ことばは生きている

品切

ことばは生きている

選択体系機能言語学序説

龍城正明[編]

定価
2,640円(2,400円+税)
ISBN
978-4-87424-332-9 C3081
発売日
2006/5/8
判型
A5
ページ数
176頁
ジャンル
言語学・英語学 ― 言語学入門
オンライン書店
amazon 楽天ブックス 紀伊國屋書店 丸善ジュンク堂書店  e-hon 

「ことば」をとりまく状況を解説し、日常なにげなく用いている「ことば」とは何かを考える機会を提供する。ハリデーの提唱した「選択体系機能言語学」の入門書。

関連情報

目次
まえがき

ハリデー教授からのメッセージ:日本の読者の皆様へ

執筆者一覧



第1章 ことばについて考える 選択体系機能言語学(SFL)への誘い

 1.1 はじめに

 1.2 SFLの背景

 1.3 SFLの基本概念

 1.4 構造と体系

 1.5 階層化

 1.6 ジャンルと言語使用域

 1.7 言語のメタ機能

 1.8 おわりに



第2章 ことばを使う テクストと社会の関係

 2.1 はじめに

 2.2 コンテクスト

 2.3 文化のコンテクスト

  2.3.1 文化のコンテクストと社会的やりとり

  2.3.2 ジャンル

 2.4 状況のコンテクスト

  2.4.1 言語使用域

 2.5 おわりに



第3章 ことばを理解する 単語と節の関係

 3.1 はじめに

 3.2 経験的意味の必要性

 3.3 色々な過程型

  3.3.1 物質過程と行為者、対象

  3.3.2 行動過程と行動者、行動

  3.3.3 心理過程と感覚者、現象

  3.3.4 発言過程と発言者、言内容

  3.3.5 関係過程と?@体現者、属性 ?A同定者、非同定者 ?Bトークン、ヴァリュー

  3.3.6 存在過程と存在者

 3.4 状況要素

 3.5 他動的解釈と起動的解釈

 3.6 おわりに



第4章 ことばを交わす 話し手と聞き手の語彙文法

 4.1 はじめに

 4.2 対人的意味の必要性

 4.3 発話機能

 4.4 節の叙法構造―叙法部と残余部

  4.4.1 叙法部

   4.4.1.1 主語と定性

   4.4.1.2 モダリティー―モダライゼーションとモデュレーション

   4.4.1.3 肯否極性

  4.4.2 残余部

  4.4.3 付加詞

 4.5 叙法選択体系網による節の分類

 4.6 おわりに



第5章 ことばを伝える テーマの展開

 5.1 はじめに

 5.2 テクスト形成的意味の必要性

 5.3 テクスト形成的意味を支える要素―主題(テーマ)と題述(レーマ)

 5.4 主題の種類と分類法―主題はどのように分けられるのか

  5.4.1 話題的主題―話し手にとって最も大切な内容

  5.4.2 対人的主題―話し手の意図する内容

  5.4.3 テクスト形成的主題―先行テクストとの関係を表す内容

 5.5 多重主題―3つの異なる機能をもつ主題

 5.6 多重節(節複合および叙述構造)における主題構造

 5.7 テクスト・節における語順の型―無標と有標

 5.8 おわりに



第6章 ことばをあやつる 音調と意味の関係

 6.1 はじめに

 6.2 音調パターンと心的姿勢

  6.2.1 第1音調

  6.2.2 第2音調

  6.2.3 第3音調

  6.2.4 第4音調

  6.2.5 第5音調

  6.2.6 混合音調

 6.3 脚列配分

 6.4 メタ機能との関わり

 6.5 情報構造

 6.6 おわりに



第7章 ことばを作る コンピュータによるテクスト生成

 7.1 はじめに

 7.2 コンピュータにテクストを作らせるためには?

 7.3 テクストを作るための資源

  7.3.1 修辞構造

  7.3.2 観念構成的機能

  7.3.3 対人的機能

  7.3.4 テクスト形成的機能

 7.4 テクストを作りだす流れ

  7.4.1 コンピュータに与えられる情報

 7.5 テクスト生成過程

  7.5.1 メタ機能の融合によるテクストの具現

 7.6 おわりに



第8章 ことばを教える 英語教育への応用

 8.1 はじめに

 8.2 今までの英語教育

  8.2.1 文がすべて?

  8.2.2 文からテクストへ

  8.2.3 コミュニケーション指向の英語教育

 8.3 選択体系機能言語学理論と英語教育

  8.3.1 何が違うのか?

  8.3.2 意味の潜在能力

  8.3.3 ジャンルと表現の関係

  8.3.4 専門用語の問題

 8.4 テクストを使った授業

  8.4.1 二つのテクスト

  8.4.2 手紙のジャンル

  8.4.3 ジャンル構造

  8.4.4 言語使用域:役割関係を中心に

  8.4.5 共通部分の語彙文法

  8.4.6 共通しない部分の語彙文法

  8.4.7 話し言葉と書き言葉

  8.4.8 書記

 8.5 おわりに



あとがき

索引

参考文献
著者紹介
◆編著者

龍城 正明(たつき・まさあき)

1948年 大阪生まれ

同志社大学文学部英文学科卒業

カナダ・ビクトリア大学大学院言語学部MA.及びPh.D course修了

現在

 同志社大学文学部教授、同志社大学大学院文学研究科教授。Ph.D(言語学)

著書:

『現代言語学序説』(共著・山口書店)1984年

『実践高等英作文』(共著・昭和堂)1986年

『現代英語学要説』(共著・南雲堂)1987年

『言語研究における機能主義』(共著・くろしお出版)2000年