中国語母語話者のための漢字語彙研究
母語知識を活かした教育をめざして
小室リー郁子[著]
- 定価
- 3,740円(3,400円+税)
- ISBN
- 978-4-87424-796-9 C3081
- 発売日
- 2019/4/11
- 判型
- A5
- ページ数
- 296頁
- ジャンル
- 日本語教育 ― 日本語教育専門書
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漢字圏の学習者は、漢字語彙に関して何を知っていて、何を知らないのか。日中の漢字語彙の類似点および相違点を明らかにし、母語知識を活かした漢字語彙教育の重要性を提案。日本語教育に活かせる「日中対照語彙リスト」も公開。
関連情報
- 目次
- 第1章 中国語を母語とする日本語学習者への漢字・漢字語彙教育に関する先行研究
1.1 漢字・漢字語彙の対照研究
1.2 漢字・漢字語彙の習得研究
1.3 NCSのための漢字語彙分析のあり方
第2章 中国語を母語とする日本語学習者の漢字・漢字語彙学習に関する意識
2.1 意識調査の概要
2.2 日中の漢字の類似点に関する意識―学習開始前調査―
2.3 漢字・漢字語彙学習に対する意識―学習開始後調査―
2.4 NCSの気づきを促す漢字語彙教育のために
第3章 漢字語彙分析の概要
3.1 日本語教育のための漢字語彙分析
3.2 分析対象語
3.3 単漢字語と複漢字語
第4章 表記に関する分析と分析結果
4.1 日本語と中国語の字体の差異
4.2 字体の日中対応関係に見られる問題点
4.3 字体の日中対応関係に現れない問題点
4.4 表記に関する分析と分析結果のまとめ
第5章 読みに関する分析と分析結果
5.1 日本語教育における漢字の読みの扱い
5.2 語によって読み方が異なる漢字
5.3 NCSに特徴的な読みの問題点
5.4 読みに関する分析と分析結果のまとめ
第6章 語義用法に関する分析方法
6.1 分析対象とする語義用法
6.2 分析の手順
6.3 分析に用いる資料と分析方法
6.4 分類の枠組み
第7章 語義用法に関する分析結果
7.1 4級漢字名詞の4分類の全体像
7.2 4級単漢字名詞の分類結果
7.3 4級複漢字名詞の分類結果
7.4 位置・時に関する4級漢字名詞の語義用法
7.5 語義用法に関する分析結果のまとめ
- 著者紹介
- 小室リー 郁子(こむろりー いくこ)
トロント大学東アジア研究科准教授(Teaching Stream)
大阪府生まれ。大阪外国語大学留学生日本語教育センター、京都外国語大学留学生別科非常勤講師、トロント大学東アジア研究科講師を経て、現職。研究分野は、日本語教育学、漢字語彙の日中対照研究。共著に『聞いて覚える話し方 日本語生中継・初中級編』シリーズ(くろしお出版)。
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