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超基礎・日本語教育のための 日本語学

太田陽子[編著] 嵐洋子/小口悠紀子/清水由貴子/中石ゆうこ/濱川祐紀代/森篤嗣/柳田直美[著]

定価
1,980円(1,800円+税)
ISBN
978-4-87424-885-0 C1081
発売日
2021/12/22
判型
A5
ページ数
184頁
ジャンル
日本語教育 ― 日本語教師参考書
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紀伊國屋書店 丸善・ジュンク堂書店・文教堂

「日本語学」を日本語教育の視点でとらえ直し、日本語の様々な特徴をわかりやすく解説。日本語教育に役立つトピックを厳選し、敷居の高い「日本語学」を学びやすく、日本語を教える現場にすぐに使える知識が満載。
内容は、日本語の特徴、音声、文字、語彙、文法、談話、敬語や待遇表現など、日本語を教える際に必須な項目を網羅し、さらに多文化化する・・・(全文を読む)日本の実社会とつながる日本語のバリエーション、やさしい日本語なども、わかりやすい語り口で詳しく丁寧に解説。

対象者:日本語教師を目指す人、日本語教育主専攻、副専攻、大学院生、日本語教育養成課程、日本語教師(現場で役立つ「日本語学」を勉強し直したい人)、など

関連情報
【関連サイト】
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【テキスト採用】
ご採用検討の先生に採用見本をご用意しております。
ご希望の方は下記からお問い合わせください。

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目次
第1章 世界のなかの日本語
1 日本語ってどんな言語?
2 学習者の日本語から、日本語について考える
3 まとめ
コラム01 学習者の生み出すことば

第2章 音声(1)―母音・子音
1.日本語の音
2.日本語の母音
3.日本語の子音
4.音声と音韻
5.まとめ
コラム02 音声研究? 温泉研究?

第3章 音声(2)―拍・アクセント・イントネーション
1.拍
2.アクセント
3.イントネーション
4.まとめ
コラム03 カタカナは英語母語話者だったら簡単?

第4章 文字表記(1) ―文字の種類
1.日本語の文字は何種類?
2.文字の種類による特徴
3.かなの正しい表記・正しい読み方
4.文字のイメージ
5.まとめ
コラム04 東京はTokyo・To−kyo−・Toukyou?

第5章 文字表記(2)―漢字に関する基礎知識
1.学習する漢字の数
2.漢字のイメージ
3.漢字の何を学ぶのか
4.漢字学習は同じことの繰り返し?
5.漢字系と非漢字系
6.まとめ
コラム05 漢字は覚えるしかない?

第6章 語彙・意味(1)―語の定義・語彙量・語構成・語種
1.あなたは語をいくつ知っていますか
2.語の定義と語構成
3.語種による日本語の印象
4.まとめ
コラム06 日本語教師に向いている人

第7章 語彙・意味(2)―類義語・多義語・言語間の意味のずれ
1.語と語の関係
2.類義語
3.対義語
4.上位語と下位語
5.多義語と同音異義語
6.言語間の意味のずれ
7.まとめ
コラム07 外国語の語とのおつきあい

第8章 文法(1)―学校文法と日本語教育文法
1.日本語教育文法とは
2.品詞
3.動詞の活用
4.まとめ
コラム08 先生がキタナカッタ??

第9章 文法(2)―日本語の文と助詞
1.日本語の文の種類
2.格助詞
3.「は」と「が」
4.まとめ
コラム09 良い例文を作る

第10章 文法(3)―時に関わる表現
1.文法で示すいろいろな要素
2.時間に関わる表現1 ―テンス
3.時間に関わる表現2 ―アスペクト
4.まとめ
コラム10 テイルって難しい

第11章 文法(4)―視点に関わる表現
1.受動(受け身)
2.自動詞・他動詞
3.授受(やりもらい)
4.まとめ
コラム11 「ゴール!」の自動詞文

第12章 文法(5)―文末表現・単文から複文へ
1.日本語の“微妙な”ニュアンスの違いについて
2.「みたいだ」と「かもしれない」
3.単文から複文へ
4.日本語学習者は複文の何が難しいのか
5.まとめ
コラム12 日本語“ だから” 難しい!

