第二言語教育におけるバフチン的視点

第二言語教育におけるバフチン的視点

第二言語教育学の基盤として

西口光一[著]

価格
2,800円+税
ISBN
978-4-87424-604-7 C3081
発売日
2013/10/18
判型
A5
ページ数
248頁
ジャンル
言語習得 ― 言語習得専門
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「存在するということ ──それは対話的に接触交流するということなのだ」(バフチン)。第二言語教育とその研究のためにバフチンは欠かすことができない。外国語教育学研究者におくる知的興奮。

関連情報

目次
第1章 言語へのバフチンの基本的視線
 1.イデオロギー現象と記号あるいは言葉
 2.イデオロギー現象としての言語現象
 3.新たな記号の学あるいは言語の学へ
第2章 抽象的客観主義批判から発話の言語論へ
 1.ソシュールを代表とする抽象的客観主義
 2.バフチンの言語観の中心
 3.第二言語の学習と教育におけるソシュール的パラダイム
 4.ソシュール的パラダイムについてのバフチンの見解
 5.発話の対話的定位
第3章 人間の主観的心理
 1.主観的心理
 2.表現理論批判と人間のイデオロギー的形成
第4章 ヴィゴツキー心理学から見た第二言語の習得
 1.言語的思考の発達と言葉の意味
 2.生活的概念の発生と就学前の子どもの思考様式
 3.科学的概念の発達と概念的思考
 4.第二言語習得の心理過程
 5.ラングの習得から発話の構築法へ
第5章 ことばのジャンルと言語の習得
 1.ことばのジャンル
 2.言語の習得とことばのジャンル
第6章 言語活動従事に関与している知識は何か
 1.問題の所在 ― 言語=ことば、シナリオ、セリフ、ことばのジャンル
 2.Hall(1993)におけるバフチンの対話論とジャンル
 3.ホログラム的な社会歴史的リソースとしてのジャンル
 4.結び
第7章 形象世界における自己創作
 1.バフチン言語観の中間的なまとめ
 2.自己創作
第8章 対話と対話原理
 1.発話の対話的定位
 2.対話的交流と対話原理
 3.対話とポリフォニー小説論
第9章 基礎日本語の学習と教育における自己と言語
 1.自己表現活動中心のカリキュラム
 2.マスターテクスト・アプローチ
 3.バフチンの言語観における自己
 4.ことばのジャンルと言語の並行習得としての第二言語習得
 5.結び ― SMTアプローチにおける自己とことば=発話と言語習得
第10章 母語話者による第二言語話者の語りの支援
 1.新たなトランスクリプション法の提案
 2.接触場面言語活動に特徴的な各種の現象
 3.話しの伸展
 4.考察
第11章 結論
 1.本研究で明らかになったことの主要点の概略
 2.今後の研究と実践に向けて
著者紹介
西口 光一(にしぐち こういち)
大阪大学国際教育交流センター教授、同大学院言語文化研究科兼任。
専門は日本語教育学、言語心理学。国際基督教大学大学院教育学研究科博士前期課程修了(教育学修士)。アメリカ・カナダ大学連合日本研究センター講師、ハーバード大学言語文化部上級日本語課程主任を経て、現職。
著書に『文化と歴史の中の学習と学習者』(編著、凡人社)、『日本語教授法を理解する本-歴史と理論編』(バベルプレス)、『ことばと文化を結ぶ日本語教育』(共著、凡人社)など。日本語教科書としては、『NEJ:A New Approach to Elementary Japanese-テーマで学ぶ基礎日本語』(くろしお出版)、『基礎日本語文法教本』(アルク)、『みんなの日本語初級 漢字』(監修、スリーエーネットワーク)、『例文で学ぶ 漢字と言葉 N2』(スリーエーネットワーク)、『日本語 おしゃべりのたね』(監修、スリーエーネットワーク)、『Perfect Master Kanji』(iPhoneアプリ、ナウプロダクション)など。