日本語教育と会話分析

品切中(プリント・オンデマンド版有)

日本語教育と会話分析

堀口純子[著]

定価
3,300円(3,000円+税)
ISBN
978-4-87424-146-2 C3081
発売日
1997/9/17
判型
A5
ページ数
288頁
ジャンル
日本語教育 ― 日本語教育専門書
オンライン書店
amazon.co.jp 楽天ブックス
リアル書店在庫
紀伊國屋書店 丸善・ジュンク堂書店・文教堂

「日本語学習者が日本語で会話するにはどうしたよいか」という研究成果をまとめた。会話の仕組み、あいづちに関する研究や日本語教科書におけるストラテジーへの言及は、日本語教育に携わる人に大きな示唆を与える。

関連情報

目次
第1章 会話のしくみ

 1.1 会話の始まり

  1.1.1 場 と会話の始め方

  1.1.2 知っている人で聞き手になる可能性のある人への話しかけ

  1.1.3 知らない人で聞き手になる可能性のある人への話しかけ

  1.1.4 知っている人で聞き手になる用意のない人への話しかけ

  1.1.5 知らない人で聞き手になる用意のない人への話しかけ

 1.2 会話進行中の話し手と聞き手

  1.2.1 話し手と聞き手の役割

  1.2.2 話し手と聞き手の役割交替

 1.3 会話の終わり

  1.3.1 終結部の開始

   1.3.1.1 言語表現による終結部開始の表明

   1.3.1.2 外部事情による終結部開始

  1.3.2 終結部開始以降から終結まで



第2章 聞き手の役割1 ―あいづち―

 2.1 あいづちに関する研究

 2.2 あいづちとは

 2.3 あいづちの機能

  2.3.1 聞いているという信号

  2.3.2 理解しているという信号

  2.3.3 同意の信号

  2.3.4 否定の信号

  2.3.5 感情の表出

 2.4 あいづちの表現形式

  2.4.1 あいづち詞

  2.4.2 繰り返し

  2.4.3 言い換え

  2.4.4 その他

 2.5 あいづちのタイミング

 2.6 あいづちの頻度

 2.7 あいづちの差異と要因

 2.8 あいづち研究の課題



第3章 聞き手の役割2 ―予測―

 3.1 先取りあいづち

  3.1.1 [話し手の発話―聞き手の先取りあいづち]型

  3.1.2 [話し手の発話―聞き手の先取りあいづち―話し手の発話]型

  3.1.3 [話し手の発話―聞き手の先取りあいづち―話し手の反応]型

  3.1.4 [話し手の発話―聞き手の先取りあいづち―話し手の反応― 話し手の発話]型

 3.2 先取り発話

  3.2.1 [話し手の発話―聞き手の先取り発話]型

  3.2.2 [話し手の発話―聞き手の先取り発話―話し手の発話]型

  3.2.3 [話し手の発話―聞き手の先取り発話―話し手の反応]型

  3.2.4 [話し手の発話―聞き手の先取り発話―話し手の反応―話し手の発話]型

 3.3 話し手の意図と聞き手の予測の不一致

 3.4 予測による話順取り

 3.5 ア系指示詞

 3.6 まとめ



第4章 聞き手の役割3 ―省略の復元―

 4.1 省略要素を表出しない復元

 4.2 省略要素の補充

 4.3 省略要素の確認要求

 4.4 省略要素の疑問詞化

 4.5 まとめ



第5章 日本語教科書における会話のストラテジー

 5.1 会話の始まり

  5.1.1 場面設定

  5.1.2 知っている人への話しかけ

   5.1.2.1 場作りによる会話開始

   5.1.2.2 場作りなしの会話開始

  5.1.3 知らない人への話しかけ

 5.2 会話進行中の話し手と聞き手

  5.2.1 聞き手の役割

   5.2.1.1 あいづち

   5.2.1.2 反復要求

   5.2.1.3 説明要求

   5.2.1.4 確認要求

   5.2.1.5 先取り

  5.2.2 話し手と聞き手の役割交替

   5.2.2.1 話し手のターンゆずり

   5.2.2.2 聞き手のターン取り

 5.3 会話の終わり

  5.3.1 実質的な行動の中で行われている会話の終わり

   5.3.1.1 異なる立場の人が参加する場面

   5.3.1.2 同じ立場の人が参加する場面

  5.3.2 会話中心場 で行われている会話の終わり

   5.3.2.1 時間の提示による終結部の開始

   5.3.2.2 自分の行動の提示による終結部の開始

   5.3.2.3 相手の行動の提示による終結部の開始

   5.3.2.4 共同の行動の提示による終結部の開始

   5.3.2.5 約束の提示による終結部の開始

   5.3.2.6 了解の提示による終結部の開始

   5.3.2.7 お礼や詫びのことばによる終結部の開始

   5.3.2.8 一方的な突然の切り上げ



第6章 上級日本語学習者の聞き手としての言語行動

 6.1 資料について

 6.2 聞き手からの働きかけの頻度

  6.2.1 聞き手からの働きかけ

  6.2.2 聞き手からの働きかけの頻度

 6.3 あいづち

  6.3.1 あいづちの頻度

  6.3.2 あいづちの表現形式

   6.3.2.1 あいづち詞によるあいづち

   6.3.2.2 繰り返しによるあいづち

   6.3.2.3 言い換えによるあいづち

 6.4 反復要求

 6.5 説明要求

 6.6 確認要求

 6.7 先取り

 6.8 応答

 6.9 まとめ
著者紹介
堀口 純子 (Sumiko Horiguchi)

筑波大学文芸・言語学系助教授、明海大学外国語学部教授を経て,桜美林大学大学院教授。(2005年時)