超基礎・第二言語習得研究

近刊

超基礎・第二言語習得研究

奥野由紀子[編著] 岩崎典子/小口悠紀子/小林明子/櫻井千穂/嶋ちはる/中石ゆうこ/渡部倫子[著]

定価
2,200円(2,000円+税)
ISBN
978-4-87424-884-3 C1081
発売日
2021/12/8
判型
A5
ページ数
224頁
ジャンル
日本語教育 ― 日本語教師参考書
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紀伊國屋書店 丸善・ジュンク堂書店・文教堂

第二言語習得(SLA)最新の研究に基づいた理論を丁寧に解説するとともに、それを生かした日本語教育の実践を紹介し、体験しながら学ぶ入門書。SLA研究の専門知識を得ながら、読者自身の外国語習得のブラッシュアップも図る。言語習得の「目から鱗」知識が満載で読者自身の言語習得のヒントにも。SLA研究の入り口に、日本語教育の現場にも役立つ・・・(全文を読む)。言語習得の「目から鱗」知識が満載。SLA研究の入り口に、日本語教育の現場にも役立つ。

対象者:日本語教師を目指す人、日本語教育主専攻、副専攻、大学院生、SLA研究の入門者、日本語教師養成過程、現役日本語教師、“日本語教育の視点”改めて勉強したい人、など

関連情報

目次
第1章 第二言語習得(SLA)研究とは
1.第二言語(L2)とは
2.SLA研究とは
3.SLA研究の基本的な概念
4.本書の立場
コラム01 ことばのコーパスは宝の山なれど

第2章 二つの言語習得観と言語転移のとらえ方
1.L1習得とL2習得
2.生得主義と創発主義
3.生得主義と普遍文法
4.創発主義と用法基盤モデル
5.言語転移の変遷
6.まとめ
コラム02 いろいろなことばの壁を越えて

第3章 「エラー」のとらえ方の変遷
1.間違いは避けるべきものなのか
2.エラーは徐々に減るのか
3.誤用分析―エラーから考えてみよう
4.中間言語研究―L2使用者独自の言語体系
5.中間言語研究を超えて―エラーからNTLへ
6.まとめ
コラム03 たった一文字の違いでグローバル!?

第4章 SLAの認知プロセス
1.L2習得のプロセス
2.インプットの必要性
3.インターアクションの有用性
4.アウトプットの重要性
5.まとめ
コラム04 言語の4技能+?

第5章 個人差がSLAに与える影響
1.L2習得における個人差
2.言語適性
3.動機づけ
4.動機づけの減退と動機づけストラテジー
5.学習ストラテジーと自己調整学習
6.まとめ
コラム05 もっと深めよう:「学習者×教師」の個人差

第6章 SLAの環境と特徴
1.自然環境と教室環境におけるインプットとアウトプット
2.留学という環境
3.教室環境における文法指導の効果
4.教師の役割とこれからの学習環境
5.まとめ
コラム06 留学したらペラペラになる?

第7章 社会とつながるSLA研究
1.多言語・多文化化する日本と言語サービス
2.日本語習得の落とし穴
3.L1日本語使用者とL2日本語使用者という関係性
4.まとめ
コラム07 多言語表示の落とし穴

第8章 CLD児の言語習得
1.文化的言語的に多様な子ども(CLD児)とは
2.CLD児のL2習得と年齢との関係
3.CLD児のL2習得の目的と言語能力のとらえ方
4.CLD児にとっての母語とは
5.CLD児の母語とL2の関係
6.まとめ
コラム08 二言語「を」評価する? 二言語「で」評価する?

第9章 CLD児への教育と支援
1.日本国内のCLD児を取り巻く現状と課題
2.CLD児のための国の教育政策
3.学校でのCLD児の受け入れ体制
4.教育・支援につなげるためのCLD児の状況把握
5.CLD児への日本語指導
6.まとめ
コラム09 パキスタンからやってきたマリアムさん

第10章 SLA研究に基づく日本語指導(1)ーコミュニケーション能力を育てる
1.コミュニケーション能力とは?
2.外国語の指導法はどう変わってきたか
3.フォーカス・オン・フォームとは
4.習得に効果的な訂正フィードバックとは
5.まとめ
コラム10 文法さえ正しければいい?

第11章 SLA研究に基づく日本語指導(2)ー内容と言語のどちらも重視する
1.SLA研究による理論に支持される指導法
2.TBLTとは?
3.CLILとは?
4.まとめ
コラム11 「あ!地震!」の前に私たちができること

第12章 SLAと評価
1.なぜ評価するのか
2.なにを評価するのか
3.どう評価するのか
4.L2使用者による評価
5.まとめ
コラム12 その「日本語能力」の評価、正しい?