第13章 文章・談話
1.談話のさまざまな種類
2.結束性のある談話とは
3.文体とは
4.まとめ
コラム13 手話について考えたこと、ありますか?

第14章 ことばと社会(1)―敬語・待遇表現
1.日本語教育ではなぜ「です・ます」体から教えるのか
2.「タメ口」と話し方(スタイル)
3.スタイルシフト
4.まとめ
コラム14 役割語

第15章 ことばと社会(2)―日本語のバリエーション
1.日本語にも種類がある?
2.ことばの男女差、世代差
3.ことばの地域差
4.相手によって話し方を変える
5.まとめ
コラム15 表現したい自分を表現できるように

参考文献・参考URL
索引
著者紹介
著者紹介
太田 陽子(おおた ようこ)
一橋大学 国際教育交流センター 教授
早稲田大学大学院修了、博士(日本語教育学)
著書に『文脈をえがく 運用力につながる文法記述の理念と方法』(ココ出版、2014)、『日本語誤用辞典 外国人学習者の誤用から学ぶ日本語の意味用法と指導のポイント』(共著、スリーエーネットワーク、2010)、『コーパスから始まる例文作り』(共著、くろしお出版、2017)など

嵐 洋子(あらし ようこ)
杏林大学外国語学部 准教授
大阪大学大学院修了、博士(文学)
著書に『日本語教育のためのタスク別書き言葉コーパス』(共著、ひつじ書房、2014)、『「評価」を持って街に出よう ―「教えたこと・学んだことの評価」という発想を超えて』(共著、くろしお出版、2016)など

小口 悠紀子(こぐち ゆきこ)
広島大学大学院人間社会科学研究科 准教授
広島大学大学院修了、博士(教育学)
著書に『ミニストーリーで覚えるJLPT日本語能力試験ベスト単語N3合格2100』(共著、 The Japan Times、2021)、『日本語教育へのいざない−「日本語を教える」ということ』(共著、凡人社、2019)、『語から始まる教材づくり』(共著、くろしお出版、2018)など

清水 由貴子(しみず ゆきこ)
聖心女子大学現代教養学部 専任講師
名古屋大学大学院修了、博士(文学)
著書に『講座日本語コーパス5 コーパスと日本語教育』(共著、朝倉書店、2016)、『コーパスから始まる例文作り』(共著、くろしお出版、2017)、『習ったはずなのに使えない文法』(共著、くろしお出版、2017)など

中石 ゆうこ(なかいし ゆうこ)
県立広島大学 大学教育実践センター 国際交流センター 准教授
広島大学大学院修了、博士(教育学)
著書に『日本語の対のある自動詞・他動詞に関する第二言語習得研究』(日中言語文化出版社、2020)、『ニーズを踏まえた語彙シラバス』(共著、くろしお出版、2016)、『自動詞と他動詞の教え方を考える』(共著、くろしお出版、2020)など

濱川 祐紀代(はまかわ ゆきよ)
早稲田大学日本語教育研究センター 准教授
埼玉大学大学院修了、博士(学術)
著書に『日本語教師のための実践・漢字指導』(編著、くろしお出版、2010)、『国際交流基金日本語教授法シリーズ3 文字・語彙を教える』(共著、ひつじ書房、2011)、『日本語教育の新しい地図:専門知識を書き換える』(共著、ひつじ書房、2021)など

森 篤嗣(もり あつし)
京都外国語大学外国語学部 教授
大阪外国語大学大学院修了、博士(言語文化学)
著書に『ニーズを踏まえた語彙シラバス』(編著、くろしお出版、2016)、『授業を変えるコトバとワザ-小学校教師のコミュニケーション実践』(くろしお出版、2013)など

栁田 直美(やなぎだ なおみ)
一橋大学国際教育交流センター 准教授
筑波大学大学院修了、博士(言語学)
著書に『接触場面における母語話者のコミュニケーション方略-情報やりとり方略の学習に着目して-』(ココ出版、2015)、『語から始まる教材づくり』(共著、くろしお出版、2018)、『〈やさしい日本語〉と多文化共生』(共編著、ココ出版、2019)など