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人とつながり、世界とつながる日本語教育

トムソン木下千尋[編]

定価
2,860円(2,600円+税)
ISBN
978-4-87424-707-5 C0081
発売日
2016/9/16
判型
A5
ページ数
244頁
ジャンル
日本語教育 ― 日本語教師参考書
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紀伊國屋書店 丸善・ジュンク堂書店・文教堂

ことばは、ひとりの個人が学習し、その結果、利用するものではなく、ことばは、人と人とをつなぐもので、ことばの学習も人と人、人と社会との関わりの中で生まれるものです。日本語教育の現場も、学習者と学習者、学習者と学習支援者、そしてその周辺の社会をつなぐ場であるべきでしょう。また、一つの日本語教育の現場がそれだけで完結するのではなく、・・・(全文を読む)他の現場、他の分野とつながり、世界のコミュニティの中で存在し、発信し、発展していって欲しいと思います。そして、このようなビジョンが、日本語教育のさらなる新しい潮流を作っていくのではないでしょうか。(「はじめに」より)

関連情報

目次
はじめに

第1部 教室から世界へつながる

第1章
教室の中に社会を―大学の日本語教室と社会と人のつながりを考える
トムソン木下 千尋

第2章
教室から社会、社会から教室へ―社会・コミュニティ参加をめざすことばの教育
佐藤 慎司

第3章
世界とつながる言語レパートリー―トランスリンガリズムの視点からの言語教育
尾辻 恵美

第2部 人と人とがつながる

第4章
先輩と後輩をつなぐ―異レベルの学習者が共に学ぶ効果について考える
毛利 珠美

第5章
学生と学生をつなぐ―学生はどうつながり合い、そこからどう学んでいるのかを考える
島崎 薫

第6章
インターネットでつなぐ―学習者と母語話者が教室外で共に学ぶ効果について考える
クリステンセン井関 資子

第3部 世代や国境を越えてつながる

第7章
世界をつなぐ日本語のアーティキュレーション
當作 靖彦

第8章
家族と世代をつなぐ継承語教育
片岡 裕子・ダグラス 昌子

第9章
次世代をになう大学院生ネットワーク―縦糸と横糸を編んでつながる
島崎 薫・小島 卓也

第10章
オーストラリアと世界をつなぐ―オーストラリアの日本語教育の今
ロビン・スペンス ブラウン

第4部 人とつながり、世界とつながる日本語教育

第11章
つながりのもたらすもの
トムソン木下 千尋

執筆者紹介
著者紹介
トムソン木下 千尋(とむそんきのした ちひろ)
ニューサウスウェールズ大学人文社会学部日本研究課程教授。学習院大学卒業後、アリゾナ州立大学、修士、博士課程修了。シンガポール国立大学などを経て、1993年より現職。研究分野は、言語教育。主な著書に、『学習者主体の日本語教育―オーストラリアの実践研究』(編著、ココ出版、2009)(豪日交流基金サー・ニール・カリー奨学金受賞)、『日本語教育と日本研究の連携―内容重視型外国語教育に向けて』(共編、ココ出版、2010)等がある。