第13章 SLA研究の方法(1)ー研究のタネを見つけて育てよう
1.身近な疑問から始めてみよう
2.先行研究を調べてみよう
3.研究計画の問題点を考えてみよう
4.調査計画を立ててみよう
5.調査方法の工夫
6.まとめ
コラム13 大きな象を観察する小人たち

第14章 SLA研究の方法(2)ー研究を実らせよう
1.リサーチ・クエスチョン(RQ)を立ててみよう
2.研究方法について考えてみよう
3.研究方法のアプローチ
4.結果と考察
5.研究の成果をシェアしよう
6.まとめ
コラム14 言語ポートレート

第15章 SLA研究の今、そしてこれから
1.SLA研究の知見とその応用
2.進化するSLA研究
3.SLA研究の知見を活かす実践
4.近年のSLA研究の展開
5.新たなSLA研究
6.これからのSLA研究―「言語」・「ことば」についての考え方
7.どのように研究するのか―「一般化」か「個別性」か
8.まとめと一言アドバイス
コラム15 L2習得の「成功」とは

参考文献・参考URL
索引
付録
著者紹介
著者紹介
奥野 由紀子(おくの ゆきこ)
東京都立大学人文科学研究科 教授
広島大学大学院修了 博士(教育学)
著書に『第二言語習得過程における言語転移の研究−日本語学習者による「の」の過剰使用を対象に−』(風間書房、2005)、『日本語教師のためのCLIL入門』(編著、凡人社、2018)、『日本語でPEACE −Poverty 中上級』(編著、凡人社、2021)など

岩﨑 典子(いわさき のりこ)
南山大学人文学部日本文化学科・人間文化研究科 教授
アリゾナ大学大学院修了 博士(第二言語習得と教育)
著書に『移動とことば』(共編著、くろしお出版、2018)、The Grammar of Japanese Mimetics: Perspectives from Structure, Acquisition, and Translation(共編著、Routledge、2017)、The Routledge Intermediate to Advanced Japanese Reader: A Genre-Based Approach to Reading as a Social Practice(共著、Routledge、2015)など

小口 悠紀子(こぐち ゆきこ)
広島大学大学院人間社会科学研究科 准教授
広島大学大学院修了 博士(教育学)
著書に『ミニストーリーで覚えるJLPT日本語能力試験ベスト単語N3合格2100』(共著、The Japan Times、2021)、『日本語教育へのいざない−「日本語を教える」ということ』(共著、凡人社、2019)、『語から始まる教材づくり』(共著、くろしお出版、2018)など

小林 明子(こばやし あきこ)
島根県立大学国際関係学部 准教授
広島大学大学院修了 博士(教育学)
著書に『日本語教育に役立つ心理学入門』(共著、くろしお出版、2017)、『日本語教師のためのCLIL入門』(共著、凡人社、2018)など

櫻井 千穂(さくらい ちほ)
大阪大学言語文化研究科 講師
大阪大学大学院修了 博士(言語文化学)
著書に『外国にルーツをもつ子どものバイリンガル読書力』(大阪大学出版会、2018)、『母語をなくさない日本語教育は可能か-定住二世児の二言語能力』(共著、大阪大学出版会、2019)など

嶋 ちはる(しま ちはる)
国際教養大学専門職大学院日本語教育実践領域 准教授
ウィスコンシン大学マディソン校大学院修了 博士(第二言語習得)
著書に『超基礎日本語教育』(共著、くろしお出版、2019)、『語から始まる教材作り』(共著、くろしお出版、2018)など

中石 ゆうこ(なかいし ゆうこ)
県立広島大学 大学教育実践センター 国際交流センター 准教授
広島大学大学院修了 博士(教育学)
著書に『日本語の対のある自動詞・他動詞に関する第二言語習得研究』(日中言語文化出版社、2020)、『超基礎日本語教育』(共著、くろしお出版、2019)、『ニーズを踏まえた語彙シラバス』(共著、くろしお出版、2016)など

渡部 倫子(わたなべ ともこ)
広島大学大学院人間社会科学研究科 教授
広島大学大学院教育学研究科修了 博士(教育学)
著書に『日本語×世界の課題を学ぶ 日本語でPEACE[Poverty 中上級]』(共著、凡人社、2021)、『改訂版 日本語教育学の歩き方-初学者のための研究ガイド』(共著、大阪大学出版会、2019)など