新刊
「書く力」の発達
第二言語習得論と第二言語ライティング論の融合に向けて
保田幸子[著]
- 定価
- 6,160円(5,600円+税)
- ISBN
- 978-4-87424-966-6 C3080
- 発売日
- 2024/3/8
- 判型
- A5
- ページ数
- 408頁
- ジャンル
- 言語習得 ― 言語習得専門
第二言語ライティング研究の理論的背景から実践にいたるまで、主要なテーマを日本語で総括した世界で初めての学術書。習得論とライティング論の融合へ。
関連情報
- 目次
- 第1章 本書の背景
1.1 学問領域を超えた知の融合の重要性
1.2 「書く力」とは
1.3 ライティング教育の重要性の高まり
1.4 本書の構成
第2章 第二言語習得研究と第二言語ライティング研究
2.1 第二言語習得研究の発展経緯
2.2 第二言語ライティング研究の発展経緯
第3章 母語と第二言語間のライティング能力の関係
3.1 言語相互依存仮説と共通基底能力モデル(Linguistic Interdependence Hypothesis & Common Underlying Proficiency Model)
3.2 マルチコンピテンス (Multi-competence)
3.3 トランスランゲージング(Translanguaging)
第4章 第二言語ライティング能力の発達とその評価
4.1 第二言語ライティング能力の定義
4.2 第二言語ライティング能力の測定
4.3 第二言語ライティング能力の評価
第5章 第二言語ライティング指導におけるフィードバック
5.1 言語形式についての訂正フィードバック:
誤用訂正(Error Correction)
5.2 訂正フィードバックの効果や影響
5.3 内容についてのフィードバック:
教師によるコメント(Teacher Commentary)
5.4 ピア・フィードバック(Peer Feedback)
第6章 第二言語ライティングの指導:言語能力と文章能力の統合に向けて
6.1 第二言語ライティングの指導:言語形式重視か,伝達内容重視か
6.2 技能間の統合を視野に入れたライティングタスク
6.3 自由英作文(エッセイ)のデザイン
- 著者紹介
- 保田 幸子 (やすだ さちこ)
神戸大学大学院 国際文化学研究科,神戸大学 大学教育推進機構 国際コミュニケーションセンター 教授。神戸大学大学院教育学研究科(英語教育専攻)修士課程修了後,2002年からロータリー国際親善奨学生としてオーストラリア・メルボルンに留学し,モナシュ大学大学院応用言語学研究科博士前期課程修了,M.A. 取得。その後,2006年からフルブライト奨学生としてアメリカ合衆国に留学し,ハワイ大学大学院第二言語研究科博士後期課程修了,2012年にPh.D.取得。早稲田大学国際教養学部助手,東京農業大学農学部(教養分野)助教,九州大学大学院言語文化研究院准教授を経て,2020年より現職。
専門は,第二言語ライティング,第二言語習得。書き手が選択する語彙や文体,ジャンル意識の長期的変化に焦点を当て,「二つ目の言語で書く力はどのように発達していくのか」についての研究を行っている。著書に『英語科学論文をどう書くか:新しいスタンダード』ひつじ書房 (2021)がある。同書で2022年度大学教育学会認定「JACUEセレクション2022」受賞。
「言語習得 ― 言語習得専門」の他の本
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人はなぜ言語を学ぶのか
高橋千佳 著
2024/3/8 発売
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第二言語学習の心理
福田倫子/小林明子/奥野由紀子 編著 阿部新/岩﨑典子/向山陽子 著
2022/9/9 発売
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移動表現の類型論と第二言語習得
吉成祐子/眞野美穂/江口清子/松本曜 著
2021/3/9 発売
-
第二言語習得の普遍性と個別性
小柳かおる/向山陽子 著
2018/4/12 発売
-
認知的アプローチから見た第二言語習得
小柳かおる/峯布由紀 著
2016/1/12 発売
-
対話原理と第二言語の習得と教育
西口光一 著
2015/12/29 発売
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第二言語教育におけるバフチン的視点
西口光一 著
2013/10/18 発売
-
第二言語習得研究と言語教育
畑佐一味/畑佐由紀子/百濟正和/清水崇文 編
2012/12/25 発売
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日本人英語学習者の英単語親密度 音声編
横川博一 編
2009/1/25 発売
-
第一・第二言語における日本語名詞修飾節の習得過程
大関浩美 著
2008/12/24 発売