他動性の通言語的研究

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他動性の通言語的研究

角田三枝/佐々木冠/塩谷亨[編]

定価
4,620円(4,200円+税)
ISBN
978-4-87424-406-7 C3080
発売日
2007/11/26
判型
A5
ページ数
388頁
ジャンル
言語学・英語学 ― 言語学専門
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言語学上の大きなテーマのひとつである「他動性」。類型論の立場から、様々な言語における他動性の研究を広範囲に集めた。【目次】序章 他動性の研究の概略  角田太作/マヤ諸語にみる間接構成素の表現 八杉佳穂/ほか

関連情報

目次
序章
他動性の研究の概略  角田太作

◇(南)アメリカ・太平洋編
 マヤ諸語にみる間接構成素の表現  八杉佳穂
 ハワイ語における関係節と他動性  塩谷亨
 タガログ語の接頭辞ma-の機能と他動性  平野尊識
 カパンパンガン語のヴォイスと他動性  北野浩章
 サオ語(台湾)における焦点接辞と二項述語階層  新居田純野
 セデック語の動詞の態と二項述語階層  月田尚美

◇ヨーロッパ・コーカサス編
 現代アイスランド語の相互動詞と他動性  入江浩司
 リトアニア語の状況語的過去分詞と主動詞の組み合わせ―アスペクト性と他動性―  櫻井映子
 ルーマニア語における虚辞目的語構文  カルヤヌダニエラ
 テクストにおけるロシア語副動詞他動性の特異性  北上光志
 述語のタイプから見たアバール語の二項述語の格枠組み―接触動詞を中心に―  山田久就
 グルジア語の逆受動構文  児島康宏

◇アジア・アフリカ編
 「他動性」の解剖―「意図性」と「受影性」を超えて―  パルデシプラシャント
 ネワール語における格と他動性  桐生和幸
 孤立語の他動詞性と随意性―タイ語を例に―  峰岸真琴
 膠着型言語と孤立型言語における他動性表示形式の文法化―日韓・中越語の対比を通じて― 堀江薫、村上雄太郎
 「目的語」の曖昧性―バントゥ諸語・スペイン語を中心に―  中村渉
 使役文のトップダウン式派生  寺田寛

◇日本編
 北海道方言における形態的逆使役の成立条件  佐々木冠
 日本語における自他の有対性と他動性
  ―岐阜県方言の自動詞「おぼわる」「鍛わる」「のさる」「どかる」を通して―  山田敏弘
 琉球語宮古方言の直接目的語の標識と他動性  コロスコワユリア
 日本語自他動詞対における有標性差の動機付け  ナロックハイコ
 <不可能>を表すナラナイの諸相  佐藤琢三
 アニメを再現して語る談話における他動性と重要度・連続性との関係  ザトラウスキーポリー
 節の連接とコントロール 角田三枝

角田太作教授 研究業績一覧表
著者紹介
◆編者

角田 三枝(Tsunoda, Mie) つくば大学日本語クラス主宰、立正大学非常勤講師

佐々木 冠(Sasaki, Kan) 札幌学院大学

塩谷 亨(Shionoya, Toru) 室蘭工業大学