国際化時代の日本語を考える
二表記社会への展望
マーシャル・J・アンガー/茅島篤/高取由紀[編]
- 定価
- 4,070円(3,700円+税)
- ISBN
- 978-4-87424-728-0 C3081
- 発売日
- 2017/3/31
- 判型
- A5
- ページ数
- 248頁
- ジャンル
- 言語政策 ― 言語政策専門
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訪日外国人を増やそうと目標を掲げる日本で、障壁のひとつになっているのが日本語。「漢字かな交じり文」は、多くの非母語話者にとって敷居が高いのが実情である。日本語を外国人に開かれた言葉にするために、漢字かな交じり文に加えて、ローマ字表記を第二の表記として併用する可能性・必要性について言語学、日本語教育などの専門家が多方面から考察す・・・(全文を読む)る。
執筆者(五十音順)
岩瀬順一/大島中正/シュテファン・カイザー/角知行/西原鈴子/マツォッタ瑞幾/宮澤彰/宮島達夫/屋名池誠
関連情報
- 目次
- <ダイグラフィア・国字問題>
日本語のダイグラフィア—その意味と必要性— J・マーシャル・アンガー
表記体系併用と二表記併用社会 高取由紀
国字問題と日本語ローマ字表記—戦前の動向を中心に— 茅島 篤
<日本語教育とローマ字>
「本物」であれば認める複数表記—日本語教育の現場から— 西原鈴子
ローマ字日本語人とはだれか—日本語教科書の調査から— 角 知行
多文化共生社会におけるローマ字表記の必要性 マツォッタ瑞幾
日本語教育におけるローマ字の意味—英語圏教材を中心に— シュテファン・カイザー
<ローマ字文の分かち書き>
日本語の分かち書き 宮島達夫
日本語の分かち書き 岩瀬順一
<表記論・書き方のシステム>
ウメサオタダオの文字づかい 大島中正
文字・翻字と書き方のシステム—表記法の議論のために— 宮澤 彰
表記論から「二表記併用社会」の必要性を考える—動詞の自・他部分に送り仮名のない複合語の表記」の読み分け機構を中心に— 屋名池誠
- 著者紹介
- J・マーシャル・アンガー(J. Marshall Unger)
ハワイ大学,メリーランド大学,オハイオ州立大学での主任教授を経て,現在,オハイオ州立大学名誉教授。日・韓語の起源および江戸時代の和算の本を出版(英語)。ワシントンDC郊外在住。
茅島 篤(かやしま・あつし)
教育学博士(コロンビア大学)。工学院大学教員,早稲田大学講師,公益財団法人日本のローマ字社理事長,ハーバード大学大学院客員研究員等を務める。『国字ローマ字化の研究―改訂版―』(文部省科研費学術図書,風間書房)他著書・編著・共著多数。
高取 由紀(たかとり・ゆき)
言語学博士(エール大学)。ジョージア州立大学前准教授。論文:「ローマ字実験学級―占領軍の目に映った日本の言語改革―」(『日本語表記の新地平』),Forgotten Script Reform: Language Policy in Japan’s Armed Forces. Japan Studies Review. Vol. XV.
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