.3.4 時間指示

 12.4. テ形構文

  12.4.1 テ形構文のさまざまな意味

  12.4.2 テ節の統語的性質

 12.5. ハのスコープと機能

 12.6. テハ構文の二つの解釈

  12.6.1 XハY構文の意味

  12.6.2 条件的解釈と非条件的解釈

  12.6.3 反復性

 12.7. 否定的含意

 12.8. テハの意味の合成性

 12.9. テハ条件文のカテゴリー

 12.10. 12章のまとめ



第13章 結論



参照文献

索引
著者紹介
有田 節子(ありた せつこ)

[略歴]

山口県出身

大阪外国語大学イスパニア語学科卒業

同大学大学院外国語学研究科修士課程日本語学専攻修了

京都大学大学院文学研究科博士後期課程言語学専修修了。博士(文学)

現在、大阪樟蔭女子大学学芸学部国文学科教授

[著書・主要論文]

『セルフマスターシリーズ・条件表現』〈共著 くろしお出版 2001〉

「時制節性と日英語の条件文」『条件表現の対照』〈くろしお出版 2006〉

「プロトタイプから見た日本語条件文」〈言語研究115 1999〉

「テハ構文の二つの解釈について」〈国語学119 1999〉

“On the function of the Japanese particle wa:New light on two distinct uses of the te-wa construction,”〈Japanese Korean Linguistics6 1997〉